スラタニーから国境の街ハジャイまで約3時間半。

いくら旅行者が少なくても、物価の安いタイでも、 自分一人のために400km近い距離を走るなんてやっぱりおかしい。このドライバーもグルなのでしょう。

そうなると、もうひとつふたつ何か仕掛けがあるような気がしてきました。

ハジャイの旅行代理店の前に着き、「はい、ここで乗り継ぎ」と言ってドライバーは走り去ろうとしたのですが、 いやな予感がしたので、ちゃんと「取り次げ」と言いました。

その店の人が「どこへ行く」と聞き、「ペナンだ。お金は全部バンコクで払っている」と答えると、「OK、OK」と言いました。ドライバーの男は奥で飯を食っています。

ちょっとトイレに行って戻ると、そのドライバーは逃げるように帰っていました。

バンの出発は12時とのこと。

欧米人も何人か集まって来たので、これは大丈夫かなと思っていると、出発の時、 自分はタイ人ばかりのバンに乗せられました。

いやー、これはヤバそうと、心中穏やかではなかったのですが、 スムーズに国境を越え(もちろん見せ金など必要なし)、車ごとフェリーで渡り、17時すぎに無事ペナンに着きました。

今まで、インドとネパールの国境で3000円とか、 中国とラオスの国境で1000円とかの少額はありましたが、後半にきてこの2万円は痛いです。

あー、それにしてもくやしい!くやしい!くやしい!
自己嫌悪に陥ります。

頭に、やりとりが何度も駈け巡り、悔しくて夜も眠れないと思ったら、 夜行バスの寝不足でグッスリでした。

かなり落ち込む今日この頃。



うーん、やられましたなぁ。次回ここを通過する人へ、要注意です。 うえぽん氏、忍耐と我慢の旅。

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