● GROUP A 2006/6/14(21:00) ドルトムント・ワールドカップスタジアム[ドルトムント] |
|
 ドイツ |
1 |
TOTAL |
0 |
 ポーランド |
|
PK |
|
1 |
1st |
0 |
0 |
2nd |
0 |
|
ex.1st |
|
|
ex.2nd |
|
|
|
|
|
|
バラックが戻ったことで、中盤はずいぶんと整理された印象を受けた。布陣は開幕戦と変わらない4−4−2で、ボロウスキのポジションにバラックが入っただけなのだが、その存在感は抜群。皇帝と呼ぶに相応しいゲームコントロールとキャプテンシーで、ドイツを一段上のチームへとレベルアップさせた。
次々と左右に散らばるパスは、間違いなくポーランドディフェンスを混乱させていた。サイドを警戒したポーランドは、それにより引き気味に戦うことを余儀なくされた。サイドバックのラームやフリードリッヒが高い位置を保つことができたのも、バラックの存在あってのものだ。
バラックが攻守の切り替え役をこなしたことで、コンビを組むフリングスの負担も大いに減った。それにより、中盤でボールを落ち着かせることができたのはもちろん、ディフェンスにも好影響を与えた。バラックが前がかりになれば、フリングスは背後を警戒する。ディフェンスと中盤をコンパクトに保てたことで、開幕戦のようにディフェンスラインを突破されることも少なくなった。メルテサッカーが普段にも増して背後へのボールに落ち着いて対応できたのは、そんな中盤の貢献度が大きいのである。
ディフェンスは徐々に修正されてきているが、不安を挙げるとすれば攻撃陣だ。特にポドルスキとシュヴァインスタイガーが調子に乗り切れていないことが気に掛かる。ポドルスキは、フィニッシュまでは持ち込めるのだが、精度に欠ける。一方のシュヴァインスタイガーは得意のドリブル突破が見られず、簡単にボールを奪われるシーンが目立つ。
|
 |
|
|
ポドルスキに関しては、フォワードというポジションゆえ、早い段階で得点が欲しい。このまま波に乗り切れなければ、ズルズルと無得点街道を走ってしまう可能性もある。シュヴァインスタイガーも然り。簡単にボールを奪われては、チームが波に乗り切れない。開幕戦に続く出場となり、決勝点をアシストしたオドンコルを代わりにスタメンで起用するのも1つの手段であろう。現段階では許される失敗も、これから先は進めば進むほど致命傷になりかねない。
バラックが戻り最後のピースを手に入れたドイツは、これでベストメンバーが出揃った。2連勝という最高の結果を残したことで、第3戦は試行錯誤しながら戦えるアドバンテージも得た。だからこそ、治療は早い方が良い。ポドルスキには絶好のお膳立てをして、シュヴァインスタイガーはプレッシャーの掛からない起用法も考慮に入れる必要がある。ドイツの本当の戦いは、まだこれからなのだから。
|
文:佐藤芳記(WORLD SOCCER GRAPHIC取材班) |
|
|
|
 |
|
LINE UP |
1 レーマン 6.0
3 フリードリッヒ 5.5
(22 オドンコル/64分 6.5)
7 シュヴァインスタイガー 5.0
(18 ボロウスキ/77分 NG)
8 フリングス 6.0
11 クローゼ 6.0
13 バラック 6.5
16 ラーム 6.5
17 メルテサッカー 6.5
19 シュナイダー 6.0
20 ポドルスキ 5.5
(10 ノイヴィル/71分 6.5)
21 メッツェルダー 5.5
|
|
6.0 ボルツ 1
6.0 バシュツィンスキ 4
6.0 バク 6
5.0 ソボレウスキ 7
5.5 クルジノヴェク 8
(5.5 77分/レヴァンドフスキ 18)
6.0 ズラウスキ 9
5.5 ゼウラコフ 14
(NG 83分/ドゥドカ 17)
5.0 スモラレク 15
5.5 ラドムスキ 16
5.5 ボサツキ 19
6.0 イェレン 21
(NG 91分/ブロセク 23)
|
|
|
|
ノイヴィル(90+1) |
得点者 |
|
バラック(58) オドンコル(68) メッツェルダー(70) |
イエローカード |
(3)クルジノヴェク (28,75)ソボレウスキ (89)ボルツ |
|
レッドカード |
(75)ソボレウスキ |
16(8) |
シュート(枠内) |
5(3) |
21 |
ファウル |
17 |
10 |
CK |
4 |
6 |
オフサイド |
2 |
58% |
ボール支配率 |
42% |
|
|
 |
|