第2次世界大戦終戦後、1947(昭和22)年から1949(昭和24)年の第1次ベビーブームに誕生した「団塊世代」。806万人にも及ぶこの世代は、昨年から大量退職期を迎え、社会的な関心を集めている。
今展は、自動車文化の歴史と発展を紹介するトヨタ博物館が、昭和を駆け抜け時代をリードしてきた「団塊世代」をテーマに展観する企画展だ。展示は、@彼らが少年少女期を過ごした1960〜70年代、A社会人となり、消費傾向の強い文化と共にニューファミリーを形成していった1970〜80年代、そして、B「団塊世代がつくる新しい大人文化」と、団塊ジュニアたちの「新しい世代のマイナー文化」を対比する1990年から現在…と、3つのゾーンで構成。各時代の主なブームを振り返りながら、この世代の価値観や生活スタイルがどのように車や車文化に影響を与えたかを考察する。
本展会場となる本館2階特別展示室には、車両をはじめ、実物資料や写真、ポスター、文献、映像など、見応えたっぷりの展示に加え、期間中はスーパーカー特別展示など、さまざまな特別イベントも開催される。「団塊世代」について考える良い機会として、団塊世代のみならず幅広い世代の人達が楽しめる企画展である。