第10回
world wide mobilerとは!?

“通信芸人1号”藤堂さんはハンガリーに滞在中。その藤堂さんを追って、かつての会社の同僚・道木さんが“短期モバイラー1号”として日本を発った。時を同じくして、「ゆめのうつつさん」がアフリカ・ケニアへと向かう。“通信芸人2号”Nori ishibashi氏はアフリカ・ジンバブエのグレート・フォールでのエピソードを伝えてくれた。ほかに、池田さんと名乗る方からマリ共和国・バマコへ向かうという電話連絡が事務局に入った。池田さんについては追って詳細を発表する予定。

 さて! 1998年最後の、そして1999年最初の『World Wide Mobiler〜さすらいの通信芸人』をお送りします。お家でゆっくりと当コーナーをご覧いただいている方々が多いのでしょうか? そんな中、上記「これまでの経緯」にあるように、4人のモバイラーがヨーロッパとアフリカに旅立ちました。
 けど、ケニアだの、ハンガリーだの出てきても、どうもピンとこない! という方、ご安心ください。そんな方のために「年末特別特集:wwm地理学講座」を用意しました。ご覧になりたい方はこちらへどうぞ!
 提供は、謎の予備校講師「Dr.ンジャメナ」さんです。(誰なんだ一体?)

 地理的な状況も理解できたところで、道木さん、藤堂さん、そしてゆめのうつつさんの順でメールを紹介していきます。
 では道木さんのメールからどうぞ!


Subject:
藤堂と合流しました。
Date:
Tue, 22 Dec 1998 19:43:28 +0900
From:
"Hiroyuki Michiki"
To: <wwm@pia.co.jp>

こんにちは、道木です。

準備不足で出発した割には順調にことが進みました。
一番懸念された、ハンガリー空港から藤堂のいるテレザハウスまでは、空港で知り合った佐藤さんとパリさん夫妻に玄関先まで案内していただきました。
(佐藤さんは海外協力隊でハンガリーの大学で日本語を教えていて、そこの学生であったパリさんと結婚したみたいです。結婚10ヶ月の新婚さんです。)

藤堂は自然体で生活をしているようで僕が来てもどこにも連れていってくれません。
明日以降は自堕落な藤堂を急き立ててブダペストの街を出歩いてきます。
藤堂君にもっていった土産では、Numberが気に入ったようで、今も横で読みふけってます。

スポーツ好きの藤堂を刺激したようで、里心をつけてしまったかもしれません。
お正月はテレビでスポーツ観戦三昧の日々を過ごしたいなーとか言ってます。
「藤堂極秘帰国!!」というニュースが『さすらいの通信芸人』を駆け巡ることになるやも知れません。

今日は到着した日なので疲れたのでこれぐらいで……
では、失礼します。



大混雑のテレザハウスにて
Subject:
道木と合流
Date:
Wed, 23 Dec 1998 20:05:38 +0900
From:
Todo"Todd"Yoshinori
To:
<wwm@pia.co.jp>

藤堂っす
20日無事道木と合流し、彼は大混雑のテレザハウスにベッドを確保、帰国予定の26日の前日までにウィーンに行くと思いますがさて?
いまテレザハウスは床で人が寝るほどで完全定員オーバーです。
ルダシュ温泉 右が藤堂さん・左が道木さん

救援物資も無事受領。きょうはルダシュ温泉に行ってきました。

この温泉はきわめて健全です。
テレザハウスでは毎晩遅くまでのんでます。
テレザ文庫のゴルゴ13や稲中卓球部を読みふけっています。
音楽は道木が持ってきた奥田民生の「さすらい」が気に入ってます。
ミスチルの終わりなき旅も素晴らしいですね。

今回髪の伸びた道木を見て、横浜Fの楢崎に似てるのを発見。V川崎の本並に似てると思ってましたが……。彼の後輩は川口に似てるなどと言ってました。
結論、奴は「GK顔」なのでしょう。


 最後に、この中では最も不可解な行動をとっている「ゆめのうつつさん」からのメールで締めたいと思います。メールに「ひらがな」が多いのは、彼の端末の事情です。読みづらい箇所もあろうかと思いますが、ご容赦ください。ではナイロビのティカという所にあるコーヒー農園からのメールをどうぞ。

 また、当事務局では来年も皆さまからの質問・感想メール、第8回で告知した「協賛クライアント」も引き続き、募集しています! 1999年も「World Wide Mobiler〜さすらいの通信芸人」をよろしくお願いいたします。


Subject:
ナイロビ・ティカより
Date:
Tue, 22 Dec 1998 09:55:54 EST
From:
YUMEUTUTU
To:
<wwm@pia.co.jp>

あさナイロビをでて
ティカへむかうとちゅう
マタトゥがにぐるまをひいたロバにぶつかり
たいへんなことになっていました。
シとはこういうふうに、はくちゅうなんの
まえぶれもなくおとずれるものか???
(注:“シ”とは“死”のこと)

ロバのおおきなおしりがいんしょうてきでした。
ゆめの氏の作業風景


いかは豆労働のほうこく

コーヒー豆をピッキングする仕事は
朝7:00から昼3:00までの仕事らしい。

のうえんのなかにはいり
マネージャー ジュグナをさがす。
ジュグナはなかなか男儀のあるいいやつ
あたまもいい。

かれにあんないしてもらい
ピッキング(60人)のえりあにむかう。
ジュグマがこの日本人がピッキングしたい
としょうかいすると
みな本当か? というような顔をした。
さっそくたんとうがきめられ、かわいいおねえちゃん、
摘み取ったコーヒー豆

ローズ・ミカリーとジョセフ・コマンダ45才をつけてくれた。

それからえんえん話しながら4時間
コーヒー豆は赤くなったものだけをえらんでつみとる。
1本の枝を根元からりょうてをつかってハラカハラカ(もっとはやく)
とせかされながらつみとるのだ。

おおきなばけつに3杯で75シリングから100シリング
ひとり1日max100シリング(200円。1シリングは2円。)
空はあおく、地面は赤く、樹は緑で、実はまぶしいくらいに赤だ。


通信芸人藤堂さんのHP http://www.t3.rim.or.jp/~todd
wwm事務局へのメールはこちら wwm@pia.co.jp

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