TOP > 今週のこの人 > JUN SKY WALKER(S)

――ジュンスカとして最初にフェスに参加したのは、2008年のARABAKIですよね?

宮田「そうですね。ロックが好きな人って、こんなにたくさんいるんだ! って思ったし、僕らもあのフェスに参加することで息を吹き返したといっても過言ではないので。フェスは楽しいですよ。“いかに新しいファンを取り込むか”みたいな気持ちもあるし(笑)」

――今年のフェスも期待してます。『NO FUTURE』をはじめとする、リスナーへのメッセージが強く表れたナンバーも印象に残りました。

宮田「現状打破じゃないけど、”この状況から、一歩踏み出そう”っていうのはアルバム全体に流れると思いますね。震災以前、'00年代に入ってからの日本には、いろんな問題があるじゃないですか。平和ボケのまま来てしまったっていうのもあるし、そこに一石を投じたいという思いもあって。自分たちらしいメッセージが込められてるんじゃないかな、と」

−−80年代からジュンスカを応援しているオーディエンスは、これからの日本を支えていく世代ですからね。

宮田「うん。そういう人たちが少しでも前に進めるような音楽を届けられたらなって。それが僕らの幸せでもあるんですよ。そうやってエネルギーを交換できるのは、すごくステキなことですからね」

−−それこそが、ジュンスカ完全復活の最大の目的かもしれないですね。そして『タイムカプセル』。別れてしまった恋人をテーマにしたミディアム・バラードですが、この曲からも”大人のジュンスカ”を感じました。

宮田「男女の恋愛だけのことじゃなくて、もっと幅広く取ってもらえる歌じゃないかなって。”もうひとりの自分”を想うっていうのかな。誰にでも、いろんな選択があったと思うんですよ。たとえば若いときにバンドをやっていても、生活のために音楽を諦めた人もいただろうし。そういうことも含めて、タイムカプセルを開けるような気持ちになってもらえたらな、と」

−−昔のことを思い返すことってあります?

宮田「ありますよ。もし、あの人と結婚してたら、とか……いや、それは後悔とかじゃなくてね(笑)。もちろん、選んできたのは自分だし、それがあったから、いまの自分がいるわけだから。ただ、昔の映像を見るのは恥ずかしいね。テレビの音楽番組とかで昔の自分たちを見ると”なんだよ、こいつ”って思いますからね(笑)。あの青さが恥ずかしいというか」

−−(笑)純太さんはどうですか?

「”なんだよ、こいつ”とは思わないけど(笑)、いまの自分たちが成犬だとしたら、昔の自分たちは子犬じゃないですか。シッポ振って、はしゃぎまくって。やっぱり、若さが溢れてますよね。いまも気持ちはぜんぜん変わってないし、老けたとか年取ったなんて思わないけど、昔の映像を見ちゃうと”子犬だ!”って(笑)」

−−目つきもスゴイですけどね。めちゃくちゃ鋭くて、”触れば切れる”みたいな雰囲気があって。

宮田「そうですねえ(笑)。イキがってたんでしょうね、ええ」

−−(笑)。アルバムのラストはロックンロールへの愛をテーマにした『ロックロール☆ミュージック』です。

宮田「ロックで始まり、ロックンロールで締めるっていうアルバムなんですよね、つまり。途中にはミディアム・バラードだったり、メッセージ性が強い曲もあるけど、基本は”ロック”だと思います。僕らが通ってきた60、70、80年代のロックの影響が強いんじゃないかな、今回は」

−−「リンゴスターに憧れた ドラマーが叩く」という歌詞もありますが、小林(雅之/ドラム)さんって、ホントにリンゴ・スターが好きなんですか?

宮田「うん。いまだにビートルズのTシャツでステージに出てるくらいだから。中学1年のとき、僕にビートルズを教えてくれたのも小林だし。リンゴ・スターが使ってた”ブラック・オイスター”っていうラディックのドラムセットがあるんだけど、いま、それを使ってますからね。あいつのブレのなさは、見習うべきだと思う(笑)」

−−ちなみにアルバムのリリース後に行なわれる全国ツアー(「J(S)W」TOUR 2012 LOST&FOUND FIRST STAGE」)でも、小林さんが車の運転をするんですか?

宮田「そうです。ホントに運転が好きなんですよ、小林は。そういうメンバーがいて、僕らもラッキーです(笑)」

「ハハハハハ」

宮田「いいバランスですよね、ホントに。メンバーそれぞれの個性とか人となりがあって、それがいい感じにつながっていて。解散、再結成、完全復活を経たからこそ見つかった関係だと思いますけどね」

−−ツアーも楽しみです。『LOST&FOUND』の楽曲も、ライブで演奏することで変化していくだろうし。

「うん、楽しみですね」

宮田「ニュー・アルバムの曲を演奏することで、昔の曲--『My Generaiton』『全部このままで』『歩いていこう』--にも新しい光が当たるというか、また違った聞こえ方になると思うんですよね。たとえば『ラットレース〜出世狂騒曲〜』では”なんと言われても この世は金さ”って歌ってるけど、昔はそういう大人に対して”ふざけんじゃねえ”って歌ってたわけで。両方がぶつかり合うっていうのも、いいと思うんだよね」

−−過去の曲と現在の曲が刺激し合って、新しいケミストリーが生まれるっていう。

宮田「うん。20年前の曲と新しい曲をひとつのライブで歌えるっていうのも、すごく幸せなことだしね」

Text●森朋之 Photo●岩佐篤樹(インタビューカット)

PROFILE

メンバーは宮田和弥(vo)、森純太(g)、寺岡呼人(b)小林雅之(ds)。’88年5月ミニアルバム『全部このままで』でメジャー・デビュー。数々のヒット曲を送りだし、バンドブームの中心的バンドとして爆発的な人気を誇った。1997年6月に解散したが、2007年に20周年を記念して期間限定で再結成。2012年1月、完全復活を果たした。
オフィシャルホームページ


TICKET

「J(S)W TOUR 2012 "LOST & FOUND" FIRST STAGE」

▲6月 2日(土) Live House 浜松 窓枠
▲6月 3日(日) 岐阜 club-G
▲6月 5日(火) 松阪 M'AXA(三重)
▲6月 7日(木) 金沢AZ
▲6月 8日(金) 新潟Live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE
▲6月10日(日) 郡山HIPSHOT JAPAN
▲6月16日(土) 苫小牧ELLCUBE
▲6月17日(日) 旭川 CASINO DRIVE
▲6月19日(火) 弘前Mag-Net
▲6月23日(土) 大分DRUM Be-O
▲6月24日(日) 熊本DRUM Be-9 V1
▲6月27日(水) 高知X-pt.
▲6月28日(木) 広島クラブクアトロ
▲6月30日(土) 神戸ウィンターランド
▲7月 1日(日) 京都 磔磔
▲7月 7日(土) NHKホール
▲7月 8日(日) NHKホール

公演・チケット情報



RELEASE

ALBUM
初回限定盤
『LOST&FOUND』
4月25日(水)リリース
3600円(DVD付)
IVY Records
XQKZ-91002

通常盤
『LOST&FOUND』
4月25日(水)リリース
3000円
IVY Records
XQKZ-1002


2012.04.24更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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