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2007/1/17 |
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レアル会長、選手批判を謝罪 |
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レアル・マドリードのラモン・カルデロン会長は16日、同日に大学の生徒の前で行ったスピーチのなかで、MFデイヴィッド・ベッカムを始めとする同クラブの選手やファンを批判したことを謝罪した。
カルデロン会長は同クラブ専門のTVで「不愉快な思いをされた皆さんに何度でもお詫びしたい。ただ、私がこの職についてからしてきたこと全てが、クラブのために良かれと思ってやってきたことだということを人々には分かって欲しい」と謝罪した。
そもそも、今回謝罪するに至った原因は、ヴィジャヌエヴァ大学で行われた同会長自身のスピーチにある。その中で、選手やファンに対する批判がクラブ側の知らないところで録音され、のちにその内容が国営ラジオ局で放送されてしまったのだ。
気になる発言の内容はというと、まさしく同会長の独断場だったという。まずはチームの控え室での様子について「うぬぼれや利己的な雰囲気が漂っており、選手たちは全員自分をスーパースターだと思っている。レアル・マドリードの選手たちはどこでも一切お金を支払う必要がないんだ」と批判。おまけに生徒を前にして「君たちには教育や文化というものがあるが、彼らには概ねそういったものが欠けている」と自分のクラブの選手をこき下ろした。
また、MLSのロサンゼルス・ギャラクシー行きが決定しているベッカムについても「彼はハリウッドに半ば俳優になるために行くのだろう」と切り捨てると、「彼との契約を延長しなかった強化スタッフの判断は正しかった。ロサンゼルス以外に彼を欲しがるクラブがなかったことがそれを証明している」と滅多切りした。
さらにブラジル代表MFカカー(ミラン)の獲得が実現しなかったことについても「(元会長の)ペレス氏が協力しなかったため」と責任を転嫁。挙げ句の果てにはファンへの不満も述べ、「スタジアムに来る観客は、まるで劇場に来ているかのようだ。彼らはイタリアやイングランドのファンのようにチームをサポートしていない」と話すなど批判や不満を次々と表した。
今回の件に関し、レアル側は公式HP上で、「会長はただ、レアル・マドリーのような大きな組織を運営することの大切さを、学生たちに理解してもらおうとしただけだ」と言い訳に終始している。
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