TOP > 今週のこの人 > THE PREDATORS

―――それぞれ所属しているバンドとTHE PREDATORSとの一番の違いはどんなところですか?

山中「the pillowsに関しては楽勝で飛べるハードルっていうのはなくて、でもストレスになるほど高いハードルもオレは掲げないタイプで、頑張ればギリギリ超えられるっていうハードルを設定して作っていくっていう感じだと思うんだよね。THE PREDATORSは“ハードルの下をくぐってよし!”っていう感じだから(笑)。全然違う。とにかくすべてTHE PREDATORSに関しては最初に自分の意志みたいなものは、本当にハードルは低くていい、オリジナリティなくていい、達成感も感じなくていい、責任感もない。“楽しいことだけ!”っていう感じ。そういうマインドコントロールが必要っていうか。“それでいい”って言い切って演る。実際、じゃあギターを弾くときに“変な音だけど録っちゃおう”とはならないじゃないですか。もちろん自分の好きなCDを1枚増やす訳だから。結果は違うんだけど、結果は達成感もあるんだけど、それは“結果”なんだよな。達成感を感じようとは思ってない、って催眠術をかけたい感じ。そうじゃないと辛くなってくるから。the pillowsはやっぱりちょっと辛い部分もあって。でも他の“何”とも、音楽じゃないすべての何とも比べられない達成感があるもの、としてやってるから、全然違うよね。ライブに関してはトリオなので、ギターが1本(the pillowsは2本)っていう、しかもギタリストではなくギター・ボーカルという編成でギターが1本だから、作るフレーズからしても違うし、僕はギター2本のアンサンブルを考えるのが得意な人間だからまったく違うよね。ライブは“苦手意識”かな、THE PREDATORSは。緊張するかな、ちょっと。技術面は苦手だけど、“楽しい”が勝っちゃうのかな。高校生が学園祭に出るのに、出ることが目的じゃない?もちろん出るからには頑張るんだけど、出たことに意義がある、みたいなさ。そういうのは、the pillowsで“やることに意義がある”となったらもう終わりだなと思うけど、THE PREDATORSはそれでいいと思ってる。だからすべてのハードルをとにかく下げておきたい。結果、頑張ったとしても。そこがすごい違う、the pillowsと」

JIRO「(THE PREDATORSは)何も考えずに楽しいことですかね。僕は元々the pillowsの大ファンだったし、さわおさんに教えてもらってELLEGARDENを聴き始めて、エルレもすごい好きで高橋くんのドラムもファンだったんで、そういった人たちと演ってることってすごくそれだけで充実するし、楽しいし。自分の曲にさわおさんが“歌詞つけてきたよ”って言って、リハーサルで弾き始めるのっていまだにドキドキするというか。それはちょっとGLAYにはないですよね、やっぱり」

―――ライブのときもすごく自由な印象を受けました。GLAYのときと感覚も違いますか?

JIRO「どうかな。THE PREDATORSに関しては最初の段階ではファンのことはまったく考えてないですね。GLAYの場合は本当にファンの人たちのことを考えて、より自分の楽曲がこうあって欲しいとか、ファンの人のことを思ってどうしようっていうことで話し合うことが多いんですけど、THE PREDATORSに関してはほんとに楽しいことしかないので。“本当にこの楽曲が好きだったら観に来てください”っていうスタンスなのかも知れないですね」

山中「楽しんでるオレたちを観たら楽しいんじゃねえかな?っていうことだよね」

高橋宏貴

高橋宏貴

―――高橋さんはScars boroughやELLEGARDENを含めて、違いはどんなところですか?

高橋「そうですね、やっぱり“先輩”ですよね。仲間ですけど、先輩っていうのが一番先にくるし。今やってるScars Boroughもギターの方は先輩なんですけど、ものすごい対等にみてるところがあるんですね、オレ。そこがTHE PREDATORSは違いますかね。さわおさん、JIROさんには“先輩! 遊んでください!”って感じです。すごく肩の力抜けてますし、背筋が伸びてることもありますけど」

山中「高橋くん、レコーディングのあと『今日、ちょっと飲む?』、『ああ、いいッスね〜』ってなって飲んだのに、カルピス頼むから『えっ?』って言ったら、バイクで来てて、じゃあ断われよっていう(笑)。すごい“先輩⇔後輩”感があるよね」

―――9月に予定されているツアーについて、どんな思いがありますか?

山中「オレ、ツアーに関しては前もって何かやりたいとかあんまりないんだよね。前回のthe pillowsの「TRIAL」ツアーでも唯一やりたかったのは(特効の)銀テープ(笑)。(GLAYの)「Chelsea」でやってたんだっけ?」

JIRO「そうですね」

山中「あのツアーで。そしてビデオの裏ジャケットにもなってるじゃない。結構明るい曲で、でもなんか切ないっていう。それすごいいいなって思って、ちょっとオレも銀テープやりたいって思ってて。で、the pillowsのツアーでやったの。そしたらファンの子がTHE COLLECTORSの周年の野音(日比谷野外大音楽堂)があって、そのとき銀テープがあったらしくて『さわおさん、やっぱりTHE COLLECTORS好きだから』って言ってて。その公演、オレ、観に行ってないから(笑)。そんな大事なアニバーサリー・ライブって知らなくて、普通の野音だと思ってて欠席してたら結構記念のライブで。銀テープやったのファンに言われるまで知らなかった。完全にきっかけはGLAYの「Chelsea」から来てるんだけど。だからツアーに関して、前もって何か(思うこと)、はないかな。ライブに関してはオレ、一生懸命やんなきゃって感じ、まずは。あとは(新曲の)「Hurry! Up! Jerry!」のSEを何か面白い方法で鳴らしたいなって思ってるんだけど。実際には不可能なんだけど、オレのやりたいイメージだけ言うとね、高橋くんの頭にリンゴが乗っかってて、客席から矢を引いて、リンゴに命中したらパ〜パラッパッパ〜って鳴って、“Jerry!”って叫んで、ドラムがダカダカダカって(笑)。これがオレの理想なんだけど、どうかな?」

高橋「おでこに刺さったりして(笑)」

山中「そしたら幕が閉まるっていう(笑)。“Good-Bye! Jerry!”って(笑)。そういう妄想はあるんだけど、それくらいかな」

JIRO「初めて行く土地があるので、ようやく会いに行けるのかなっていうぐらいですかね」

高橋「どこで銀テープが飛ぶか楽しみ(笑)」

―――最後に、THE PREDATORSの将来について、なにかイメージがあれば教えてください。

山中「オレ、角の帽子被ってるじゃないですか? あれほんとの牛の角を高橋くんに移植してみようかなって(笑)。“ちょっと頭蓋骨に穴空けるけどスマン”って。後輩だからまあしょうがないよねって(笑)。

それくらいかな〜。今回もthe pillowsを休憩するって決めてたから結構スケジュール合わせやすくてこれくらいできてるけど。これがね、もっとTHE PREDATORSのツアーを演りたいなと思うということは、それぞれのバンドが動いてないってことだからあんまりいいことじゃないよね。これくらいのスタンスなんじゃないかな。だけどなぜか(アルバムが)全部7曲入りだよね。6でもなく8でもなく」

JIRO「これくらいが気楽に作れる数かも知れないですね。10曲になるとやっぱりもうちょっとレコーディング期間もプリプロ期間も長くなって..」

山中「これくらいが合ってるんだろうね」

JIRO「僕はそうだな...。“曲”ですかね。曲が今、どんどん“ポップなニルヴァーナ”っていうワードからTHE PREDATORSっていうものが独り歩きして、この先どこに向かうのかなっていうのが楽しみなことでもあります」

―――高橋さんは?

高橋「“インプラント”しかないでしょうね(笑)。まあ冗談抜きで、曲作ってみたいですね、いつか」

JIRO「もう、ぜひ」

山中「ウエルカム!」

THE PREDATORSからのメッセージ

Text●浅野保志

PROFILE

メンバーは山中さわお<the pillows>(vo&g)、JIRO<GLAY>(b)、高橋宏貴<Scars Borough/ELLEGARDEN>。’05年、ニルヴァーナのカバーをライブで披露したことをきっかけに結成。同年7月にミニアルバム『Hunting!!!!』を発表。’10年にドラムに高橋宏貴を迎え、現在のメンバーに。9月からは最新作を携えた全国ツアーがスタートする。
オフィシャルホームページ


TICKET

「THE PREDATORS 2012 TOUR “Monster in your head”」

⇒9月20日(木) 渋谷CLUB QUATTRO
⇒9月25日(火) 仙台Rensa
⇒9月27日(木) 札幌ペニーレーン24
⇒9月28日(金) 札幌ペニーレーン24
⇒10月3日(水) 名古屋クラブダイアモンドホール
⇒10月5日(金) 広島クラブクアトロ
⇒10月7日(日) 福岡DRUM LOGOS
⇒10月9日(火) 大阪 なんばHatch
⇒10月12日(金) ZEPP TOKYO


公演・チケット情報



RELEASE

Mini Album

初回限定盤(CD+DVD)
『Monster in my head』
8月1日(水)リリース
NFCD-27915
2800円
avex
NFCD-27915/B
Amazonでのご購入はこちら


2012.07.31更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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