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2007/1/22 |
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プレミア マンUがアーセナルに土壇場で逆転負け、チェルシー黒星 |
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イングランド・プレミアシップは20、21日に10試合が行われ、首位マンチェスター・U、2位チェルシーともに黒星を喫した。
マンUは4位アーセナルとチェルシーは3位リヴァプールと、ともに上位対決を迎え注目を集めたが、お互い勝ち点3を奪えなかった。
敵地アンフィールドに乗り込んだチェルシーは、翌日にアーセナルとの大一番が控えるマンUにプレッシャーを掛ける意味でも何としても勝ちたいところだが、怪我のテリーとブラールズに加え、マケレレも出場停止、おまけにリカルド・カルヴァーリョまで前日に体調を崩し欠場と、結局パウロ・フェレイラとエッシェンという2人を不慣れなセンターバックに起用しなければならなかった。
「15分、20分ぐらいまで無失点で行きたかった。そうすれば選手も自信を持ってプレーできる思っていたからね」とモウリーニョ監督が試合後に語ったように、立ち上がりが焦点だったチェルシーだが、しかしその目論みは開始4分に早くも崩れてしまう。キャラガーのロングボールからクラウチが落としたところをカイトが難なく流し込み先制。さらにリヴァプールは18分にもペナントの強烈なボレーが決まり、序盤で2点をリードする。対するチェルシーも反撃を試みるが、直後にロッベンが怪我で途中交代を強いられる。この日ヘッドギアを着用し大怪我から復帰したGKチェフの気合に応えるためにもなんとか追いつきたいチェルシーだが、今のチームに2点差をひっくり返す力はなく、このまま0-2で敗れた。
試合後、モウリーニョ監督は「後半は我々も良くなったと思うが、リヴァプールのDFが自信を持って上手く対応していた。彼らは我々のDFラインが不安定なことも熟知していたからね」と、敗戦の弁。一方のリヴァプールのベニテス監督は「勝ち点3を取れてとにかく嬉しいよ。今日の内容は勝利に相応しかった」と、試合を振り返った。
一方、アーセナルとアウェイで対戦したマンUは序盤ギグスやクリスチャーノ・ロナウドがチャンスを迎えるなど優勢に試合を進めたが、しかしアーセナルも徐々に盛り返し、試合はライバル同士の対戦らしく、激しく緊迫した展開となる。
この展開が崩れたのは53分。左サイドを駆け上がったエヴラがクロスを上げると、ルーニーがこれに合わせてマンUが待望の先制点を奪う。このあともマンUはアーセナルの攻撃を巧みにいなしこのまま勝利かと思われたが、土壇場でアーセナルが意地をみせる。まず83分、ロシツキーのクロスにファン・ペルシーが飛び込んで同点に追いつくと、ロスタイムにはエブエのクロスをエースのアンリが頭で叩き込んで逆転。これが決勝点となり、アーセナルが2-1で勝利を収めた。
前回のアウェイでの一戦に続き、ホームでもライバルから勝ち点3を挙げたヴェンゲル監督は「まだまだ優勝に一番近いのはマンチェスター・ユナイテッドだ。確かに、この結果は彼らを落胆させるものだが、このまま彼らが崩れていくことはないだろう」とコメント。一方で、「でもプレミアシップにとっては良い結果だね。まだどのチームにも優勝の可能性が残っているのだから」と、差が縮まったことを喜んだ。
対するマンUのファーガソン監督も痛恨の逆転負けとなったものの、「まだいくつかアウェイでの重要な試合が残っているし、チームはまたすぐにでも勝ち方を取り戻すはずだ。それに今日のような負け方は二度としない」と強気に語った。
この他では、5位ボルトンがミドルスブラに1-5と大敗を喫し、6位ポーツマスもチャールトンに0-1と敗れるなど上位陣に順位の動きはなかった。
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