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試合レポート

● GROUP B 2006/6/20(21:00) ケルン・ワールドカップスタジアム[ケルン]
team
スウェーデン
2 TOTAL 2 team
イングランド
  PK  
0 1st 1
2 2nd 1
  ex.1st  
  ex.2nd  
“ジョー・コール依存症”の憂鬱
 またもや、イングランドはスウェーデンに勝てなかった。逆を言えば、この試合の前までにグループリーグ突破を決めていたのはスウェーデンではなくイングランドだったため、この表現の仕方は相応しくないのかもしれない。しかしながら、イングランドはスウェーデンの壁を乗り越えることができなかったと口にしたほうが適した試合だった。
 イングランドは、2度のリードを奪いながら、結果的に引き分けに持ち込まれたが、その試合内容はやはりスウェーデンペースだったといえるだろう。しかし勘違いしないでもらいたい。今日のスウェーデンははっきりいって最低の出来だった。ともに得点を奪ったアルベックとラーソンのツートップはまったく元気がなく、リュングベリも仕事ができなかった。ならば、そんな中でもドローに持ち込んだスウェーデンを褒めるべきか。いや、問題はイングランドの方にこそある。
 この試合のマン・オブ・ザ・マッチにはジョー・コールが選ばれたが、それも当然だ。ジョー・コールがいなければ、イングランドは成り立たない。そう感じさせる試合内容だった。
photo
 初戦と同様にキレのある動きを見せたジョー・コールは、攻撃のオプションに乏しいイングランドの中にあって、この試合でも左サイドで見事にアクセントをつけた。チャンスのほとんどを演出したと表現しても決して過言ではない。その活躍ぶりは、ルーニーが本調子でない今、イングランドを“ジョー・コール依存症”と当てはめてもいいくらいだ。
 イングランドは後半に入るとますますスウェーデンにペースを握られたが、それはジョー・コールの足が止まったことに起因する。後半途中から出場しスウェーデンの右サイドに入ったウィルヘルムソンが自由に動けたのも、同様の理由からだ。
 試合前には、トリニダード・トバゴ戦でも採用したベッカムを右サイドバックに置き、その前にレノンを起用することも予想されたが、そんな噂が立つのも仕方がない。いくらジョー・コールが好調だからといって、左ばかりに攻撃を傾けさせては90分間持つはずなどないのだから。
 数字上では3試合を2勝1分で首位通過という満足できる成績を残したイングランドだが、監督のエリクソンはこれで良しと考えているのだろうか。そうだとしたら非常に危険だ。これで決勝トーナメント1回戦の相手はエクアドルに決まった。決して侮れない相手だが、現状でも勝利は十分に可能だろう。しかし、イングランドの目標はそんな低い位置にあるのではない。40年ぶりの世界制覇に向かって、もしこのままチームを修正できないようだと、イングランドに明るい未来はないだろう。開始4分のオーウェンの故障退場劇が、イングランドにとっての不運の始まりでなければいいのだが。

文:佐藤芳記(WORLD SOCCER GRAPHIC取材班)
LINE UP
1 イサクソン 5.0
3 メルベリ 6.0
4 ルチッチ 5.5
5 エドマン 5.5
6 リンデロート 6.0
(19 アンデルソン/90+1分 NG)
7 アレクサンデルソン 5.5
9 リュングベリ 5.5
11 ラーソン 6.0
16 シェルストレーム 6.0
18 ヨンソン 5.5
(21 ウィルヘルムソン/54分 6.5)
20 アルベック 6.5
(17 エルマンデル/75分 5.5)
5.0 ロビンソン 1
5.5 アシュリー・コール 3
6.0 ファーディナンド 5
(5.5 56分/キャンベル 12)
6.0 テリー 6
5.5 ベッカム 7
5.5 ランパード 8
5.5 ルーニー 9
(6.5 69分/ジェラード 4)
NG オーウェン 10
(5.5 4分/クラウチ 21)
7.0 ジョー・コール 11
6.0 キャラガー 15
6.5 ハーグリーヴス 16
アルベック(51)
ラーソン(90)
得点者 (34)ジョー・コール
(85)ジェラード
アレクサンデルソン(83)
リュングベリ(87)
イエローカード (76)ハーグリーヴス
  レッドカード  
9(6) シュート(枠内) 14(8)
18 ファウル 13
12 CK 6
0 オフサイド 1
45% ボール支配率 55%
formation



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