走り出した外の風景は、茶色という感じで、デコボコの道をクラクションを何度も何度も鳴らしながら走り、 しばらくすると道幅の狭い両サイドにお店がびっしり並んだエリアに入り車は停まりました。

部屋を見せてもらうと、日本の安ビジネスホテル並みで200ルピー(1Rs=約2円)。 行こうと思っていた宿と同等くらいだったので、そこでOKしました。 後でガイドブックを見てみると、$15〜の宿として載っていました。

なぜそんなに安くなる?という感じなのですが、それだけホテルの供給が過剰なのでしょう。

着いたのが夕方だったので、このタメル地区を歩くと、Tシャツ、民芸品、トレッキング用品など、 同じようなツーリスと向けのお店が両サイドにぎっしりとおそらく数百軒はあるでしょう。 バンコクの有名なバックパッカーエリア、カオサンの数十倍の大きさです。

しかし困ったのが、庶民の屋台というようなものがなく、ツーリスト向けの高めのレストランばかり。 コーラの値段が35Rsと、タイより高いのです。

いくつかスーパーなどを覗きましたが、何もかもがツーリストプライスで、しかも高い。 その日は、パン屋でフランスパンを買って宿で食べました。

次の日、目覚めてから街を歩きました。

ツーリストエリアのタメルを抜け歩いていくと、狭い軒先に、果物、野菜、 そして血が滴るさばきたてのヤギ?の肉の塊、ニワトリの肉、 などなど生々しい光景が繰り広げられていました。

道には人、リキシャー(自転車タクシー)、バイク、車とクラクションと喧騒。 歩く人はもちろんネパール人ですが、ネパール系、インド系、チベット系と様々。

国教がヒンドゥーなので、おでこに赤いものやアクセサリーのようなもの、サリー姿など、 タイでフヌケに過ごした身としては、なかなかインパクトのある風景です。 写真を撮りながらブラブラと歩きました。

困ったのが食事。やっぱり屋台らしきものはなく、庶民が食べている食堂が安易に見つからない事。 どうやら通りの奥や、入り口にカーテンがかかっていたりと、わかりにくいのと、 タイのように屋台や食堂がないのでしょう。

定価のないツーリストプライスに、手軽な食堂が見つからないので、結構高くつきそうです。 これではタイの方が安い!

道端には、「チャー」というミルクティー屋ならあちこちにあり、ためしに聞くと5Rs。 こんなものなのでしょう。1杯もらって飲みました。

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