ゴーッという音と、ザザーッという波の音が聞こえてきます。

そういえば、昨日の夜も同じような音がしていました。潮が満ちて来ているのでしょう。

朝ごはんを食べた後、ベッドで横になっているうちに寝てしまったようです。 時計を見るとお昼過ぎ。外に出て昼食を摂りに出かけました。

すごく強い日差しで暑いのですが、気持ちがいいです。 道には椰子の葉の影がくっきりと浮かび上がっています。 その影の上を、学校帰りの小学生が歩いていました。

バイクに乗った3人組の少女が、「ハロー!」と声をかけて走り去っていきます。

バリから船で1時間、1周10kmのほどの小さなレンボンガン島。

宿が並ぶビーチの前の海の水は、これまで見た海の中でも一番の透明度です。 でも天草の養殖場となっており、泳ぐにはイマイチ。沖ではサーフィンをしています。 海で泳ぎたい自分としては、失敗したかなと思いました。

3日目、海岸沿いを歩いてビーチが終わる辺りに来ると、 そのまま岸壁の上を歩いていくサーファーが見えました。

付いていくと…、ありました。ビーチが。 そして、そこからゴーグルを付けて泳ぎだすと…、ありました、サンゴ礁。 黄色と黒の縞々や、ブルーなどのカラフルな魚が泳いでいます。

太陽の日差しが海に射して、すばらしくきれいな水中の景色でした。

いつもの汚い雑貨屋でナシチャンプルーとアイスティーの昼食を摂ったあとに、そこに行くのが日課になりました。

水中カメラがあれば写真に撮りたいような景色で、いつまでも水の中を見ていたいのですが、 水の冷たいこと。

10分も浸かっていると寒くてしかたがありません。 震えている自分の横を、欧米人は何食わぬ顔でずっとシュノーケリングをしていました。

食べる場所がほとんどないので、夕食はいつも宿のレストランでした。

夕陽が沈みだす6時頃に、海岸沿いのイスに座り、太陽が沈むのを見ながら夕食を食べました。

太陽が完全に沈むと、空には星がたくさん出ていました。 とても優雅な夕食ですが、ひとりの食事はちょっとさみしいものがあります。 でも、こんな贅沢な時間は、今だけかもしれません。

そうして、レンボンガンで5泊して、再びウブドゥに戻りました。

次のページへ進む


●wwmトップページに戻る ●バックナンバーを見る