TOP > 今週のこの人 > TOMOVSKY

確かにカッコ良かったですよね。スタイルはパンクだったけど、まったくメッセージがないってこと自体がメッセージになっていて、しかもめちゃくちゃポップで。あれは計算してやってたんですか?

「3人メンバーがいて、3人で作詞してたからね。せめぎ合いみたいなものがあったんじゃないかなあ。”この言葉だけで曲作っちゃったの? すげえ!”って思われたいっていう」

なるほど。じゃあ、またバンドを作ってみるっていうのは…。

「それはイヤだ(←即答)。ライブは楽しいけどさ、レコーディングのときに団体行動はちょっとね。まず、”いつ録るか”とか決めたくないんですよ。ちゃんとスタジオのスケジュールを取ったらさ、5分くらいで”やっぱり今日はやめよう!”ってわけにはいかないでしょ。アルバム作業のときは、ひとりでホントに良かったなって思うよ。何人もいたら、絶対まとまらないないでしょ。曲順とかでも、あーだこーだケンカになったり。すごいイヤだ」

アルバムの資料にも「マスタリング直前ギリギリまで試行錯誤と実験と遊びをしまくります」というコメントが載ってますが。

「うん。それも良くないんだけどね。もっと早めに仕上げて、アルバムの全景を見たりしたほうがいいから。俺はいっつも、そこに行く前に締め切りがきちゃうんだよね。”たばこ、酒、たばこ、酒”でやってるから、体調もどんどん悪くなるし」

酒飲みながら作れます?

「酒を飲まないと作る気にもならないんだよねぇ。しかもずっとタバコ吸ってるし、愚かだよね(笑)。あ、でも最近は日本酒をお湯で割って飲んでるけどね。半々くらいだったら、けっこう美味いよ。しばらくは制作がないから、ヘルシー・トモくんだけどね」

(笑)。でも、ミックスとか構成のおもしろさも、TOMOVSKYさんの音楽の特徴じゃないですか? 今回のアルバムでいうと『最強』とか、すごくいいと思いました。ビートルズっぽいサイケ感もあって…。

「え、ホント? うれしいなあ。その曲ね、ボツにしようかギリギリまで迷ってたんですよ。もともとすごく気に入ってたんだけど、カタチにするまでにすごく時間がかかっちゃって。”一度大人を/経験してる/獣は強いぜ”っていうのと”子供→おとな→子供にかえる”っていうのをどっちも歌いたくて、それを同居させるにはどうしたらいいか? っていうのをすごく考えてたんだよね。もっと単純にやりたかったんだけど、構成をいじったりしてるうちにスケールでかくなっちゃって。トモフ節っちゃあ、トモフ節なんだけどね」

うん、すごくTOMOVSKYらしい曲だと思います。

「最初にやりたかったこととはだいぶ違っちゃったけど(笑)。2ヵ月くらいずっとやってたのに、データをぜんぶ消したりしたからね、ちゃぶ台をひっくり返すように。”ぜんぜんつまいないじゃん、トモ君。こういうつもりで作ってたんじゃないだろ?””そうだね。消しちゃおうか?!”って(笑)。で、しばらくすると”ゴミ箱の中身を完全に取り除いていですか?”って聞かれるじゃん。そのときも”どうしようか? 消しちゃうう?””消しちゃえ!”って。だからね、やっぱり一人がいいんだよ。もし団体でやってて、”あの曲、つまんないって言ってたから、データも消しておきました”なんて言ったらブッ飛ばされるよ」

確かに(笑)。『最強』には“二度目の幼少期へ/GE〜T BA〜CK”という歌詞もありますが、実際にそういう感覚ってあるんですか?

「どんどん単純にはなってるよね。対応能力がなくなってるんだよね、要するに。いろんなことが出来れば迷うこともあるけど、能力とか体力とか気力とかで”それほど出来ることもないなー”ってことになると、迷わないでしょ。20代のころとか、やっかいだったからね。気持ちの体力っていうか、いくらでも悩めたから(笑)。いまはそこまで迷わないから、そのぶんわかりやすくなってるかも」

TOMOVSKY

うん、『いい星じゃんか!』もそうですけど、さらに音楽の精度が高まってると思います。今年も去年同様、ライブの日々になりそうですか?

「そうっすね。去年はライブがちょっと少なめだったから、もうちょっとやりたいですね。お誘いを待ってるだけじゃなくて、自分からもどんどんブッキングしようと思ってます」

素晴らしい。制作はどうですか?

「ちょっと前まで、8月くらいにもう1枚出そうと思ってたんですよ。今回の制作でボツにした曲がけっこうあったから、それをまとめて出そうかなって。でも、どうしようかなあ。とりあえず、今日は制作する気分じゃないです(笑)」

Text●森朋之 Photo●吉田圭子

PROFILE

1965年12月14日、千葉県生まれ。’89年に大学のサークルメンバーと結成したバンド、カステラでデビュー。'93年の解散後、TOMOVSKY名義でソロ活動をスタート。マイペースに音楽活動を展開中。


◆オフィシャルホームページ◆


TICKET

LIVE


『ARABAKI ROCK FEST.12』
▲4月28日(土) 〜4月29日(日) エコキャンプみちのく

『ひとりトモフワンマン』
▲2月26日(日)名古屋 クラブ ダイアモンドホール

『ひとりTOMOVSKY 「夢のファンダンゴシリーズ
"ラブ・ジューソーvol.10" ONE MAN LIVE」』
▲2月27日(月)十三 ファンダンゴ

『ひとりトモフ ワンマンライブ』
▲3月10日(土)京都 SOLE CAFE

『ひとりトモフワンマン』
▲3月11日(日)徳島 P-PARADISE

『早春ディナーショー'12』
▲3月18日(日)南青山MANDALA

『CAPITAL RADIO '12 in KYOTO』
▲3月31日(土)KYOTO MUSE

『バンドトモフワンマン』
▲5月10日(木)広島 ナミキジャンクション

『バンドトモフワンマン』
▲5月11日(金)博多DRUM SON

『バンドトモフワンマン・2012』
▲5月20日(日)Shibuya O-WEST

『バンドトモフワンマン』
▲5月27日(日)札幌 COLONY

公演・チケット情報



RELEASE

Album
『 いい星じゃんか!』
2100円
FAMIRES RECORDS
FAMI-20

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2012.02.21更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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