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2006/11/30 |
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バロンドール受賞のカンナヴァロ、相次ぐ批判を一蹴 |
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先日、欧州最優秀選手選手(バロンドール)に輝いたレアル・マドリードのイタリア代表DFファビオ・カンナヴァロ(33)が、受賞後相次いでいる批判に対して毅然な態度で批判を一蹴した。
イタリア代表キャプテンとしてW杯優勝原動力となり、DFとしてはフランツ・ベッケンバウアー(1972年、76年)、マティアス・ザマー(96年)以来通算3人目となるバロンドール受賞の快挙を達成したカンナヴァロ。しかし受賞後は、フランス代表ドメネク監督、リヨンのウイエ監督、元ミラン監督のサッキ氏らによる同DFの受賞に疑問を投げかける声が相次いでいた。
29日に行われた記者会見でカンナヴァロは、「それは僕の問題じゃないし、人々の記憶というのは長くは続かないようだね」と一蹴し、「ユヴェントスで2度リーグを制し、W杯ではだれもが僕を世界最高のDFと言っていたはずなのに、今頃になってDFにこの賞を与えるべきではなかったと言う人がいる」と批判を反論した。
「僕がバロンドールを受賞するなんて思ってもいなかったから夢のようだ」と受賞を喜んだカンナヴァロが最も強調したことはDFがこの賞に輝いたこと。「DFが受賞するのはとても困難な賞だからこそ、DFが認知されたことが一番大切なんだ。過去にもマルディーニ、バレージ、イエロ、デサイー、テュラムなどすばらしいDFの誰一人として選ばれなかった。でもこうして賞に値することを証明できた。それにDFはストライカーと同じぐらい価値がある。DFがゴールを守るからこそ試合に勝てるのだから」と語り、DFが受賞したことの重要性を強調した。
また、カンナヴァロはブラジル代表ロナウジーニョ、元フランス代表ジネディーヌ・ジダンともにFIFA年間最優秀選手の最終候補3人にも入っているが、今季からレアルに移籍して以後パフォーマンスの低下が指摘されている。「確かにW杯の時と同じようなレベルのプレーはできていない。でもチームや住む街が変わった時は得てしてよく起こること。それにいつの時もW杯の直後というのは難しい。だけど、リーグは長いし、チャンピオンズリーグもまだあるから心配していないよ。この先も一生懸命やっていくだけだからね」と、今後の質の向上に自信をみせた。
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