旅行に出てからいくつか本を読みました。こっちの古本屋で買ったものもたくさんあります。 その中から印象に残ったものです。

■「子どもの隣り(灰谷健次郎)新潮文庫」

前にいくつか読んだことはあったのですが、バンコクの古本屋で、「読みたい本がないなぁ」と、 なんとなく買いました。 いやぁ、心が震えました。子どもを持つ親は読まなければなりませんね。

■「夕陽が眼にしみる(沢木耕太郎)文春文庫」

「深夜特急」を書き上げる前に書いた、旅のエッセイです。 旅をしている身としては、その言葉が身にしみます。後半は作家の書評みたいなものです。 日本で買っていった「壇」も読みました。興味のない人物でしたが、彼は書き方がうまいですね。 内容に引き込まれていきました。

■「魔術のささやき(宮部みゆき)」

日本では「模倣犯」を読んでいました。別にこれといって身になる本ではありませんが、とにかく面白い。 ひまつぶしにはもってこいです。

■「天才アラーキー写真ノ方法」

写真家アラーキーの本です。別に露出がどうとか書いているのではなく写真を撮る内面を書いています。 一般的には、エッチ(?)なヌード写真家として認識されているかもしれませんが、 この人が撮る街の風景や人はなかなかのものだと思っています。 多くの写真家がそうであるように、彼もまた多くの言葉を持ち、写真という方法で社会と、 人生と関わっています。

→「写真は現実を見せられないっつうことですよ。写真と現実は違うだろ? 写真は、現実に触発された何かなんだな。」

うえぽん

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旅先での読書いいですなぁ。私は金子光晴の「マレー蘭印紀行」が好きです。 ネパールからのメール届きますでしょうか???

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