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料理と一緒に液体をたくさん摂ると、あまり噛まなくても食べることができ、消化酵素を多く含む唾液が薄められるので消化によくありません。噛まなくなることで消化に悪く、またアゴを使わないので咀嚼力が衰えてしまいます。咀嚼するという行為は、脳やアゴの発達など、さまざまな面で人間の機能に影響を与えているのです。また胃液が薄められるため、胃での消化にも悪影響を及ぼします。
ちなみに、タンニンをはじめとするお茶の成分は、料理の中に含まれる鉄分などの吸収を妨げたり、料理の栄養の吸収をジャマする作用があるんです。よく、「薬はお茶で飲んではいけない」と言われるのは、お茶が薬の成分の吸収を妨げることがあるから。「医食同源」「薬食同源」と言われますが、薬をお茶と一緒にとってはいけないように、食事もお茶と一緒は避けましょう。お茶や水を食事と一緒にとることにより、料理の味は薄まります。その結果、味付けが濃いものを好むようになり、塩分などを過剰に摂取しやすくなります。お茶や水をたくさん飲むと、それだけで満腹感が得られ、食が細くなることがあります。また、ジュースやコーラなどの場合は、含まれる糖分や炭酸ガスにより、満腹感は一層強くなります。食前にうまく利用するのもよいでしょう。
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