今日私が一番伝えたい「瘀血(おけつ)」についてお話します。血液がちゃんと流れへんで溜まっていくことを瘀血っていうんですけど、瘀血の「瘀」の中国語の意味は「澱む」とか「滞る」なんです。この瘀血には3つの特徴があります。ひとつは体にとって不必要なものがあるということ。西洋医学でいうと脂肪とか糖分とか老廃物とか、体が排出せなあかんかったものや体の中で利用しきれなかったもの。あとは環境ホルモンっていわれているもの。食品添加物。本来、体の中になかったものがある状態を指します。2つめは、血のめぐりが悪いということ。血のめぐりが悪いってことは、代謝が行われにくいから老廃物を排出できない。老廃物が排出できなければ、ストローに例えると穴がつまっった状態になり、体が動けなくなってしまうんです。3つめですが、血管そのものの障害。ストレスとか緊張したりすると血管自体が動かなくなってしまって、ストローでいうと内側が傷んだりするんです。瘀血っていうのは、体もそうやけど、血管にも影響があるんですね。中医学的に言いますと、瘀血がありましたら、特に女性はホルモンのバランスがくずれやすくなると考えられます。血が滞るということですよね、そしたらかたまりができるんです。生理の時に血のかたまりが見られるようになるんです。また異常増殖が起きて、子宮内膜症とか子宮筋腫になりやすくなってしまうんですね。それが陽性やったらいいんですけど、一歩間違ったら重い病気にかかることもあります。ほかにも高血圧や糖尿病、精神病とか生活習慣病になりやすい。
瘀血の原因って何かっていったら食べるもの。中国で一番古い医学書っていうのが「古帝黄経」っていうものなんですけど、それにも書いてありますが、脂肪が多いもの、甘いもの、味が濃いものは、なるべく避けましょう。全部あかんとかストイックな生活ってストレスにつながるんで、できることだけ始めればいいと思います。
次に「瘀血度チェック」をしたいと思います。

瘀血を招く原因っていうのも、ストレスなんです。ストレスをうけたら、まずドキドキしますよね、緊張するより先に。心臓が「ドキドキッ、ドキドキッ」って動くから脈が早くなる。早くなったらまた血管が収縮するんです。血管が収縮したらどうなる? 血圧も収縮するんです。で、またコレステロール値が高なったりとか、なんやかんや血の流れが悪なったりとかしたら瘀血が溜まるんです。ストレスを感じたりとか緊張している時って変な汗かきますよね?そういう汗っていうのはええ水分が出てしまっているんです。ほんまは、そんな汗かかさん方がいいんですよ。だからそういう時には深呼吸をしてみる。今日の話っていうのは、結局全部つながっているんですよ。だから守らなあかんことってちょっとしかないんです。
血液の澱みをなんとかしたいと思ったら、まずは食べ物から意識してみましょう。何がいいのっていったら、まずポリフェノール。ポリフェノールって苦いとか渋いなっていうものの色素によく入っているんですね。あとはりんごやたまねぎ、ゴマ。あとビタミンA、C、E。ビタミンA、C、Eが入っているものってなんやろ。ビタミンCが入っているものはレモン、キウイ、いちご、かぼちゃ、ブロッコリー、ピーマン。ビタミンCってね、美肌を保つ効果があんねんけど、コレステロールの酸化も防いでくれる。そしてビタミンEを再利用してくれるんです。ただビタミンCというのは水溶性ビタミンだから、こまめに取りましょう。例えば紅茶ひとつにしても「レモンティ飲もか」って感じで、日常に取り入れてください。ビタミンEは老化防止ビタミンって言われてます。入っているものはナッツ、かぼちゃ、アボカド、青魚。抗酸化作用っていうのもあるんやけど、血行を改善してくれる働きもあるんです。で、ベータカロチンが含まれているのが、ほうれん草とかブロッコリーとかなんですけど、これは体の中でビタミンAに変わるので、油と一緒に摂った方がいいです。
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