ゆめのうつつの AOL 短期モバイル日記 第1回
ケニアのコーヒー農園にて・初日(1998年12月22日)

ローズ・ミカリー=明るいおねえちゃん
ローズ・ミカリー=明るいおねえちゃん
ジョセフ・コマンダ=教え上手なおじさん
ジョセフ・コマンダ=教え上手なおじさん
 ティカのハトワラ農園でマネージャーのジュグナに(農園の)どのパートで働きたいか? と聞かれ、即座に「ピッキング」と答えた。
 ピッキングとはコーヒー豆の摘み取り作業のことだ。
 通常7:00am〜3:00pmまでの作業らしいが、僕はスタートが遅れて11:00amからの作業となった。さっそくジュグナにピッカーたちの居るエリアに連れていってもらい、僕の担当をつけてもらった。
 おじさんと若い女性だ。ジョセフ・コマンダ45才とローズ・ミカリー32才。
 豆は赤くなったものだけをつみ取る。ジョセフ・コマンダは「いかに無駄な動きをしないか」が、早くつみ取るためのコツだという。最初は早く採ることに気をとられて能率があがらなかったが、次々とあらわれて見本を見せてくれる陽気なピッカーたちに教えられ、まあまあ上達した初日であった。

 その日はティカのホテル「ティカ・イン」に泊まった。600シリング、約1200円。ぐっすり眠る。

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ケニアのコーヒー農園にて・翌日(しかし最終日 1998年12月23日)

農園のピッカーたち
農園のピッカーたち
摘み取ったコーヒーの赤い実
摘み取ったコーヒーの赤い実
 朝7:00に農園の人が車で迎えに来てくれた。ジョセフ・コマンダも乗っている。今日はデジカメで農園を撮影して画像をwwm事務局に送りたい。

 ローズが僕の豆入れバケツを持ってきてくれた。昨日はカンガ(腰巻き)姿だったが、今日は若干おめかししている様な気がする。作業の途中、昨日から日本人が働いているということで、見物客が多かった。しかし見物していると豆が摘めないので、みんなさっさと働いていた。

 1日の支払いは出来高制で、摘み取った豆を大きな袋に入れて運び、そこで赤い豆(厳密には黄色から赤みがかったものも含まれる)を選定する。大きなバケツ1杯で25シリング(約50円)。普通だと1日3杯〜4杯らしい。それをパチンコの景品交換所みたいな窓口に持っていって現金と交換するのだ。

 デジカメは農園のピッカーたちに大人気で、これはどういうことだ? と聞かれて説明に困った。この画像を電話回線で送るなんてことは、ついに話さなかった。説明できないし、豆を摘むことで精一杯だったので。
 結局7:00am〜3:00pmまで飯も食わずにみっちり働いた。

 その日の晩、農園の事務所から豆摘みの様子を画像とメールでwwm事務局に送った。ついでにAOLのTOP画面から日本の天気を見てみたら・・・おーさむさむ典型的冬型の気圧配置であった。

 農園は次の日からしばらくおやすみでジョセフ・コマンダもローズ・ミカリーも休みに入って、変な日本人のことを話題にしているにちがいない。メリー・クリスマス! みなさんいい年を。

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