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レピッシュは、日本初のミクスチャー・ロック・バンドだ。パンク、ニューウェーヴ、SKA、ファンク、サイケ、HIPHOP等の様々なサウンドを大胆な解釈で融合し、なおかつそれをスタイリッシュかつアッパーに、時にシリアスに時にユーモラスに、そしてとてつもなくスリリングに展開してみせる、ジャパニーズ・ロックの現役レジェンドである。その彼等が、25周年メモリアル・アルバム『caldera』を発表する。
デビュー25周年イヤーの今年。彼等は、3月3日(レピッシュのキーボーディスト、故・上田現の誕生日)に川崎クラブチッタでワンマンを行い、そこを皮切りに都内ホールを中心とした2バンイベント『タッグ・オヴ・ウォー』を精力的に重ね、さらにアラバキ・ロック・フェスやサマー・ソニックといった大規模イベントにも出演。満を持してのリリースとなった今回のアルバムについて、そしてその後に予定されている全国ツアー『六人の侍』についてを、メンバーを代表し、vo&tp.のMAGUMIに語ってもらった!

――祝25周年!ということで、ここにレピッシュ通算13枚目のアルバム『caldera』が完成。本作には新曲が2曲、初スタジオ音源が2曲、そしてリテイクが6曲に、ボーナストラック2曲の計12曲が収録されていますが、まずはなんと言っても新曲の話題から伺わせてください。

「はい。まず冒頭1曲目の“25”は、アルバムの1曲目にインストを入れたいっていうのが恭一(g&vo)の頭にあったみたいで、『タッグ・オヴ・ウォー』の最後の方のリハの時に恭一が原曲を持ってきて、これを広げて行くから!っていう感じで作っていったんだよね。ホーンの主メロ自体は恭一がギターで作ってきてたんだけど、それをみんなでセッションしながら作り上げていった感じ」

MAGUMI(vo&tp)

MAGUMI(vo&tp)

――まさにアルバムの冒頭を飾るに相応しい、アッパーでクールなスタイリッシュ・スカ・ナンバーですよね。また、今回アルバム全体を通じて非常にライブ感のある、勢いのあるサウンドになっているわけですが、それを象徴するようなナンバーでもある。

「そうだね。あと今回やっぱ、今年に入ってずっと、この6人のメンバーでやってるんで、この6人らしい音を残せたらいいなっていうのが一番あったんだけど、それは出来たんじゃないかって思うんだ」

――MAGUMI、恭一、tatsu のオリジナルメンバーに加え、長らくサポートを務めているトロンボーン&パーカッションの増井、前回20周年の時もドラムを務めた矢野、そして今回のキーボードを務めたソウル・フラワー・ユニオンの奥野という、全6名の音である。とりあえず奥野さん、ド頭のこの曲の時点から大爆発して弾きまくってますよね(笑)。

「うんうん、しかも実は曲作りの段階では、これ以上に弾きまくってたんだよ。タガのハズレ方がぶっとんだ、いいキーボーディストだよね、ほんとに(笑)。そんで俺が面白かったのは、奥野は普通のキーボーディストより音が強いのね、ものすごく。そんでリズム感もすごくいいから、普通にギターに対抗できるんよ。珍しいキーボーディストだと思う、だからあんなに人気あるんだよね」

――しかも今作では、全体を通じてオリジナルの現さんのフレーズをリスペクトしつつ見事に破壊してもいる。そのバランスが凄くいい。

「そうだね。奥野の特徴がすごく出てると思うよ。また、ドラムの矢野くんとは20周年の時から5年間一緒にやってるのもあって、ここで矢野くんと一緒にレコーディングできた、1枚作れたっていうのもやっぱ嬉しいよね。ドラマーによってサウンドってすごく変わるから。特に2曲目の新曲、“Second Wind”の、このシャッフルの感じっていうのは、やっぱり矢野くんの感じなんだよね」

――“Second Wind”もまたスカナンバー。でも“25”とは感じが異なり、非常にキュートでチャーミングでクレイジーな、レピッシュらしい楽曲でした。

「まあそうだね(笑)」

――歌詞もとてもいいですし。

「今回新曲としては1曲しか歌詞が書けなかったというのもあって、だからやっぱり、そこに、待っててくれたお客さんへの思いみたいなのを、何か自分に置き換えるような感じで作れないかなって、その辺は考えた。直でストレートに言ってもあんまり面白くないし、初めて聴く人にもちゃんと伝わるようなものにしたかったからね」

――ええ、その辺の気持ちはちゃんと伝わってきます。あと、細かいことですが、忘れてないよ、とか、景色みようよ、など歌の語尾に「よ」が多いじゃないですか。そこがまた可愛いくていいんですよ。

「それはアレだ、SMAPのパクリ」

――はい?

「『かなぁ〜』みたいな、あのしつこい感じ。同じこと繰り返すとだんだんだんだん気になってきてちょっと可愛くなってくるアレ」

――あー、なるほど。ってそれ本気で意図的にやったわけじゃないっすよね?

「いやスガシカオくんのパクリ!」

MAGUMI(vo&tp)

MAGUMI(vo&tp)

――信じていい話なのか突発的に口からでまかせを言ってるだけなのか判断がつかないんですが、MAGUMIさんなだけに。

「カッカッカッカ(注:笑い声)」

――まあそれはともかく。この曲はどんな感じに出来上がっていったんですか?

「今回、恭一が、モチーフっぽいヤツも含めて7〜8曲デモを作ってきて、その中から一番いろいろ見えてたのがこの曲だったんだよね。一番恭一っぽかったし、それでいて今までのレピッシュとはちょっと違う感じも見せられたと思うし。ちょっとロカビリーぽくもあるというか」

Text●中込智子 Photo●吉田圭子

PROFILE

メンバーは、MAGUMI(vo&tru)、杉本恭一(g&vo)、tatsu(b)。‘84年バンド結成。’87年にシングル『パヤパヤ』でデビューを果たす。日本のミクスチャー・バンドの先駆者として、あらゆるバンドに影響を与えている。今年は、デビュー25周年を迎える記念すべき年となり、久しぶりのワンマン・ツアーを開催する。

オフィシャルホームページ


TICKET

「LÄ-PPISCH 25th Anniversary Tour 〜六人の侍〜」

⇒10/26(fri) 青森 Quarter
⇒10/27(sat) 仙台 MACANA
⇒11/3(sat) 福岡 BEAT STATION
⇒11/10(sat) 大阪 BIGCAT
⇒11/11(sun) 名古屋 Electric Lady Land
⇒11/22(thu) SHIBUYA-AX


公演・チケット情報



RELEASE

初回限定盤(2500枚限定)
『caldera』(CD+DVD/シリアルナンバー封入)
10月24日(水)リリース
3500円
SPEEDSTAR RECORDS
VIZL-504

通常盤
『caldera』(CD)
10月24日(水)リリース
3150円
SPEEDSTAR RECORDS
VICL-63943

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2012.10.09更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
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