＠ぴあTOP > インタビュー > 吉田朋生(東芝ブレイブルーパス)
Text●村上晃一 Photo●田中秀宏
野球にサッカー、格闘技などスポーツジャンルは数あれど、トップリーグの会場に集う女性の美人度の高さは群を抜いている(ぴあ編集部経験調べ)。それはなぜか？ ド迫力のタックルに醍醐味と言えるトライ、そしてノーサイドの精神……。理由はいくつもあるが、トップリーガーにハートを兼ね備えたイケメンが多いこともトップリーグの会場に美人が集まる要因のひとつだろう。
そこで、トップリーグ全14チームから毎週ひとりずつイケメン戦士をピックアップし、彼らの男前な素顔を探っていく。
172㎝、78㎏で体脂肪は6％。Tシャツの上に羽織ったシャツの下で胸板が隆起している。鋭い眼光にやや怖い印象を受けるかもしれないが、その口調は誠実で優しい。しかし、その内容は熱かった。
「ラグビーが僕にいろいろなものを与えてくれました。タックルは痛いし、練習もキツイ。でも、多くの人のサポートを受けながら、諦めずに続けてきたからこそ東芝で日本一にもなれたし、日本代表にも選ばれた。身体が小さくても頑張れば夢は叶う。その経験を子どもたちにも伝えたい。これからの人生もボロボロになるまで頑張っていこうと思います」
チームスタッフが「あんな負けず嫌い、いないですよ。フィットネステストを見たらわかります」と教えてくれた。吉田は東芝内のフィットネス数値で常にトップを走る。実は高校1年生の時は極端に小さかった。身長は150㎝台、体重は50㎏台。何度も大きな選手に吹っ飛ばされながら、その悔しさをバネに身体作りを続けたからこそ今がある。
「筋肉がつくにつれてタックルが好きになりました。身体を張って戦うのがラグビーの魅力。大きい人を倒したときは快感です」
昨シーズン、東芝は一部の部員の不祥事でチーム存続さえ危ぶまれた時期があった。
「ラグビーができる喜びを痛感しました。あの時期、(チームメイトは)みんな自分の人生を考えた。応援してくれる人に申し訳なく、ただただ胸が痛かった。会場では罵声が飛ぶと思ったら、サントリーのファンの方からも優しい言葉をかけられた。『ラグビーっていいな』って改めて思いました」
感謝の気持ちは今も続いている。「全身全霊を込めたプレーを見せること」それだけが自分にできることだと肝に銘じている。
そんな熱血漢もチーム内ではいじられキャラ。ポーズを決めての写真撮影中も仲間に冷やかされていた。ファンの女性から、「なにか面白いことしてくださいよ」と言われることもある。
「関西人でしょう？ なんて言われるとハードルが上がる。困りますよ(笑)」
仕方なく、コマネチ！ とやってみて、すべったことも……。それでも、一生懸命のプレーぶりに老若男女問わず支持は高い。
好きな動物は「ライオン」。好きな言葉は「根性」。好きな女性のタイプは「優しい人」。アンケートの受け答えは淀みなく、迷いがない。こうと決めたらまっすぐの性格そのものである
今は、トップリーグ連覇、そしてニュージーランドで開催される2011年ワールドカップ出場に向けてまっしぐら。ひとつのことに集中すると、周りが見えなくなってしまう吉田のこと、しばらくは独身生活が続きそうだ。
好きな食べ物：レバーの刺身
趣味：DVD鑑賞
長所：何事も諦めない
短所：集中しすぎて周りが見えなくなる
好きな動物：ライオン
理想の女性像：やさしい人
尊敬する人：伊藤護(東芝OB)さん
ラグビーとは：人生そのもの
座右の銘：根性
今後の目標：トップリーグ優勝、2011年W杯出場
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