マレーシアのペナンからインドネシアのメダンへ向かいました。

朝、港へ行くとどこかで見たような後ろ姿。 ラオスのデット島でいっしょだった日本人の女の子アユミさんでした。

同じようなルートを辿ることは知っていたのですが偶然バッタ チェックインの列に並ぶと、どうやら彼女と僕は別の船でした。 先に彼女が、ニコッと笑った船会社のスタッフに見送られて先へ行きました。

日本人の女の子はどこへ行っても人気者で、いろんな人が声をかけてきます。 たくさんの出会いがあるようですが、うらやましい半分、 うっとおしいことも多いのだろうと思いながら列を待ちました。

少し遅れてチェックイン。自分にはもちろん「笑顔」はありませんでした。 カスタムを通り、桟橋へ。大型フェリーだと思っていたのですが、小さな高速船といった感じです。

乗船する列が長く、なかなか進まないので、少しイライラしていたのですが、 どうやら船の中にイミグレがあり、出国の手続きを行っているようです。

全員が乗り込み船は出港。予定の4時間を過ぎ、5時間ほどで港に着いたのですが、 今度はなかなか入港しません。そうして1時間ほど待たされ、入港しました。

なにかと緊張するイミグレですが、おばちゃんが僕の書いたカードを 見て、「本当に60日も滞在するの?」と聞きました。

僕は、「たぶん…、30〜60日くらい」と答えると、 「それ以上は滞在できないからね」と言ってスタンプを押してくれました。 別に帰りのチケットがどうということもなくスムーズでした。

X線、カスタムと通り、外に出るとフェリー会社のバスが待っていて、 それに乗って市内まで向かいました。

暑いバスの中で外の景色を眺めていると、高速道路のすぐ側で羊を追っている少年や、 高架橋を水牛の集団がぞろぞろ歩くのが見えました。

しばらくして、ホテルの客引きが片言の日本語と英語で話しかけてきました。

それを聞いていた横の欧米人が、「ニホンジンデスカ?」と言います。 福井で2年間英語の先生をして、イギリスへ帰る途中だそうです。

メダンの町へ着き、その客引きのホテルへチェックインしました。

彼が、「明日どうする?」と言うので、「トバ湖へ行く」と言うと、 バイクの後ろに乗せてくれ、100mほど離れたチケットオフィスへ連れていってくれました。 その後、「インドネシアのお金はある?」と聞くので、「ない」と答えると両替所へ連れていってくれました。

入国してすぐの両替は、レートがよくわからないので警戒していたのですが、 どうやらまともな所のようです。

ドアを開けると、アユミさんが両替していました。
そこで100ドルのTCを両替しました。

宿に戻り、バイク代でも要求されるのかなと思いましたが、そのまま何も言われず、 「親切だなぁ」と、タイでだまされた反動で警戒心が強まっていましたが、ちょっと安心しました。

でも後でアユミさんに聞いた話しでは、そこはレートが悪かったそうで、 たぶんいくらかのマージンが彼に支払われていたのでしょう。

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