バンコクからマレーシアへ向かいました。

少し離れた南バスターミナルまで、バスの時刻を調べに行ったりしていたのですが、 カオサンにマレーシアのペナンまでの料金が580B(約1800円)だったので、それを買いました。

19時にバスは出発。満員ですが、ほとんどがプーケットやパンガン島などに行くツーリストで、 南のスラタニーで乗り換えます。翌朝7時にスラタニーに着き、ペナンは自分だけのようで、 別の場所に連れて行かれました。

乗り換えのバンを待っていると、その旅行代理店の女主人らしき人が、 「バスのチケットとパスポートを見せて」と言い、「オーバーステイではないわね」と言った後、 「マレーシア入国には400ドル相当のマレーシア通貨が必要になるので、ここで両替しなさい」と言います。

タイ・マレーシア間はイージーな国境、そんなはずはないと理解していたはずなのですが、 夜行バスでボケ た頭では、もうひとつ警戒感が薄れていました。

「TCしか持っていない」と答えると、「カードは持っているか? それなら今から20000(約6万円)バーツキャシングして きなさい」と、 バイク少年にまたがって銀行へ行きキャシング。1333リンギットと両替しました。

今のレートはだいたい知っていたので、電卓で計算したのですが、なんかおかしい。 何度か計算して「おかしい!」と言うのですが、「銀行のレートと同じだ」と言う女主人。

タイの旅がイージーになっていて、そんなだます人はほとんどおらず、 また乗り継ぎの旅行代理店でそんなことをするとは思いもしなかったので、 その言葉を信じてしまいました。

「早く!早く!」と急かされ、車に乗り込みました。どうやらこの車で、自分一人で国境へ向かうようです。 しばらく走り、落ち着いてもう一度計算すると…やっぱり、どう考えてもおかしい!日本円で2万近くごまかされています。

車はだいぶ走っており、だまされたことに怒りながら、だまされた自分情けなくなりながら、 それでも車は120kmのスピードで走り続けました。

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