午後、アドリア海の絶景を車窓から見ながら山の上のチリピ村へ移動。

のどかで端正なたたずまいの村は鳥の声しかしない日曜の静けさに包まれていましたが、 少し歩くと爆撃で破壊されたままの民家がそこここに。

ジェリコさんも番組にご出演いただき、 その「壁だけの家」の前で平和への思いを−早口の日本語でなく淡々と力強い英語で−語ってくださいました。

更にこの村に住むご一家を訪問し番組撮影。戦前の状態に修復された居心地のいいお宅で、 居間ではSONYの大型TVが幅をきかせています。 ホームメードのケーキをふるまわれたりして、久々の安心ロケ。

戦争の記憶を留めている唯一の物は、今は花瓶として使われている大きな砲弾。 これが撃ち込まれて壁が崩れたそうです。

クリントン似のお父様と、22歳の長女(この若さでしっとり色香漂う美人。 ビバヒル上品版、というかんじ。ip2000男性スタッフ一同デレデレでした)、 12歳の末娘(こちらは「大草原の小さな家」のローラ!三つ編みと小花柄のワンピースが似合う、 はにかみやで清楚な美少女)を収録。

クロアチアってどうやら美人の宝庫みたいです。 造りこんでないふんわり美人が好みの人(日本人好みですよね)、 行けばきっと幸せな気分になりますよ…って、こういうキャッチコピーはまずいか?品位の点で。

日程を終えて帰船。デッキから波止場を見下ろすと、 仕事があるということで一端お別れしたジェリコさんが見送りにきてくださっていました。

頑丈な涙腺を持つ私なのに、なぜか柄にもなく鼻の奥がツーンときてしまい。 山の間に沈んでいくリンゴアメみたいな夕陽(完璧な構図と色!)の中、 船はイタリアに進路をとりました。

私が船から夕焼けを見たのは、これでまだ2度目です。


*写真は上から
「チリピの雄々しい向日葵」「なんか絵になってる」「砲弾と花」
「爆撃のあと」「リンゴアメ」

帰国後のレポートもお待ちしております。日本はやはり暑いですよね。

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