次は2種類の「キレイと元気のセルフチェックマップ」というものを見ていただきます。
これは何かというたら、足の裏には体につながるツボがありますが、顔や手のひらも同様に体のツボがあるということです。まず、上記の【顔マップ】を見てください。例えば、眉間のところに何がある? 肺があるでしょ。眉間に肺があって、ここにシミができてる人は肺がよくないの。その次は、【手のひらマップ】を見てください。手のひらの肺ってどこ? そこも押さえたらいい。でも、これだけしかせえへんかったらダメよ。冷たいものを飲まへんとか、いろんなことをしていただかないといけないんですけど、この押さえ方に関してはクリアできるのではないかと思います。
ではこれから、悩み別にひとつずつマッサージ方法を説明していきますね。最初に顔マップを見て、それが内臓などの体のどのパーツと関連があるかを知って、そこをマッサージ。さらに、その体のパーツとリンクした手のひらのツボを手のひらマップで確認してマッサージをしていく、という感じです。
まず、肌の乾燥。肌の乾燥っていうのは冬の天気とかクーラーとか、睡眠不足・・・など。肌の乾燥は、手のひらの肺のところをマッサージ。肺の機能を高めて保湿してくれるんです。手のひらの薬指と小指の付け根のあたりに「肺」のイラストがあるでしょ? その「肺区」をグリグリするんやけど、ただグリグリするだけだと力が入りにくいので、なるべくテーブルの上に手を置いて、人差し指でグリグリ。指げんこつで押さえながら、滑らす。滑らすっていうのは上から下、中から外でしたよね。そして、「キ・レ・イ・に・な・る」とゆっくり唱えるくらいの時間をかけて、押さえてから、ゆっくり滑らす。
次にシワ。シワっていうのは中医学の角度から見たら「気」と「血」の不足。要するに、栄養の欠乏。シワが最初にできる場所は、人によって違います。年齢が同じであったとしてもシワのできてる場所、多さ、深さが違う。なんでか? 顔の部分によって内臓の管轄とか経絡の管轄が違うから。自分のどの部分にシワができるかっていうのを、この顔マップで確認したら、自分の内臓がどこから老化していってるのかがわかるようになっています。
例えば眉間にシワがあるという場合。眉間のシワは、「心(しん)」と「肺」の場所です。「心」と「肺」の場所を顔マップでチェックする。ここはマッサージすることも大事やねんけれども、休息を取ることも必要。考えすぎたらシワができる。「心」と「肺」に栄養を与えなあかんのです。与えへんかったら水が廻らなくなり、肌が潤いにくくなる。まず顔は、「心」と「肺」のところ、ここを指げんこつでクルクル。右手を使う場合は、外向きに。90度でクルクル。「キ・レ・イ・に・な・る」の速さでお願いします。次は、手のひらの「心」と「肺」の部分をマッサージ。手のひらマップによると、「心」の部分と「肺」の部分は場所が違うよね。それをまた別々に、指げんこつで押さえる。この場所は指げんこつで「キ・レ・イ・に・な・る」って押さえてから、流す。指げんこつで押さえてから、げんこつで滑らせる。ポイントをちゃんとつかんでくださいね。ちゃんとしないと、姿勢が悪くなるので体が歪む。体が歪むとキチンとマッサージできへんようになります。
それぞれのシワに対してのマッサージ方法は、以下のとおり。
眉間のシワ
眉間は心と肺の場所。考えすぎない、休息をとることも必要。
- 心と肺に栄養を与える
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顔 |
喉区、肺区、心区の部分を指げんこつで「くるくる」 |
手のひら |
肺区、心区の部分を指げんこつで「押さえて」から、げんこつで「滑らせる」 |
おでこのシワ
おでこは大脳の反射区。つまり、おでこのシワは大脳が疲労したり、酸素が欠乏している証拠。
- 大脳に栄養を与える
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顔 |
大脳区を指げんこつで「くるくる」 |
手のひら |
大脳区の部分を指げんこつで「くるくる」、指先に向かって「滑らせる」 |
目尻のシワ
- 腕と、腎の機能を高める
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顔 |
上肢区、腎区を指げんこつで「くるくる」、シワの気になる部分は指げんこつで「押さえる」 |
手のひら |
腕区は、指の付け根から指先に指げんこつを「滑らせる」、腎区は指げんこつで「押さえる」 |
ほうれい線
- 脾、腎の働きをアップ、下肢に力をつける
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顔 |
あごの腎区から下肢区に向けてげんこつで「押さえながら」「滑らせる」 鼻先の脾区を指げんこつで「押さえる」 |
手のひら |
下肢区は、指の付け根から指先に指げんこつを「滑らせる」 脾区、腎区は指げんこつで「押さえる」 |
この中で特に、「ほうれい線って治りにくい」って思ってるわよね。ほうれい線って何が関係あるかというと、「脾(ひ)」とか「腎(じん)」の働きを表わしてるの。足が弱くなってる人はほうれい線もできやすい。だから何したらいいかっていったら、でんぐり返し。ほうれい線をなくしたいと思ったら、足を鍛える。「ああしんど」って思う人はマッサージする。顔やったらあごの、「腎」っていうところから「下肢区(かしく)」へいく。で、押さえたところはクルクル。忘れたらあかんのは90度。あごとかのときはちゃんと指で支える。支えないと入りにくい。左手も右手もだいたい対称だと思ってやっていただいて問題ないです。指の付け根からって書いてあったらちゃんと指の付け根からやってくださいね。途中からいっても効かへん。押さえて、滑らせる。ちゃんと指先まで滑らせる。
次、毛穴の開き。年齢を重ねるにつれて肺の働きが弱くなる。そうですよね? そしたら、毛穴の収縮力も弱くなって、毛穴の開きも目立つ。これも嫌よねえ。次、肺の働きが弱くなったら乾燥する。乾燥したらさっき、オイルバランスと水バランスっていうものがあるのに、乾燥していたらバランスが崩れて、脂の分泌が多くなる。そうすると毛穴に脂が溜まって毛穴が開く。そんな場合はどうしたらいいのかって言ったら、肺を養って、腸を清潔にする、なんです。
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