野球にサッカー、格闘技などスポーツジャンルは数あれど、トップリーグの会場に集う女性の美人度の高さは群を抜いている(ぴあ編集部経験調べ)。それはなぜか？　ド迫力のタックルに醍醐味と言えるトライ、そしてノーサイドの精神……。理由はいくつもあるが、トップリーガーにハートを兼ね備えたイケメンが多いこともトップリーグの会場に美人が集まる要因のひとつだろう。
そこで、トップリーグ全14チームから毎週ひとりずつイケメン戦士をピックアップし、彼らの男前な素顔を探っていく。

帝京大学で活躍後は、迷わず福岡サニックスブルースへ。九州への地元愛は強い。

「卒業後、ラグビーをやるなら九州でとずっと思っていました。それで、自分からサニックスにお願いして。今、トップリーグ14チーム中3チームが九州にあるので、盛り上げたいという気持ちはありますね。でも、ほかのコカ・コーラ(ウエストレッドスパークス)やキューデン(九州電力キューデンヴォルテクス)には負けたくない。だから、3試合目でコカ・コーラに負けたのが悔しくて。最終順位では九州3チームのなかで絶対一番上にいたいっていうのがチーム全員の思いです」

高校時代にはスタンドオフ、大学時代にはフルバックも経験したが、「自分にできるのはウイングしかないし、ウイングが一番好き」 とこだわりを持つ。チーム・オフィシャルサイトのプロフィールでは、 「得意なプレーはトライを獲ること」 と書かれている。

「ウイングはトライを獲るのが一番の仕事ですが、僕は自分ひとりでバンバン抜いていけるような選手ではない。仲間が体を張ってつないでくれたボールを最後にもらうことが多いので、何が何でも得点に結びつけなければならないと思っています。ディフェンスでも、フルバックとともにウイングは最後の砦みたいなところもありますから、『絶対に止めてやろう』という気になりますね」

「ライバルは？」と訊ねると、ちょっと考えて、「自分以外の選手はみんなライバルです」と答えた。

サニックスと言えば、とにかく走る。接触を極力避けて、走り続けるというスタイルだが、今シーズンは自慢の走力にさらに磨きがかかったようだ。

「僕たちはそういうスタイルでやっていかなくちゃ勝てないということを全員わかっていますから。キツイですけど、走り続けるための練習はどこよりもやっていますし、ひとりひとりみんな走り勝つことには自信を持っています。個人的には？　どうですかね。前と比べて、視野が広くなったかな。周りも見られるようになって。とにかく、今ラグビーをやっていておもしろいですね。高校、大学とずっとやってきましたが、人生のなかで一番熱いとき。だからこそ、勝ちたいという思いが強くなってきました。いいゲーム、いい戦いだったとかではなく、とにかく勝って結果がほしいです」

取材中、何度も出てきた言葉は「勝ちたい」 と 「仲間」 。日々充実したラグビー人生を送っているだけに 「目の前のことで精一杯」 で、先のことは考えたこともないそうだ。

「人生設計、そんなもん全くありません。10年後？　日本でワールドカップが開かれる年か……。どうですかね。もうとっくに現役は引退しているでしょうけど、恩返しじゃないですが、ラグビーの普及のために地元で何かやっているかな。日本戦は子供でも連れて、スタジアムで酒呑みながら応援していますかね」