|
2007/1/18 |
|
カペッロ監督、一転ベッカム起用の可能性を示唆 |
|
17日、レアル・マドリードのファビオ・カペッロ監督が、来季からMLSでプレーする元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムを戦力外にするという考えを改める可能性を示唆した。
カペッロ監督はこの日行われた記者会見で今後もベッカムに対する考えは変わらないのかと質問されると、「全ての可能性を捨てることはできない。現状ではその通りだが、柔軟に対応しなければ」と態度を軟化。さらにベッカムについて「彼はすばらしくプロフェッショナルな選手であり、常に熱意を持って練習にも励んでくれている。そのため、(今後は起用しないという)考えが変わる可能性もある」と話し、一転してベッカムが試合に出場する可能性を示唆した。
カペッロ監督は先日、レアルとの契約満了前にロサンゼルス・ギャラクシー移籍を発表したベッカムを今後の試合で起用しない方針を示していた。
また、この日の記者会見で多くの時間が費やされたのが同クラブのカルデロン会長が前日に大学で行った公演での失言に関すること。同会長はスピーチで選手たちの控え室での状況について「うぬぼれや利己的で、選手たちは自分をスーパースターだと思っている。君たち(生徒たち)には教育や文化というものがあるが、彼らには概ねそういったものが欠けている」と批判するなど選手やファンを滅多切りに。この日の練習後には同会長自ら1時間以上かけて選手たちに真意を説明したという。
会長の発言の対応に追われたカペッロ監督は「その件に関しては金曜日(18日)にキャプテン(ラウール)が会見を行う予定だ」とコメントし、「(会長からの)説明は良かったし、それは大切なことだ。選手たちもこの件で不愉快な思いをしたはずだが、練習にはすばらしい姿勢で臨んでくれた。プロそのものだったよ」と選手の姿勢を褒め称えた。
その一方で、カペッロ監督はサラゴサ戦で自分のチームのサポーターを侮辱するジェスチャーをしたため、クラブから罰金処分を受ける。「誤ったことをしたら処分を受ける。これは当然のことだ」と、処分を受け入れる意向のカペッロ監督。しかし、同様にカルデロン会長も処分を受けるべきかと問われると、「私を処分したのは理事会だ。会長を処分するかは彼ら次第だ」と明言を避けている。
|
|
|