● GROUP C 2006/6/16(18:00) ゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオン[シュトゥットガルト] |
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 オランダ |
2 |
TOTAL |
1 |
 コートジヴォアール |
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PK |
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2 |
1st |
1 |
0 |
2nd |
0 |
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ex.1st |
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ex.2nd |
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初出場のエレファンツがオレンジ軍団に真っ向勝負を挑んだ。引いて守ることはせず、ボールを持ったら一直線にゴールへ向かう。アルゼンチンとの初戦に敗れ、勝たなければ後がないコートジヴォアールにとっては当然の姿勢なのだが、他の初出場国が見せた消極的な戦いとは真逆の潔さに、拍手を送らずにはいられない。
結果は2−1ながら、コートジヴォアールは大いに健闘した。特に目立ったのが唯一の得点を挙げたバカリー・コネだ。小柄ながらスピードに乗ったドリブルで、オランダディフェンスを混乱させた。38分の得点シーンも見事。隙を突いたドリブルとシュートの素晴らしさは圧巻だった。
一方でエースのドログバを完全に封じられたのが、コートジヴォアールにとっては痛かった。個人能力では劣るであろうオランダの両センターバックは、二対一と数的優位を作ることで対処に当たった。なかなかの好選手を揃えるコートジヴォアールだが、結局最後はドログバ頼みの感は否めない。オランダに一歩届かなかった理由は、絶対的な駒の少なさにある。
難敵コートジヴォアールを下し連勝を飾ったオランダは、アルゼンチンとともに決勝トーナメント進出を決めた。これでアルゼンチンとの最終戦を、順位決定戦に持ち込むことに成功したのだが、監督のファン・バステンはさぞやホッとしていることであろう。残念ながら、現状のチーム力ではアルゼンチンが一枚上だからだ。
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アルゼンチンにマキシ・ロドリゲス、テヴェス、サヴィオラ、メッシといった強力攻撃陣が存在すれば、オランダにもファン・ペルシー&ロッベンのコンビがいる。2人のコンディションは最高で、特にロッベンの切れ味はすごい。美しきオランダサッカーを体現している2人は、この試合でもファン・ぺルシーがフリーキックを直接決め、ロッベンはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。4−3−3の両翼を担う彼らの存在なしに、連勝はなかったといっていい。
しかし、アルゼンチンのそれはオランダをも凌駕する。一足先に行われた試合で、セルビア・モンテネグロ相手に6回もゴールネットを揺らしている。その事実が物語るように、万が一オランダが最終戦にまでグループリーグ突破を持ち越していたら、それは大変な事態となっていたはずだ。タイムアップの笛が鳴ったとき、大喜びするオランダの選手を思い出してもらいたい。彼ら自身も本能的に感じ取っていたのであろう。アルゼンチンが大いに危険であることを。
グループCの両雄と言われた2カ国には、まだそんな絶対的な差があるように思う。
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文:佐藤芳記(WORLD SOCCER GRAPHIC取材班) |
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LINE UP |
1 ファン・デル・サール 6.0
4 マタイセン 5.5
5 ファン・ブロンクホルスト 5.5
8 コク 6.0
9 ファン・ニステルローイ 6.5
(6 ランザート/73分 5.5)
11 ロッベン 6.5
13 オーイヤー 5.5
14 ハイティンガ 5.5
(3 ブラールズ/HT 5.5)
17 ファン・ペルシー 6.5
18 ファン・ボメル 6.0
20 スナイデル 5.0
(10 ファン・デル・ファールト/50分 5.5)
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5.0 ティジエ 1
5.5 ボカ 3
5.5 コロ・トゥーレ 4
6.0 ゾコラ 5
6.0 アルーナ・コネ 9
(5.5 73分/アカレ 2)
5.5 ドログバ 11
5.5 メイテ 12
6.5 バカリー・コネ 14
(5.5 62分/ヤピ・ヤポ 10)
6.0 ヤヤ・トゥーレ 19
5.5 エブエ 21
5.5 ロマリック 22
(5.5 62分/ディンダン 15)
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ファン・ペルシー(23) ファン・ニステルローイ(27) |
得点者 |
(38)バカリー・コネ |
ロッベン(34) マタイセン(35) ファン・ボメル(58) ランザート(90+4) |
イエローカード |
(25)ゾコラ (41)ドログバ (66)ボカ |
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レッドカード |
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9(8) |
シュート(枠内) |
16(9) |
24 |
ファウル |
15 |
3 |
CK |
8 |
6 |
オフサイド |
4 |
51% |
ボール支配率 |
49% |
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