TOP > 今週のこの人 > 高橋優

――サウンド面では、「絶頂は今」のリフのちょっとUKっぽい感じも新鮮でした。あれ、すごくカッコいいですよね。

「嬉しいです。あのリフはバンドメンバーのみなさんに、ぜひこうしてほしいって頼んだものなので。UK的なあのリズムパターンに高橋優らしさが混ざった、みたいなイメージが僕の中にあるので。で、曲の内容も個人的には新たな挑戦というか。1stアルバムまでにはやれなかったことのひとつですね」

――その「絶頂は今」も含め、攻撃的な部分も今回のアルバムの要だと思うんです。とくに冒頭曲「序曲」から「蛍」へ続く場面では、今の日本の状況に対する皮肉とも思える言葉をずばっと歌っているわけですが。

「インディーズで出した『僕らの平成ロックンロール』がまさにそういう作品だったんですけど、かなりラジオとかで流してもらえないことを歌ってしまっていて(笑)。でもそれを悪いことと思っちゃいけないと思うし、プロデューサーの箭内道彦さんも、それを恐れてたら何も面白みのないものになってしまうよって。で、メジャー・デビューシングル『素晴らしき日常』もそういう作品だったんですけど、「福笑い」とか「卒業」とか、ドラマの主題歌になった「誰がために鐘は鳴る」とか「ほんとのきもち」とか、ここ一年ぐらいで出したシングルはバラードが多かったんですよね。そういうとこから少しづつ世間で認知されているものも自分なんですけど、それと同じぐらいそうじゃない自分もいる。その意味で、今回はアコギを持ってポロリン♪ラブ&ピースって感じじゃなくて、エレキギターのハウリングから入ってジャカジャカいってて、ドラムが地鳴りのように鳴っててっていうイメージでやりたいっていうのは最初からありました」

高橋優

高橋優

ーーその結果、「蛍」や「雑踏の片隅で」のような硬派な曲があれば、「蓋」で<考えてたらハゲになる>と歌ってたりと、素晴らしく表情豊かなアルバムになったと。

「どっちなんだよ〜って、笑って突っ込まれるぐらいがいいですね。「序曲」から「雑踏の片隅で」ぐらいはわりとシリアスなこと歌ってるのに、次でいきなり<正直なとこ今の話題にあまり興味ない>(「気ままラブソング」)って歌いだす、みたいな(笑)。その流れって自分でかなり気に入ってるんですけどね。Ustreamやライブみてくれてる人に、エロ高橋とかドS高橋ってニックネームをつけてもらえたりするのは、自分の居場所が増えたみたいで嬉しいんです。エロって言われて嬉しいってことじゃないんですけど(笑)。あまのじゃくな性格だからかもしれないけど、どれか一辺倒で見られるんじゃなく、いろんな風に見てもらえることはすごく僕としてはありがたいんですよね」

ーーそんないろんな高橋さんが目撃できる初の全国ホールツアー『高橋優全国ツアー〜この声って誰? 高橋優じゃなぁい? 2012』が5月25日から始まりますが、リアルタイム・シンガーソングライターとしては、会場が大きくなる毎に観客との距離をどう縮めるかも今後の課題になってくると思うんです。

「やってみないとわからないとこもあると思うんですけど、みなさんと同じとこに立ってる感覚っていうのは、ライブをやる場所が大きくなっても変わらないと思うんです。札幌(*デビュー前の活動拠点)で路上でやってたときに、いい声ですね、とか、いい歌ですねって言ってもらったときの感動って、今でも忘れられないんですよね。だって、みなさんそれぞれが一生懸命自分の人生を生きてる中でわざわざ道ゆく足をとめてくれたり、時間を割いて僕のライブを見に来てくれるわけですからね。そういう人に喜んでもらえたり出会えるってことが、歌う側からすると最大の喜びだし、そのために歌いたいって思ってたし。その思いはずっと音楽をやるうえでテーマだと思ってますし、このスタンスだけは絶対に変えないでやっていきたい。(聴き手と)リアルに会って直接歌を届けるっていうことを変えてしまっては、高橋優じゃなくても良くなってしまうっていう、そんな気がしてるので。口先だけでそう言ってるんじゃなくて、ずっとそう思い続けていきたいと思ってますし、そこだけは譲れないシンガーでいたいな、という思いは強くあります」

Text●早川加奈子

PROFILE

'83年12月26日生まれ。秋田県横手市出身。'09年7月初の全国流通盤「僕らの平成ロックンロール」を発表。'10年7月にシングル「素晴らしき日常」でメジャー・デビューを果たす。シングル「卒業」は、オリコン初登場9位を記録するなど、今、話題のシンガーソングライターである。
■オフィシャルホームページ■


TICKET

「高橋優全国ツアー〜この声って誰?高橋優じゃなぁい?2012」

▲5月25日(金) 札幌市教育文化会館 大ホール
▲5月30日(水) 神奈川県民ホール
▲6月3日 (日) 福岡国際会議場 メインホール
▲6月8日 (金) 大阪 オリックス劇場
▲6月9日 (土) 広島アステールプラザ 大ホール
▲6月16日(土) 仙台市民会館 大ホール
▲6月17日(日) 横手市民会館
▲6月24日(日) 名古屋市公会堂
▲7月1日 (日) 渋谷公会堂

公演・チケット情報



RELEASE

Album
初回限定盤
『この声』
3月14日(水)リリース
3500円
ワーナーミュージック・ジャパン
WPZL-30360/1
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通常盤
『この声』
3月14日(水)リリース
3150円
WPCL-11049
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2012.03.13更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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