「肌は内臓の鏡」といいます。肌がキレイでありたいと思ったら内臓が健康でないといけない。外に塗るのも大事ですよ、でも、からだの中をちゃんとせなアカン。毎日の積み重ね、「漢方100日」って言います。例えば、足の骨折って病院に入院するでしょ? ほんで1週間動けへんかったら、何十年も歩いてたのに歩けなくなるじゃないですか。それを反対に考えたら積み重ねって大事やろ? だから肌のお手入れっていうのもちゃんと毎日せなあかん、ということなんですね。
肌と内臓が関係があると今言いましたが、例えば肌にツヤがないとする。五臓ってありますよね? 心臓とか肺臓とか肝臓とか脾臓とか腎臓とか・・・いろいろあるんですけども、例えば肌にツヤがない人は心臓が弱ってることが多い。そのときはハスの実とかユリ、ユリ根を食べる。
それから今の時期、秋って言うのは空気が乾燥して肺が弱くなりやすい。肺が潤っていなかったら、肌も乾燥してくる。肌が乾燥してくるっていうのは肌のバリア機能、足りない分の脂を作ろう、水を作ろうっていう機能も落ちてくる。肺の力が弱くなったら、いくら身体にええなあって言われてる色の濃い野菜を食べようと効かなくなる。だからカサカサだとか、ツヤがないとか、汗をかきやすくなったりとか、ニキビとかじんましんができやすくなったりするのね。そんなときには梨、今から梨がおいしく食べられる。あと銀杏とかビワね。いちばん簡単に考えたかったら、肺を潤したいときは白いものを食べる。で、心臓を強くしたかったら赤いものを食べる。何色対何色っていうのはミロウミビョウのサイトの中に対応表(五行のある生活表)というものがありますので、それをまたご覧ください。
目が疲れたりとか爪が割れやすいときってありますよね。そういうときってね、精神状態も不安定なんです。それはね、肝臓の働きが鈍ってるから。そんなときはシミができたり、たるみができやすい。じゃあ何を食べたらいいか・・・、羊の肉。肉類のなかで女性の身体をちゃんと温めるのはラムとかマトン。ラムもマトンも食べられないよっていう人はカモミール・ティがいいです。
あと脾臓、消化機能の部分。消化機能が衰えたら唇の色が悪くなる。むくみが出やすい。痩せるっていうのもきれいに痩せるんじゃなくて、無くなったら困るとこだけ痩せて、いらんとこ、無くなってほしいとこはそのままでいてくれるっていうのは消化機能が衰えている場合が多いんです。そんなときは湿疹とかも出やすくなる。でね、ちょうど今、秋だから、白いもの食べたらいいと思うんですけど、とくに山芋。山芋はね、漢方で“山の薬”って書くんです。山芋ってネバネバでしょ? ネバネバしてるものは身体の中のいらんものをベタッとひっつけて外に出してくれるんですよ。めちゃめちゃ賢い。だからコンビニに行ったら山芋の入ってるお弁当を選ぶと、ちょっとだけでも違う。でね、消化吸収が悪くなったらとくに老化のスピードが速くなる。胃の調子が悪い人っていうのは老化しやすい。胃の調子が悪いのはお腹が冷えてる場合が多いから。簡単なんは、たとえばこういうペットボトルに熱いお湯を入れて当てる。カイロの熱さと湯たんぽの熱さって違うんですね。これなら湯たんぽとして使って、持って歩いても別におかしくないじゃないですか。湯たんぽを持って歩いてたら恥ずかしいけど、ペットボトルやったらどこでもあるし会社でもできる。それをおすすめします。
あとね、女性にとって大事なポイントなんですけど、腎臓が悪くなったらシミとかシワが増えやすい。おまけにまた老化のスピードもアップさしてくれるんですね。シワが最近増えてきたとか、たるんできたとか、抜け毛、白髪とかがあるときは黒いものを食べる。冬は黒いものを食べるのがいいんですね。だから、今から秋から冬にかけてはなるべく白いものと黒いものを中心に食べるといいと思う。で、今申し上げたものを摂っていかれることによって、身体の中から肌を潤わせることができる。
理想の肌っていうのは真っ白の肌がキレイなんじゃないんですよね。真っ白でもニキビとかシミとかあったら全然キレイじゃないので、私は「どこを切っても金太郎飴」っていう肌やと思うんですよ。白くなくてもブラックビューティでもかまへん。何でもかまへんけど、肌のどこの部分を取ってもおんなじになろうと思ったら潤ってないとダメ。
それから、肌がキレイになることだけをするって、できないの。身体は一個だから。だから、いちばん大事なのは身体のバランスを取ることなんです。身体のバランス取ったら痩せることもできるんですよ。肌もキレイになれるしツヤツヤになれるし、心も落ち着く。まずは「なんか嫌やな」って思ったときに深呼吸することさえ覚えてくだされば、ストレスにもならないし。ストレスもね、活性酸素を作る原因ですから。 |