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夏特集2008
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夏フェス特集

 こう見えて、実は、日本の夏フェス創世記を知るふたりでもある。石野卓球とピエール瀧。ふたり揃えば、電気グルーヴ。2006年、10回目の開催を迎えた『FUJI ROCK FESTIVAL』。その時、日本アーティストのヘッドライナーを務めたことも記憶に新しいが、実は、台風直撃で2日目が中止となった初年の同フェスに出演(1日目に出演し、ちゃんとライブもしました)している。また、本年10周年を迎える『RISING SUN ROCK FESTIVAL』にも、実は初回に出演。トップバッターを務めた。この春、約8年ぶりのアルバム『J-POP』をリリースしたその電気グルーヴが、この夏は、石野卓球自らがオーガナイズする『WIRE』も含め、5つの夏フェスに登場する。しかも、7月最終の週末は、3日連続で各地の夏フェスに出演するというはりきり(?)ぶりだ。

「3連チャンかぁ……たぶん、妙なテンションにはなるよね」(瀧)
「過去にフェス出たときでも、さすがに3日連続はないから」(卓球)
「そもそも、3日連続でフェスがあるっていうのに驚く。いくら夏休みとはいえ、ねぇ?」(瀧)
「昔は、フェス自体、そんなに数もなかったもんね。あーもう、この3日間は、バックステージで、誰とも話すのやめよう!」(卓球)
「そんなこと言ってて、お前絶対に話すって、行ったら。いっつもベラベラしゃべってんだろ〜がっ」(瀧)


  そしてこの夏、妙なテンション必須の大人ミュージシャン2名に、夏フェスの楽しみ方を聞いた。

「夏フェスってさ、次から次へとステージ移動して、観に行くって人もいるし、逆に、ひとつのステージに、どっかり腰据えてっていう人もいるじゃん? 事前にタイムテーブルとかはわかるから、みんな観たいアーティストとか予定立てて行くんだろうけど、実際には、なかなか予定通りには……」(瀧)
「そうはいかない! 思っているよりも、移動に時間がかかったりするもんね。そういう予定立てる時って、移動の時間とか、あんまり考えてないでしょ? 無理無理!」(卓球)
「ま、要するに、ガッつくなってこと。ガッつかないで行ったほうが、いろいろ楽しめる」(瀧)


  要するに。夏フェスを楽しむには、ある程度の気持ちの余裕が必要だっていうこと。たとえば、どれぐらい余裕があったらベスト?

「例えば、ライジングサンとかだとさ、うまいものめぐりするのもまた楽しいんじゃないか、とかね」(瀧)
「あぁ、ライジングは本当に飯がうまいもんなぁ〜」(卓球)
「うまいよね。だから、ある店でうまいもん食うじゃん。で、あれも食べたいなぁ〜とかって、次のお店に向かって歩いていると、ちょうどお腹が減るでしょ。あそこ、すごく広いから(笑)」(瀧)


  たぶん、それぐらいでお腹が減るのはピエール瀧だけだと思うが、フェス飯も、夏フェスの醍醐味のひとつであることは間違いない。ところで、そんな電気グルーヴのおふたりだけど、実際に夏フェスに出演する側としての心得なんてある?

「夏フェスは(自分たちのライブの)時間が短いからね。なるべく代表曲をやろうっていうのはある。例えばこう……フェスで新機軸をとかって、やばいじゃん?(笑) “じゃあ、次は新曲をアコースティックバージョンで……とかって、あり得ね〜っ!”っていう(笑)」(卓球)
「フェスは新しいこと、試す場所じゃないよね」(瀧)


  では最後に。夏フェスで、電気グルーヴのライブを初めて観る人も多いでしょう。さぁ、メッセージを!

「福岡は、8年ぶりとかじゃん? 広島は……いつ以来?」(卓球)

  アルバム『A』発売時(1997年5月発売、『Shangri-La』などを収録)のツアー以来なので10年ぶりである。

「10年ブリーフ!」(卓球)

  真夏の太陽よろしく、ピエール瀧が光ったり、光らなかったりするとか。その目で正体を確かめろ!

取材・文:伊藤亜希 撮影:橋本塁

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