バラナシで毎夕方に行われている礼拝は神秘的でした。 だんだん暗くなるガンガーを前に、礼拝台があり、礼拝師がガンガーに向かって座っています。 しばらくすると、少年の太鼓の音とともに、鐘々が打ち鳴らされます。 礼拝台のまわりにろうそくが灯されます。 太鼓の音、鐘の音があたりを包み込み、ろうそくや、お香や、炎など、 順番に手に持ち、ガンガーへ、まわりへ、奉ってある神様へ祈りを捧げます。 一通り祈りが終わると、奉ってあった花がまわりの人々へ渡され、ガンガーに向かって祈り、 歌った後に花を投げて終わりました。この間、約1時間半でした。 感動というのではなく、その音に、匂いに包まれて、夢を見ているような不思議な感覚にとらわれました。 そんなバラナシを後にし、アグラへ来ました。 予定にはまったくなかったのですが、自分がインドに入った事を知った会社の先輩・南部さんが、 数年前に新婚旅行でインドを訪れた際に見た世界遺産のタージマハールは一見の価値があるよ、と教えてくれたのでした。 バラナシを夕方発の夜行寝台で向かいました。 朝5時すぎに目が覚め、予定ではあと1時間ほどで着くはずです。 近くの係員に聞くと、「次の駅だから、下に降りて待っていろ」と、 3段ベッドの一番上に寝ていた自分に言いました。 下に降り、開けられたままのドアから外の景色を見ていると、いますいます。 畑の、道端の横などでしゃがむ人々。また、ペットボトルに入れた水を手に持ち歩く人々(もちろん、 飲むためのものではありません)。朝の用を足す人々です。見ていると、2〜3m間近でしゃがんでいる人も。 彼らはここに住んでいるので、この時間に毎日列車が通るのを知っているはずなのですが、 我気にせずにしゃがみ、遠くをぼーっと見ています。 そんな様子を眺めていると、係員が、「あれがタージマハルだ」と教えてくれました。 朝もやの中、うっすらと浮かび上がるタージマハルは幻想的です。 そして、アグラ城が見え、駅に到着しました。 そして今日の朝、6時すぎに目が覚めたのでタージマハルへ行ってきました。 ここの入場料は750ルピー(約2200円)と、外国人だけ大幅に値上げされ、 ひんしゅくをかっています(インド人は20ルピー)。 タイに行けば誰もが訪れる寺院・ワットプラケオですら、200バーツ(約600円)の入場料が高い!と思い、 何度かタイへ行った今も、一度も入っていません。だから、タージも迷ったのですが、 そのためにここまで来たから、泣く泣く払って入ってきました。 大理石で覆われたモスクのようなお墓は、さすがに、スゴイ!というという印象はしたのですが、 750ルピーに見合うかと言えば??? 列車から見たタージの方が、感動に近いものを感じました。 せっかく入ったので、しばらく座って眺めていましたが、太陽が昇り、 日曜ということもあって、かなりの人(ほとんんどインド人)が来出したので、出てきました。 アグラは、入場料の大幅値上げで、観光客が激減し、ホテルに滞在させるために、 ホテルレストランでは下剤を混ぜたり、また海外旅行保険金目当ての同様の事件が過去にあったりと、 やや怪しげな場所となっています。 そんな危険を感じたりはしないのですが、不気味です。そんなこともあってか、 歩くと次々声を掛けられる、リクシャーの「ヘイ!ジャパニー!!」にも、 ムカッとすることも多くなりました。 そして次の行き先、ガヤー(ブッダの生誕地)行きの列車のチケットが満員で取れず、 第2、3の考えもことごとく「フル」の前に崩され、途方に暮れていたのですが、 今日なんとか、6/4発パトナー行きの、ガヤーに比較的近い所のチケットが、 ファーストクラスで取れました。今まで乗ったスリーパーと比べると、 3倍もの値段(約3000円)になってしまいました。
イギリス、アメリカと、退去勧告を出したインド…。
うえぽん
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退避勧告のインド滞在、いったいどうなるんでしょう。とにかく自分で自分の身を守ってください。 |
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