第15回
world wide mobilerとは!?

 まずは大変ショッキングなニュースから。

 先週お知らせいたしました女性モバイラー第1号のJUNさんですが、実は事務局にJUNさんの友人経由で電話があり、なーんと! スペイン着後2人組の強盗に囲まれ、パスポートとバイオを盗られたとのこと! 怪我などなかったとのことで安心してますが、彼女はこのあとどうするのでしょうか?
 もし旅を続けるなら今後の無事な旅を祈ると共に、インターネットカフェなどを使った「拠点利用モバイラー」として通信してくれることをお願いします!

 それでは、ゆめのうつつさんの短期モバイル日記からスタート。今回はナイロビの様子が綴られています。

ゆめのうつつの AOL 短期モバイル日記 第3回

ナイロビに戻る・その1(1998年12月28日〜1999年1月1日)
日記を見る

モバイルデータ
モバイル期間
1998年12月20日〜1999年1月3日(短期)
使用モバイル機器
リブレット30
使用プロバイダー
AOL(アメリカ・オンライン)
アクセスポイント
ナイロビ(ケニア)
通信速度
当時9.6kbps 1月19日現在 28.8kbps(ナイロビ)
使用デジカメ
リコー DC-2
通信環境
ケニアの街中は公衆電話が普及しているため、かえってアフリカ他国ではよく見かける電話サービスセンターみたいなものはない。人の家からつながせてもらったり、ホテルからの接続は問題なし。ナイロビならテレコム・センターから接続可能のようだ。インターネットカフェみたいなものもあった。ナイロビは夜と朝は、通信回線事情でつながらない場合がある。

これまでの短期モバイル日記
第1回を見る
第2回を見る

 第12回の当コーナーの、ゆめのうつつさんからの報告のなかで紹介されたケニアでご一緒したという約10名の方々のうち、高梨 由(ゆう)さんからメールが届きました。そこには「ケニアで会った人々」ということで、ケニアの感想が。上記、短期モバイル日記とあわせてこちらもどうぞ。


Subject:
ケニアで会った人々
Date:
Thu, 28 Jan 1999 10:04:43 +0900
From:
"高梨 由"
To:
wwm@pia.co.jp

 地平線に沈む太陽を背に、ゆっくりゆっくり十四頭のキリンが歩いて行く。雄大な大地がオレンジ一色に包まれる。インパラの背もシマウマのしまも、深い赤に染まっていく。サバンナに生きる全てのもののひとつの息吹を感じる瞬間。後方には一頭のバッファローがこちらを見つめて立っていた。
 しかし何と言っても、私にとってのアフリカ最大の魅力は、この地に暮らす人々との出会いだった。様々な背景を持って生きる彼ら。それでも彼らは、大きな白い前歯を見せて、ニッと陽気に笑った。
 今回の旅行で私が出会った数人のケニア人を紹介したい。

 
『ポレポレ鉄道のお父さんたち』を見る
『チームケニアのバレーメンバー』を見る
『ラムのキャプテン』を見る


 高梨さん、素敵な文章をありがとうございました! また機会がありましたら、メールください。

 お次は、通信芸人第1号・藤堂さんからのメールです。前回は「藤堂さん、もしかして疲れてる?」なんて思ってしまった事務局ですが、スーダンから元気なメールが届きました! それにしてもスーダンで親切な人たちに囲まれるときもあれば、強盗に囲まれることも…。世界には色々な人たちがいるもんです。


Subject:
笑顔が眩しい! やさしさに包まれたならスーダン最高(なんとインターネットカフェがあった!!!)
Date:
Sun, 24 Jan 1999 23:19:57 +0900
From:
Todo"Todd"Yoshinori
To:
wwm@pia.co.jp


藤堂です。

あのあと16日ルクソール17日アスワン18日アスワン発スーダンのワジハルファ行きナイル川汽船に乗り翌19日スーダン入り。ワジハルファに一泊し翌20日列車でハルツームに向かい32時間後ハルツーム入りしました。

スーダンは私の想像をはるかに凌ぐ素晴らしい国でした。
着いた早々ワジハルファは何もなく、食うものを探すのも大変でしたが、ありついたナイル川の白身魚のフライがまず最高でした。
ハルツームへの移動中食べたグレープフルーツも最高。またハルツームのジューススタンドのグレープフルーツジュースもカルカデというハイビスカス茶(エジプトよりおいしい!)も絶品です。空も驚くほど美しく、ハルツームのコプト教会(メチャ綺麗)、モスクといった建築物が実に良く映えています。またナイル川もニジェール川には負けますがハルツームで見るとまた違った趣があります。
しかし食べ物より自然より何よりこの国の宝物は人々の「眩しい笑顔」です。悪質なぼったくりもなく(おつりがないと商品をただでくれるのです)、すべての人々の笑顔が何の下心もなく心からの屈託のない表情なのです。

その証拠に今日一日で見ず知らずの人に三回もおごってもらいました。
警察や兵士のチェックも多いのですがまったく威圧的でなくみなフレンドリー。親指を立てて微笑んでくれます(中指じゃないよ)マリ、エジプトなどでなくした現地人を愛するやさしい気持ちをスーダンで完全に取り戻しました。というかアフリカ旅行の初心に帰った、そんな気がします。

「人がいい」国というのは良く聞くもののみんながみんないい国などほとんどなかったですがスーダンだけは違いました。
サファリよりファンタよりテレザよりパウパウより、この町にいるだけで本当に心が安らぎます。つい歌いたくなります。スキスキスーダン!

この国の素晴らしさと趣は言葉では説明しづらいですが、どんな人にも自信を持って推薦できる数少ない国のひとつです。
食い物がうまい! 自然が美しい、人が親切。いままで訪れたアフリカ17カ国の中で最高といっていい国です。

このあと(1)ケニアに飛ぶか、(2)ポートスーダンからサウジのジェッダに船で入りイエメン、ジブチ、エチオピア、ケニアに行くことになります。サウジのジェッダトランジットビザが簡単に手に入ればの話ですが・・・

ではまた



 藤堂さんは結局、(2)のポートスーダンに行き、その後ナイロビに入る模様。来週はそのあたりを詳しくお伝えします。

カンガ そして最後に「コーヒー豆」プレゼント当選者&新しいプレゼントの発表! です。「コーヒー豆」プレゼントへの多数のご応募ありがとうございました。抽選の結果、川崎市の小野孝さんと世田谷区の岡本さちさんに決定!早速、郵送しますのでお楽しみにお待ちください。
 そして、気になる次のプレゼントは…。
 東アフリカの女性が腰巻きや赤ん坊を抱っこしたり、様々な巻き方使い方のある「カンガ」とよばれる大胆な柄と鮮やかな色の布を1名様にプレゼントいたします。ご応募はいつものようにメールでwwm事務局へ。氏名・年齢・職業・住所・電話番号・Eメールアドレス・コーナーに対するご感想をお書き添えください。締め切りは2月16日(火)です。

 では今回の当選者の方のメールの一部をご紹介して、今週はおしまいに。また来週!
 


Subject:
コーヒー豆くれ〜
Date:
Sat, 23 Jan 1999 16:45:10 +0900
From:
"おかもとさち"
To:
wwm@pia.co.jp


wwm事務局 御中

アフリカの太陽の光をたっぷり受けたコーヒー豆をください。

●コーナーの乾燥(アフリカだけにね)
 →吉田さん夫妻が、東武動物公園で楽しそうに過ごしている姿が
  とても印象的でした。わたしも、近々行ってみようと思います。

●コーヒー豆への熱い想い
 →毎日コーヒー30杯飲んでます。
  そろそろコーヒーが切れてきて、指が震えてきました。
  早くくれ〜



Subject:
「コーヒー豆」希望
Date:
Mon, 25 Jan 1999 23:03:00 +0900
From:
小野孝
To:
wwm@pia.co.jp


wwm〜さすらいの通信芸人〜事務局御中

「ケニアナッツ社のコーヒー豆」希望

いつも楽しく読ませてもらっています。
NHKの「クローズアップ現代」とかに取り上げられる日も近いのでは?
モバイルな旅人と事務局のみなさん、これからもがんばってください。


通信芸人藤堂さんのHP http://www.t3.rim.or.jp/~todd
wwm事務局へのメールはこちら wwm@pia.co.jp

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