● GROUP D 2006/6/11(21:00) ケルン・ワールドカップスタジアム[ケルン] |
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 アンゴラ |
0 |
TOTAL |
1 |
 ポルトガル |
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PK |
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0 |
1st |
1 |
0 |
2nd |
0 |
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ex.1st |
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ex.2nd |
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ポルトガルの先制点があまりにも早かったことで、彼らは“省エネサッカー”に終始した。フェリッペ監督も終盤に3人の選手交代を実行したが、すべて中盤の守備を固めたもの。試合が進むにつれてより一層守備的と化したポルトガルの陣形を見たサポーターは、ブーイングを行う始末。このように、試合自体は退屈でつまらないものだったが、いずれにせよ格下のアンゴラ相手にしっかりと勝ち点3を奪ったことで、ポルトガルは理想的なスタートを切った。
本日行われた3試合の中で一番の注目カードはセルビア・モンテネグロ対オランダだったに違いない。いわゆる死のグループに属する彼らの対戦は、当該国でなくとも気になったはずだ。
そんな中、私がライプツィヒを避けケルンを選んだ理由はポルトガルの存在にある。優勝候補として挙げられる強豪国を脅かすチームはどこか? 私の中でそのダークホースの筆頭に推すのが、ほかでもない、フェリッペ率いるポルトガルだ。
ルイ・コスタは代表から退いたが、ユーロ2004準優勝のメンバーが中心のポルトガルは、円熟期を迎えている。ゴールデンエイジの時代が終わった今こそ、ポルトガルは本当の力を手に入れた。誰もが予想できるチーム以外で優勝の可能性があるとすれば、それはポルトガルだ。そんな匂いに誘われて、私はケルンを訪れたのだ。
故障でデコを欠いたポルトガルは、トップ下のポジションをフィーゴに任せ、左右をシモン&クリスチャーノ・ロナウドで固める。アンゴラディフェンスの力が落ちるとあって、彼ら3人は何度もドリブル突破を図り敵陣に進入した。アンゴラも同じ布陣を引き対抗するが、個人能力では圧倒的に分が悪く、特にサイドの支配権を奪うことができなかった。
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思い起こせば、4分のパウレタの先制点以外はこれといって見どころのない試合だったため、この一戦でポルトガルを評価することはできない。しかし、クラブレベルと違って、ワールドカップの試合でありがちな中盤にできる大きなスペースは、今後もフィーゴやシモン、あるいはクリスチャーノ・ロナウドの絶好のドリブルの舞台となるだろう。ワントップのパウレタは物足りないが、その背後を固める3人は非常に脅威だ。デコを含めた攻撃陣は、強豪国と比べても何ら遜色はない。
アンゴラ戦はポルトガルにとって始動に過ぎない。真価を問われるのは次戦のイラン、そして3戦目のメキシコ戦だろう。不甲斐ない試合とブーイングを浴びながら涼しい顔をするポルトガルの選手の表情が、そう物語っていた。
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文:佐藤芳記(WORLD SOCCER GRAPHIC取材班) |
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LINE UP |
1 ジョアン・リカルド 5.5
3 ジャンバ 5.0
5 カリ 5.5
7 フィゲイレド 6.0
(6 ミロイ/80分 NG)
8 アンドレ 6.0
10 アクワ 6.0
(9 マントラス/60分 5.0)
11 マテウス 5.5
14 メンドンサ 5.5
17 ゼ・カランガ 5.5
(13 エジソン/70分 5.5)
20 ロコ 5.5
21 デルガド 5.5
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6.0 リカルド 1
6.0 フェルナンド・メイラ 5
6.5 フィーゴ 7
6.0 プティ 8
(NG 72分/マニチェ 18)
6.0 パウレタ 9
6.5 シモン 11
6.0 ミゲル 13
5.5 ヌーノ・ヴァレンテ 14
6.0 リカルド・カルヴァーリョ 16
6.5 クリスチャーノ・ロナウド 17
(6.0 60分/コスティーニャ 6)
6.0 ティアゴ 19
(NG 83分/ウーゴ・ヴィアナ 10)
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得点者 |
(4)パウレタ |
ジャンバ(28) ロコ(45+3) アンドレ(52)
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イエローカード |
(26)クリスチャーノ・ロナウド (79)ヌーノ・ヴァレンテ |
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レッドカード |
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11(3) |
シュート(枠内) |
16(8) |
29 |
ファウル |
20 |
2 |
CK |
5 |
1 |
オフサイド |
0 |
42% |
ボール支配率 |
58% |
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