――ちなみに対バンをやったりイベントに出る際、競演の顔触れで選曲を意識することはありますか? |
山中 「僕は毎回めちゃめちゃ意識します。特にうちは曲のジャンル的な幅が広いから、対バン目当てのリスナーに、僕らの魅力に気づいてもらえるような曲をやるようにしてて。コアなファンのためにマニアックな曲も楽しみたいけど、僕らでいうと『ストレンジ カメレオン』や『ハイブリッドレインボウ』は毎回やるぞっていう。あとファッションも考えますね。コレクターズとの対バンなら、スーツは行き過ぎだけど、ポロシャツくらいにしとこうとか。でも9mmは……」
菅原
「普通の兄ちゃんなんで、僕らは」
山中 「やっぱ当日はポロシャツかな(笑)」
山中 「そもそもバンドをやることイコール、CD発売するのとライブのふたつだからね」
加藤
「そりゃライブが好きじゃないって人もいっぱいいるよ? でも俺の中では、ライブをやらないバンドはロック・バンドではない!」
山中
「ちなみに僕はレコーディングの方が緊張しますからね(笑)」
菅原
「僕もそうですね。しかも僕らは結局バンドでいっぺんに録るから……。去年のレコーディングの時は、僕が弾くフレーズでどうしてもハマんないところがあって。80テイクくらいアホみたいに弾いてましたね」
山中
「ライブじゃそんなデリケートなとこ追求しないもんね。でなきゃギター弾きながらジャンプなんて出来ないし(笑)」
菅原
「うちのバンドはですね、ベースとギターのふたりがものすごい暴れまくって、歌があろうがなかろうが、僕より前に行ったり、たま〜にギターをうばった
り、自分の持ってたギターを僕にかけたりとかってこともあるんですけど、僕はそれを、いかにとまどわずにシカトするかっていう(笑)」
山中 「ギターかけた後はどうしてるの?」
菅原
「8割ぐらい踊ってて。かけたままで弾こうとしたりもして」
山中 「話だけ聞いてると、売れちゃダメなバンドだけどね(一同爆笑)。でもさ、当日ギターかけなかったらがっかりだな(笑)」
菅原
「毎回かけてるわけじゃないんで(笑)」
山中 「残念だなぁ〜」
加藤
「でもさ、いいライブが出来てる時の客のいい顔見るのって、CDが売れるより嬉しいよね。いつまでもライブをやめられない最大の理由がそれなんじゃ
ないの? その代わりショボいライブをやった時はいくら客がいい顔しててもがっくりするよね(笑)」
菅原
「そうですね。うちのギターも、ライブは楽しくないとダメだって言ってて」
山中 「でも彼は卓郎くんにギターをかけにきたりするんだよね? ギターを弾くだけでは楽しくなくなってきてるのかな(笑)」
菅原
「いやいや。ギターを弾いてる時も信じられないくらいの笑顔なんですけどね(笑)」
山中 「彼は毎回ギターを弾かずに踊ってるわけじゃないんだよね? こうなったら見たい!」
加藤
「じゃあさ、事務所の人にギターかけちゃえばいいんだよ」
山中 「そうだよ。で、かけた後、踊ってればいいんだよ(全員大爆笑)」
Photo:大崎聡
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