イスラム教が多くであるこの国は、ドライブインにもちゃんと祈りの場所があり、手足を洗って、 メッカの方向に向かって、アラーの神に祈りを捧げている人が多くいます。

朝、6時を過ぎて、ドライバーが大きいボリュームで音楽をかけはじめました。

それにしてもうるさい音です。ドライバーに文句も言いたくなりますが、アジアの国では、バスは、 ドライバーが一番偉く、その次が客という感じです。

このバスには2人のドライバーと、手伝いっぽいおじさんと少年がいます。

バスにはTVとVCD(ビデオCDで、アジアはほとんどこのディスクです。 コピーし放題が普及した原因でしょう)。いろんな映画やミュージックビデオを流したりします。

もう何十時間も外の景色を眺めていた夕方4時すぎに海が見えてきました。

バスごと、スマトラ島からジャワ島へ渡るフェリーへ乗りました。 この船は日本の中古船で、所々に日本語が残っています。この船にもちゃんと祈りの場所がありました。

そうして、35時間を過ぎた夜の9時を少しまわって、バス会社のオフィスに着きました。 バスが快適だったため、思ったよりお尻のダメージはありませんでした。

このオフィスの位置がよくわからず、何度聞いてもやっぱりわかりません。 しょうがないので、「タクシー強盗が時々出るジャカルタ」という情報にちょっとビビリながらも、 流しのタクシーをつかまえて、メーターで行ってもらう約束をして乗り込みました。

メーターは次々と上がり続け、距離も20kmを超えてからやっと、 安宿が集まっているジャクサ通りに着きました。それでもタクシー代は600円ほどでした。

ジャカルタは首都だけあって大都会。物価も高く、居心地もよくないので2泊して、 ジャグジャカルタへ向かいました。

夕方5時の出発を、ホテルのロビー(単なる玄関)で座って時間をつぶしていると、 「OH!」と声をかけてくる外人。よく見ると、スイス人カップルでした。パダン経由で、今ジャカルタに着いたそうです。

ロビーに居た、バンコクから4ヵ月かけて自転車で渡ってきたというネパール人2人とも話しをしました。

ジャカルタからジョグジャカルタまでは一晩の距離です。 ワゴン車のツーリストバスに乗ると、おやつセットまで出てきました。

乗客は、日本に4ヵ月滞在したことのあるインドネシア人親子と、インドネシア人サラリーマン、 日本人大学生に欧米人2人でした。

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