● Round of 16 2006/6/24(17:00) ミュンヘン・ワールドカップスタジアム[ミュンヘン] |
|
 ドイツ |
2 |
TOTAL |
0 |
 スウェーデン |
|
PK |
|
2 |
1st |
0 |
0 |
2nd |
0 |
|
ex.1st |
|
|
ex.2nd |
|
|
|
|
ドイツ快勝の影に、スウェーデンの犯したふたつのミス |
|
|
ホスト国ドイツが、ミュンヘンに集った6万を越える大観衆をバックにスウェーデンを圧倒した。トーナメントに入ったことで、ギアをトップに入れたのか、グループリーグ時とは一変した鋭い動きを披露したドイツ。なかでも、目立ったのは全2得点を挙げたポドルスキを差し置いて、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたクローゼだった。
開始4分、後方からのロングボールを受けて前線で起点となると、エリア内に侵入し、ポドルスキのゴールをお膳立て。続く12分にも、中央やや右サイドでボールを受けると、ドリブルで持ち込みDFふたりを引き付け、フリーのポドルスキへ絶妙なラストパスを通した。2アシストはもちろんのこと、終始前線で攻撃の起点となるなど、ドイツの攻撃をリードした。
プレーに派手さこそないものの、高いジャンプ力を生かした空中戦を得意とし、そのゴールへ向かうシンプルな動きがクローゼのいちばんの魅力。今大会すでに4得点を挙げており、現時点で得点ランキングのトップに立っている。
|
 |
|
|
また、中盤で存在感を見せたのはキャプテンのバラック。54分に左ポスト直撃のシュートを放ったほか、チャンスとあればミドルレンジから積極的にゴールをねらう姿勢を見せるなど、チーム最多9本のシュートを放った。
ボール支配率で63%とスウェーデンを上回ったドイツは、シュート数でも26対5と大差を付けるなど、文句なしの内容でベスト8入り。ただ、グループリーグから不安視されている守備面についていえば、スウェーデンの出来が低調だったこともあり、評価するのは難しい。後半に不用意なプレーからPKを与えてしまったシーン以外は、ピンチらしいピンチもなく90分を終えたものの、次戦の対戦相手がアルゼンチンということを考えれば、その不安が消えることはないだろう。
一方、敗れたスウェーデンはふたつのミスが重く圧し掛かることに。そのひとつは、35分にセンターバックのルチッチが2度目の警告で退場になってしまったこと。もうひとつは反撃の絶好機となった52分のPKをラーソンが外してしまったことだ。開始直後のドイツの猛攻に耐え切れずに2点を喫すると、焦りからか退場者を出しPKを決め切れないなど、自滅した感は否めない。
加えて、エースとしての期待が集まっていたイブラヒモヴィッチがグループリーグ同様この日も精彩を欠き、72分にベンチへと下がってしまったことはスウェーデンとしては大きな誤算となった。
|
文:栗原正夫(スポーツジャーナリスト) |
|
|
|
 |
|
LINE UP |
1 レーマン 5.5
3 フリードリッヒ 5.5
7 シュヴァインスタイガー 6.0
(18 ボロウスキ/72分 NG)
8 フリングス 6.0
(5 ケール/85分 NG)
11 クローゼ 7.0
13 バラック 6.0
16 ラーム 5.5
17 メルテサッカー 5.5
19 シュナイダー 5.0
20 ポドルスキ 6.5
(10 ノイヴィル/74分 NG)
21 メッツェルダー 5.5
|
|
5.5 イサクソン 1
5.5 メルベリ 3
4.0 ルチッチ 4
5.5 エドマン 5
5.0 リンデロート 6
5.0 アレクサンデルソン 7
5.5 リュングベリ 9
4.5 イブラヒモヴィッチ 10
(NG 72分/アルベック 20)
5.0 ラーソン 11
5.0 シェルストレーム 16
(5.5 39分/ハンソン 13)
5.0 ヨンソン 18
(5.0 52分/ウィルヘルムソン 21)
|
|
|
|
ポドルスキ(4,12) |
得点者 |
|
フリングス(27) |
イエローカード |
(28,35)ルチッチ (48)ヨンソン (78)アルベック |
|
レッドカード |
(35)ルチッチ |
26(11) |
シュート(枠内) |
5(2) |
16 |
ファウル |
20 |
4 |
CK |
4 |
3 |
オフサイド |
2 |
63% |
ボール支配率 |
37% |
|
|
 |
|