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取材・構成:栗原正夫 撮影:村上厚志
――間近に迫ったドイツW杯の見どころは?
「やはりドイツはサッカー先進国ということで、国を挙げてのバックアップが期待できるし、国民のサッカーへの理解も感じることができ、いい大会になる要素が揃っていると思う。去年のコンフェデ杯では、いくつかの開催地へ足を運ぶことができたが、どのスタジアムもスタンドからの見晴らしがよく、アクセスもしっかりしていた。また、気候面を考えても前回の日韓大会に比べ、サッカーをやるのに適しているだろうし、32チーム中14ものチームが陸続きの欧州のチームということで、多くのサポーターがやってくることも盛り上がりにつながると思う。加えて、有力チームが順当に予選を勝ち上がってきたことで、多くの好カードが見られそうな気がする。近年になくスター選手も揃っているし、ブラジルにおいてはここ20、30年を見ても最高というぐらいのチームなんじゃないかな。ロナウジーニョを筆頭にロナウド、カカ、アドリアーノといえば、世界中のサッカーファンがその顔とプレーを思い描くことができる。こんなチームが過去に存在したことはなかったかもしれないね」
――そのブラジルのほかにも、アルゼンチン、イタリア、イングランド、スペイン、フランスと強豪国が揃う中、福田さんが注目するチームは?
「もちろんブラジルが最注目ということになるが、オランダも常に攻撃的で、魅力的なチームだと思う。また、ルーニーが故障してしまったようだが、イングランドも強固な守備に加え、中盤にランパード、ジェラード、ベッカム、J・コールとタレントが揃った侮れないチーム。イタリアもトニ、ジラルディーノら前線に新顔を迎え入れ、相変わらずいやらしいチームだ。それから、フランスも今大会での引退を宣言しているジダンが最後にやってくれそうな気もするし、メッシという超新星を加えたアルゼンチンも攻撃に新たなオプションができたと言えるだろう。過去を振り返ってみると、ブラジルが5回優勝したことを除けば、イタリアとドイツが3回ずつ頂点に立っているなど、トーナメント戦だけに守備の固いチームが勝っているというデータがある。しかし、僕の好みは攻撃的なチームだし、その意味ではブラジルやアルゼンチン、オランダなどに期待したい。それから、やはり開催国のドイツが勝ち進まないことには、大会が盛り上がらないのでドイツにはぜひ頑張ってもらいたいと思う」
――そのほか注目の選手やダークホースになりそうなチームを挙げるとすれば?
「前出のブラジルの4選手はもちろん、やはり自分がFWだったということもあって、ストライカーには注目している。シェフチェンコ(ウクライナ)もいいし、ファン・ニステルローイ(オランダ)、イブラヒモビッチ(スウェーデン)も優れた選手。それからチャンピオンズリーグの決勝でも、途中出場で存在感を放っていたラーション(スウェーデン)は見逃せない。自分でゴールを決めるだけじゃなくて、しなやかな動きでボールを引き出し、味方をうまく活かすこともできる。まさにいぶし銀という感じだね。ダークホースはドログバ、というかコートジボワール。ちょっと厳しいグループに入ってしまったが、ドログバ以外にもアーセナルでプレーするコロ・トゥレやエブエなど、欧州のトップクラブで活躍している選手が多く、予選でカメルーンを破っての出場とあって楽しみだ。ぜひ南米でも欧州でもない、『これがアフリカだ!』っていうサッカーを見せて躍進してもらいたい」
――では、勝ち上がりを予想してください。ベスト4、優勝候補最右翼を挙げるとすれば?(注:図参照)
「まずブラジルは順当にいきそうだし、ベスト4はオランダ、アルゼンチン、イタリアかな。ブラジルが負けるとすれば、アルゼンチンかイタリアだと思うけど、やっぱりブラジルが勝たないと面白くないので、ブラジルに優勝してもらいたい。でも、グループリーグでひとつ順位が狂うと、ブラジルとイタリアが決勝トーナメントの1回戦で当たってしまうわけで、そこは面白いところ。ブラジルとしても、トーナメントの初戦でイタリアとは当たりたくないだろうし、そのことは同じグループFの第3戦で対戦する日本にも影響が出そうだ。日本とブラジルが対戦する前に、イタリアの順位が分かっているわけだからね」
1
2
3
グループ A
1位
2位
ドイツ
ポーランド
エクアドル
コスタリカ
ドイツが一歩抜きん出ているのは明らか。エクアドルとコスタリカは厳しいかな。欧州の地の利を活かし、ポーランドが2位抜け
グループ B
1位
2位
イングランド
スウェーデン
パラグアイ
トリニダード・トバゴ
トリニダード・トバゴを除く3チームの争いになるだろう。パラグアイもしぶとい相手だが、やはり最後はイングランドとスウェーデン
グループ C
1位
2位
アルゼンチン
オランダ
コートジボワール
セルビア・モンテネグロ
普通にいったらアルゼンチンとオランダだけど…。でも、どこが出てもおかしくない。何かやるとすればコートジボワールか
グループ D
1位
2位
ポルトガル
メキシコ
イラン
アンゴラ
ここはメキシコとポルトガルで固い。デコ、フィーゴ、C・ロナウド、マニシェと好選手が揃うポルトガルが僅差で首位か
グループ E
1位
2位
イタリア
アメリカ
ガーナ
チェコ
イタリアとアメリカかな。チェコは少しピークを過ぎてしまったような気がする。ネドベドも以前のキレはなく、故障上がりのコラーの状態も気になる
グループ F
1位
2位
ブラジル
日本
クロアチア
オーストラリア
ここは願望を込めてブラジルと日本。ヒディンクの存在は不気味だが、日本は何としても、初戦のオーストラリア戦での勝利が欲しいところ
グループ G
1位
2位
フランス
韓国
スイス
トーゴ
スイスも好チームだが、今後のアジア枠を減らさないためにも、同じアジアとして韓国に頑張ってもらいたい。首位はフランス
グループ H
1位
2位
スペイン
ウクライナ
チュニジア
サウジアラビア
シェフチェンコの状態は気になるが、やはり順当にいけばスペインとウクライナ。チュニジアとサウジアラビアは厳しいだろう
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1966年12月27日生まれ。神奈川県横浜市出身。
中央大学卒業後、89年に三菱(現浦和)に入団。
95年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王に輝く。
Jリーグ通算では228試合に出場し、93得点をマーク。
日本代表としては45試合で9ゴールを記録し、93年のW杯アジア地区最終予選などに出場した。
2002年に現役を引退。
現在は「子供たちにサッカーの楽しさを伝えたい」というミッションのもとに、浦和・埼玉だけではなく、全国各地で幅広い普及活動をサポート。その傍らでテレビ・新聞・雑誌・インターネット等でのスポーツ評論活動も行っている。
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