体の外からのお手入れなんですけど、まず顔を洗うときは手を洗いましょう。それから、顔って意外と凝ってるんですよ。シワとかほうれい線っていうのは顔が凝っているせいもあるんです。肩が凝ってるのはすぐわかって肩たたいたりマッサージしたりするけど、顔が凝っているのってわかりにくいですよね。でもほんとは凝ってるんです。それから私のお願いはスキンケア、顔を洗ったり化粧を落としたり、化粧水を塗るとかなんとかってあるんですけど、一番のお願いは、ひとつひとつのケアの前にワンクッションおいて欲しいんですよ。顔を洗う。顔を洗うのは石けんがおすすめなんですけど、顔洗って拭いたあと、「つっぱたらイヤだからすぐ化粧水つける」っていうのをやめてほしい。なぜかと言うと、自分の肌は自分で元に戻る力を持っているから。年を取ったら多少は衰えるけど、持っているんです。顔を洗ってすぐに、化粧水つけてたら、肌の機能は働かなくなる。水分を作らんでええわって肌が思ってしまうから、カサカサになるんです。だから、つっぱったなって思っても10分くらい待ってみて。たいがい5分くらいで戻ります。それでもつっぱってるときに、ちょっと化粧水で足してあげて。そうすれば自分の力は残ります。
次は顔を洗うときのポイントね。泡を立てて、下から上に洗っていくんやけど、このほっぺた。毛穴が気になりますよね。毛穴を目立たなくする洗い方というものがあります。顔を洗うとき、どっち向きに洗う? クリームを塗るときは中から外へ。汚れを取るときは外から中へ。マッサージをするとき、洗顔するとき、外から中へ洗ったら毛穴の汚れが取れやすいの。今日帰ったらやってみてください。夜、顔洗うときは髪の生え際から上に2センチまでが顔。下はちゃんとアゴの下までを洗う。ちゃんと洗えてないからそこらへんがザラザラしてる人が多いんですね。あと二重アゴにもなりやすい。だから朝でも、濡れないように服を着替える前に顔を洗おう。夜、顔を洗うときは裸になってお風呂の中で顔を洗おう。入浴に関しては朝より夜に入るほうをおすすめします。そうしないと汚い髪の毛を顔になすりつけて寝ることになる。それでは美肌になんてなれませんよ。
あと、洗顔して化粧水をつける前に顔を触ってみて欲しいんです。凝っているところ、硬いところがあるかどうかね。ほうれい線ができるところとかは硬いはずやねん。そこを「大嫌い」言うて、つねるんです。つねってはずす。これはマッサージになります。今やると顔が赤くなってしまうのでおうちに帰ってすること。あと爪を立てるのはやめましょう。横じゃなくって縦につねてってください。10秒くらい、1か所2回。いっぱいせんでいいから。まったく痛くないのはダメ、ちょっと痛い程度にしてください。お腹を触って「脂肪があるわ、嫌やな」っていうくらいのつねり方。それから化粧水をつける。化粧水をつけて浸透するまで待つ。まだ顔がベタベタのときに次の段階にいかない。いったら、損。今使ってる化粧水が「なんかええことないな」と思ってたら、浸透するまで待ってないからかもしれません。だからそうやって使ってみよう。私は自分が化粧品を開発したときでも1本使い切ってみるのが効果の目安と決めています。すぐ効くものっていうのはすぐ効果がなくなるものだから、今日やって今日効くっていうものは作らない。でも10年後のキレイも欲しいけど今はどうしてくれんのんっていうのもあるから、なるべく自然に効果の出るものを作りたいと思っています。
スキンケアの最後にクリームとか塗りますよね? それをした後に何をして欲しいかって言ったら「手当て」というもの。手を当てるから「手当て」。お顔に「手当て」をしてほしいんですよ。額で1回、顔の横で1回・・・。中国では9っていうのが最高の数字。皇帝様の数字ですから、顔に手当てをするのも9の倍数の回数がいいんです。私は27が好きなんですね。27回手当てをやったらクリームもものすごい浸透するんです。それからお腹。寝るときは自分の手のひらで「の」の字を書く。おへそが真ん中です。まずこれも9回。そうしたら次の日のお通じもいいし、お腹も痩せやすいし、マッサージになってお腹も温くなりますよね。
最後にもうひとつ。香港で、私も私の回りもみんなやってるスキンケアがあって、それはゆで卵を使うんです。ゆで卵を作って熱いうちに殻を向く。その殻をガーゼに包む。それでホットパックとマッサージ。殻をむくときは水につけないで殻を向きます。熱いけど、我慢。これはいいですよ。
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