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関根勤×郷野聡寛
「関根勤×郷野聡寛」写真
オクタゴンと呼ばれる八角形の金網の中へふたりのファイターが入り、勝者として出てくるのはひとり。過酷なルール、超一流のファイターたちの参戦、欧米での熱狂度、すべてにおいて世界最高峰と言えるUFCは、総合格闘技界のメジャーリーグと言える。 一年半の沈黙を経て、再び日本でも放送させるUFC。放送再開となる10月18日(土)のUFC89(放送は19日深夜)を前に、芸能界随一の格闘技通・関根勤さんとUFC89で復帰戦に臨む郷野聡寛選手が格闘メジャーリーグの魅力について語り合った。
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――まず、最初にUFCがなぜ格闘技のメジャーリーグと呼ばれるのか。ファン代表として関根さん、ファイター代表として郷野さんにそれぞれ伺いたいのですが。
関根 「やっぱ選手層の厚さがすごいですよね。世界中の超一流選手が集まっていますから、そこがやはりメジャーという感じがします」
郷野 「UFCでは前日に行われる公開計量から、お客さんの熱気がすごいですよね。僕はボクシングが好きで見ているんですけど、世界戦の前の計量の映像とかと同じような雰囲気だった。デビューして10年以上かかって『俺もよくここまで来たな』って思いました(笑)。ちょっと感慨深いものがありました」
関根 「UFCで闘った時、アウェイみたいな感じってありましたか」
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郷野 「そうですね。やっぱり国民性というか、人の親切さからして日本と全然違うじゃないですか。それに日本だったら、僕もそれなりにキャリアがあって、周りの方も気を使ってくれるんですが、アメリカでは一切ないですからね(笑)。ただのいちアジア人です」
――試合以外の小さな戸惑いなどがストレスになりますよね。
郷野 「そうですね。だから、いちいち気にせず、『はいはい、そうなんですね』という感じで流すようにしていました」
関根 「心構えが正しかったんだ。『日本とは環境が絶対違う』って、最悪を予想して行けばいいんですね」
関根 「リングと金網の違いへの戸惑いはどうですか。郷野選手はコーナーで相手をクルッと回すのが得意じゃないですか。金網ではコーナーがない」
郷野 「そうですね。もう、リングだとロープを背負ってもいいやという感じがあったんですけど、UFCではフェンスに近づいたら、絶えず位置を変えようとしています」
関根 「距離感も違うし、運動量もちょっと変わってきますね」
郷野 「そうですね、リングだとどれぐらい下がると、ロープがあるとか体に染み付いていたんですけど、オクタゴンでは下がっても下がってもフェンスに当たらないですから。やり辛さはあります。あと、運動量も今より必要かもしれないですね」
関根 「あれだけオクタゴンが広いと、セコンドの声って聞こえますか?」
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郷野 「前回は第1試合で観客もまだ満員ではなかったから、声は聞こえましたけど(笑)。後の方の試合になると、聞こえないでしょうね」
関根 「聞えないですよね。そういうところまで想定して、練習しないといけないんだ」
関根 「あと、ヒジありのルールはどうですか。郷野選手は打撃が得意ですが」
郷野 「はい。でも階級下げても、やっぱり僕より背の高い選手が圧倒的に多いですから、僕がヒジを出すよりも、ヒジをディフェンスする方が必要になると思うんですよね」
関根 「やっぱり、リングと金網の違いやヒジ攻撃のあるなしで違う競技になっちゃうらしいですね。リングでずっと闘ってきた人たちもUFCでは苦戦していますもんね」
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PROFILE
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関根勤(せきね・つとむ)

1953年、東京都生まれ。'74年、「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場に出場し5週勝ち抜き、初代チャンピオンとなり、デビューを果たす。その後、テレビをはじめ、映画、舞台、ラジオと幅広い活躍はご存知の通り。また、格闘技通としても知られる。K-1や旧PRIDEのようなメジャーだけではなく、小さな大会までくまなくチェックしている。
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郷野聡寛(ごうの・あきひろ)

1974年、東京都生まれ。176cm、77kg。GRABAKA所属。'96年、修斗でプロデビュー。'01年、菊田早苗率いるGRABAKAに移籍し、主戦場をパンクラスに移す。'05年に全日本キックヘビー級王者となり、同年PRIDEに参戦する。昨年はUFCデビューを見事な一本勝ちで飾る。スマートな打撃と確かな関節技、ビッグマウスとお茶目な下ネタで人気を博す。

INFORMATION
10月からWOWOWでUFCの放送が再開される。さらに、その再開に先駆け昨年5月以降の第71回大会から第88回大会までの計18大会を絶賛放送中。詳しくはWOWOW公式サイトにて。

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