● GROUP G 2006/6/23(21:00) ケルン・ワールドカップ・スタジアム[ケルン] |
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 トーゴ |
0 |
TOTAL |
2 |
 フランス |
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PK |
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0 |
1st |
0 |
0 |
2nd |
2 |
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ex.1st |
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ex.2nd |
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ここまで2戦2分けのフランスは、このトーゴ戦に勝たなければグループリーグ敗退が決まる。しかも、頼みのジダンは累積警告で出場停止。2002年に続き、またもやフランスは崖っぷちに立たされた。
こういった正念場を潜り抜けるために復帰したはずのジダンがいないとあって、ドメネクは再び決断を迫られる。そして出した回答は4−5−1から4−4−2へのシステム変更。この第3戦で、ここまで頑なに拒否してきたアンリ&トレゼゲの併用に踏み切った。
結論から言えば、2−0で勝利し無事2位通過を果たしたが、この4−4−2のバランスはすこぶる悪かった。確かに数多く作った決定機をきちんとものにできていたならば、ゴールは2つに止まらなかったはずだ。大量得点も可能だっただろう。しかし、それはトーゴが相手だからだ。勝利したといって浮かれてはいけない。
アンリ&トレゼゲが前線から全くプレスを仕掛けなかったことで、中盤には大きなスペースが開いた。それをヴィエラとマケレレだけでディフェンスしろとは無理な話。今日は格下が相手だったから良かったものの、強豪との対戦であったならば立場は逆転していたかもしれない。
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しかも、マケレレのプレーが非常に心許ない。トーゴ相手に競り負けるシーンが目立ち、簡単にボールを奪われていた。ヴィエラが交代してからはそれがさらに顕著になり、中盤はより一層無法地帯と化した。
そこで心配となるのが次戦。相手は中盤のパス回しが自慢のスペインだ。ブラジルにも匹敵する豪華な中盤を持つ無敵艦隊に対し、このままだとフランスはその攻撃を体いっぱいに浴びることになるだろう。
サイドのリベリーや今日出場したマルダ、あるいはヴィルトールも、スペイン戦ではディフェンスでの貢献も求められる。ジダンも帰ってくる。文字通り、将軍様に献身的なプレーを求めることはできない。周りの用心棒たちが、将軍の後ろ盾となり戦わなければ、非常に厳しい戦いを強いられることだろう。
果たして、ドメネクはスペイン戦では従来の4−5−1に戻すのか。それとも4−4−2を継続し、賭けに出るのか。ジダンを生かすためには前に2つのターゲットがあった方が良いが、それは同時に他の選手に守備の負担を増やすことを意味する。トーゴ戦で、アンリとトレゼゲが守備での貢献度が全く無かったことをドメネクは気づいているのか。それは当然イエスだろうが、見てみぬ振りで勝てるほどスペインは甘くはない。
次戦で将軍は隠居となってしまうのか。それにはまだ早いはずだ。文句なしで決勝トーナメント1回戦の目玉であるスペイン対フランスを取材するため、私は決戦の地ハノーヴァーへと向かう。
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文:佐藤芳記(WORLD SOCCER GRAPHIC取材班) |
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LINE UP |
16 アガサ 5.0
2 ニボンベ 5.0
3 アバロ 5.5
4 アデバヨール 5.0
(9 ドセヴィ/75分 5.0)
5 チャンガイ 5.5
6 アジアウォヌ 5.0
7 サリフ 5.5
10 シェリフ・トゥーレ 5.0
(14 オルファデ/59分 5.0)
13 フォルソン 5.5
17 クバジャ 5.5
18 セナヤ 5.0
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5.5 バルテズ 16
6.5 ヴィエラ 4
(NG 81分/ディアラ 18)
5.5 ガラ 5
4.5 マケレレ 6
5.0 マルダ 7
(5.5 74分/ヴィルトール 11)
6.5 アンリ 12
5.5 シルヴェストル 13
6.0 テュラム 15
5.5 サニョル 19
5.0 トレゼゲ 20
6.0 リベリー 22
(NG 77分/ゴヴ 9)
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得点者 |
(55)ヴィエラ (61)アンリ |
アジアウォヌ(38) シェリフ・トゥーレ(44) サリフ(88) |
イエローカード |
(30)マケレレ |
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レッドカード |
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8(2) |
シュート(枠内) |
17(9) |
22 |
ファウル |
12 |
1 |
CK |
9 |
3 |
オフサイド |
5 |
44% |
ボール支配率 |
56% |
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