今ね、日本で流行っているダイエットってどんなんがあるんやろ?って考えたんですね。大きく分けると無理せんと痩せたい、面倒くさくなく痩せたい、楽チンで痩せたい、というコンセプトのもと、一番流行っているのは痩せ薬。食べて痩せる、食べてもこの薬を飲めば痩せるというものがありますよね。もうひとつはカロリーが少ないもの。そういうものが流行ってます。
まず痩せ薬ですけれど、「痩せる○○」ていうのがありますが、あまり勝手に飲まんほうがいいと思います。漢方の考え方で薬って「医食同源」っていう言葉があるんですけど、本当に煎じて飲む薬のことを"小さい薬"って書くんです。で、食事のことを"大きい薬"って書くんですよ。どっちが大事かって言ったら、毎日の食事の方が大事という考え方。例えば痩せると言われている薬や食べ物には副作用が絶対ありますよね。少なくとも心臓に負担がかかるんです。ある種の痩せ薬と言われているものは、お通じがよくなるんですけど、それには下剤が含まれているんですね。本当は体の中のいらんもんを出そうと思ったら、自分の体が動いて出していかなあかんもんですよね。それを動かさんと出すってことは、体が動かすことを忘れてしまうんです。っというのが重なっていったら、消火器系統に悪影響がでます。
それと薬を使って痩せていったら、肌の表面の温度が下がります。肌の表面の温度が下がると人間ってね、外が冷えたら体の中を保とうとするんです。女性ってね、大事なものがお腹周りに集中してますよね。冷えたら、なんとかせなあかんって自分の体が思ってくれて、ぬくめたらなあかんって思って脂肪をつけるんです。それは体にとってはええことでも、自分にとっては嬉しくないじゃないですか。
あと唇が乾燥しやすくなったりとか、イライラしやすくなる。さっきキレイだとか健康に大事なのは精神が安定していることって言ったじゃないですか。イライラすると寝られへん。寝るっていうのはきれいになるために大切なことで、それができへん。それとね、普通に痩せるっていわれているものには利尿作用があるんですよ。水がなくなったりすると軽くなるじゃないですか、人間の体って60%〜80%は水で出来ているから。そうなったらね、内分泌が変わる。ダイエットの薬を使って「どうしてもあの日だけは痩せたいねん」ってやったとしてもその後の副作用が大きくなる。
次にカロリーダイエットていうのは、自分が使うカロリーよりも摂るカロリーの方が少なかったらええでっていう考え方ですよね。夜友達と会ってごはん食べるから、朝は食べないでおこうとか、朝、昼、晩とちゃんと食事をしない人っているけれど、摂取カロリーが少ないから確かに痩せます。体脂肪も減って、いっきにポーンって痩せますけど、無理して痩せると生理不順とか生理が止まったりとか、胃腸障害とかホルモン異常とか貧血とか脱毛になります。
それで口癖は「あー疲れた」。ちょっと動いたらすぐに疲れてしまうんです。痩せたらキレイになれると思っていたはずなのに、体の脂肪がなくなってしまったらどうなると思う?でも呼吸もせなあかんし、心臓も動かさなあかんし、頭も動かさなあかんから、他の体の機能を止めてしまうんです。そして、体脂肪を蓄積してくれるんです。ということは、食べへんでも痩せへん体になってしまうんです。その状態をずーっと保っていたら、人間にもがまんの限界があって、その限界を超えてしまてって気がつけば暴飲・暴食へ走ってしまうんです。食事制限で痩せていって最初になくなるのは水分なんです。水分がなくなるとお肌の水分を補なえなくなります。次に筋肉、次に脂肪がなくなるんです。でもね、リバウンドで増える内容は体脂肪だけなんです。
ほんだらどうしたら、ええんやろってことですよね。
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