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2006年もいよいよ大詰め、「やり残したことはないかしらん?」などど悠長に構えていたところ、『X-MEN:ファイナル
ディシジョン』のDVDリリース情報にガツンとカウンターを食らった私である。
とにかく、自分に問いかけたい気持ちでいっぱいだ。そもそも私は、この作品の公開を心待ちにしていた筈ではなかったか?
と。にも関わらず、上映期間を見事にスルーしていたという事実。もはや観に行くことを忘れていたことすら忘れていたという按配だ。
何故こんなことになったのか? 思い起こせば、公開されていた秋頃、仕事が忙しく“自席で脱糞も辞さない”程のテンパリ具合をみせていたのは事実だ。とはいえ、ささっと観てくれば済む話ではないのかという向きもあるだろう。
だが、この作品に関しては大切に思っているからこそ、腰をすえてというか、万全の態勢で臨みたかったのである。
“待ち合わせがラブホテル”みたいな、安っぽい愛人のごときぞんざいな扱いをしたくなかった。
などと言いながら、結局のところ忙しさにかまけて観ていないことに変わりはない。一番向き合わなければならない家庭を顧みず、仕事一辺倒になってしまう日本の父親像に私も足を踏み入れてしまったようである。
“幼かった娘がいつの間にか大学生に”みたいな、その娘に「お父さんは私の成長に興味ないのよ」と冷たく言い放たれたかのような、そんな一抹の切なさを含んだ『X-MEN』DVDリリース情報であるのだ。
してまた、この『ファイナル ディシジョン』というのが、1、2でメガホンをとった監督が『スーパーマン』の方にいってしまった為、別の監督が撮るという、おそらくこの人と結婚するんだろうなあという周囲の期待をよそに、急転直下の別れ話の後、間髪いれず全然別の人と結婚しちゃいました、みたいな、親心としてはなんとも複雑な状況ではある。
いや、いいのよ、結婚を決めるタイミングなんて長さよりも深さだから。むしろ、前の事があったからこその今の幸せなんだから。そんな父親の心境を察してか、久し振りに電話をかけきた娘から「大丈夫よ。お父さん。私いま幸せだから」と言われたかのような、そんな一抹の安堵感を含んだ『X-MEN』DVDリリース情報でもあるのだ。
そして、今度はその安堵感に身を委ね、DVDを観ることを忘れてしまいそうな勢いである。
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