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2007/3/1 |
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ファンの愚行でアンダルシアダービーが打ち切りに |
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28日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準々決勝第2戦のベティス対セヴィージャの一戦で、ファンの投げた物がセヴィージャのファンデ・ラモス監督の頭部を直撃、監督はそのまま病院へ搬送され、試合も後半途中で打ち切られた。
お互いセヴィージャを本拠地とする両チームの戦いは、アンダルシアダービーと呼ばれ、サポーターの熱狂の度合いは世界でもトップクラス。そんなダービーで事件が起きてしまった。
後半12分、セヴィージャのカヌーテが先制ゴールを挙げるも、直後に観客から投げられた物がラモス監督の頭を直撃。ビデオの映像では、中身が入った2リットルのペットボトルが映し出されたという。同監督は一時意識を失ったものの、搬送途中の救急車の中で意識を取り戻し、大事には至らなかった。しかし、クラブドクターは様子を見るため同監督が一晩入院することを明らかにしている。
同国のスポーツ相は今回の事件を受け、「これは恥ずべき事件だ」と遺憾の意を表明。さらに「我々は暴力対策委員会による緊急会議を招集し、サッカー連盟に厳格な対応を要請するつもりだ。我々は今回の事件や最近イタリアで起こったようなことが再発しないようにしなければならない」と再発防止に務める意向を示した。
スペインでは試合の途中で打ち切られた場合、後日その中断したところから再開するのが通例。昨季も同大会の準々決勝第2戦ヴァレンシア対デポルティーヴォ戦で、観客の投げたコインによって副審が頭部を負傷し途中で打ち切りとなったが、一週間後にその時点から再開された。
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