TOP > 今週のこの人 > 伊藤ふみお

――ライブのタイトル『ska/punk show 'the tinderbox 1'』も攻撃的ですよね。

「やっぱり火を点けないとって思っていてね。自分の中でやらなくちゃっていう使命感もちょっとあるんだけど、小さな火でもいいから、みんなや自分に火を点けたいと思っていて、その名前にしました」

――それは、今だからこそ?

「うーん、ずーっとかな。KEMURIで97年にデビューした時から。これは僕の話だけど、ライブは、自分の中の怒りに火を点けてやろうと思っているわけ、いろんなことに怒っていて、神様に対しても、人に対しても、国に対しても。それを、今、45歳になって、怒りに火を点けて、それを前向きな力に変えたいんだよね。怒りを封じ込めないで。それは僕の一つのテーマというか。我慢しないでやる感じ? 大事なのは、座組みとか理論とかじゃないから。家に帰って、よし、明日も頑張ろうって思えるようなことを……だらだらした子供っぽいやり方じゃなくて、今の年代で恥ずかしくないようにやろうと思っていて」

――火を点けるっていうと、衝動的で若いイメージだけど、今だからこそっていうところもあるんですね。

「そうですね。なんかね、引き出しが多くなるほど……まぁ、たいした引き出しはないんだけど、やっぱりね、基本的に面白いことをやりたいんですよ。これだけ情報があると、勝手に世界が作られていて、今まで大事に隠し持っていた情報も、ちょっと掘るとバレちゃう。そういうことじゃなくてね、具体的にはあんま練習しないとか(笑)、伊藤ふみおバンドが楽しいって思ったらやればいいし、嫌だなって思ったら離れればいいし、毎回がセッションですよね。みんなが磨きを掛けて完成度を高めたいっていうよりも、その空気感の中で生まれたことを形にしたいなって思ってる。考え過ぎないでやればいいんじゃない。たかが音楽、されど音楽だけどね。老いも若きも、男も女も、バンと楽しむことが必要だと思うので、これは無作法じゃないなって自分で思ったものは、出していこうと思っていて」

――あと、今一度訊いてみたいんですけど、ふみおさんにとってPMAって、どんな存在なんでしょうか。

「んー…………ほんとに仲のいい友達みたいな感じかな。何かね、PMAっていうことを言い始めて、攻撃もされたし、もちろんそれ以上に支持して頂いてきたんだけど、やっぱりね、いい思い出もあれば、嫌な思い出もあるの。でも、何で一緒にいるのかっていうと、なんか一緒にいるっていう。上手く言えないけど。一緒にいると、何かが少しづつ起こってくるっていうか。いい友達って、そういうものだったりするでしょ」

――確かにそうですね。ただ、ライブを見ていると、ふみおさんそのものがPMAであるという気もしてくるんですが。ずーっと飛び跳ねていられる体力と精神力は、変わりないですもんね。

「うーん、あんまり何も考えていないからじゃないかな。常識がない、みたいな(笑)。常識があるとね、ある程度の年齢になればやらないし。ちょっと余談になるんですけど、僕、スキーが好きなんですよ。カッコよく言うと、バックカントリーって呼ばれているような、自分で山を登って、ゲレンデじゃないところを滑るっていう。結構危ないんですよね、雪崩とかもあるし。で、暫くやってなかったんだけど、最近再開して。そういうのをやってる友達と話していると、基本的に常識がないっていうかね(笑)。でも、写真とかになると物凄くカッコよくて、知ってると、こんなとこ滑ってるの!? って思って、ちょっと元気になったりするわけ。何かあったらいろんな人に迷惑を掛けるし、危ういんだけど、そういう人と付き合っているっていうのも、非常識さに繋がってるかもしれないし(笑)。でも、それは常識にとらわれていない自由な人たちという意味であって、そういうことを求めているんだと思う。楽曲が静かとか、テンポが速いとか、そういうこと関係なく、常に激しいものを求めているし、それが常識のなさとか、心のギザギザ感とかになっているんだと思うんですよね。人それぞれ、適切な場があると思うんです。それは日々変化するものだったりするんだけど、今は自由にできる状況にあるから、まずいいものをっていうところを大事にしているかな」

――じゃあ、ワンマンライブでも、アグレッシヴなパフォーマンスが期待できそうですね。

「そうですね。全然できると思う。体調的にも、今までの人生の中で一番いいんじゃないかなって思うくらい。意外ですけどね」

――あと気になったのは、ライブのタイトルに『1』と付いているということは、今後もやっていくんですか?

「そうですね。毎月やるかはわからないけれど、曲を作り続けながら、ずーっとはやりたいと思う」

――こんなに期間が空くこともなさそうですか?

「うん、やろうと思えばできる状況にあるし」

――あとは音源も待ち兼ねていますが、何かしらの形で届けて頂けそうですかね?

「そうですね。決まり次第、ブログとかfacebookとかで発表できるかな」

Text●高橋美穂 Photo●吉田圭子

PROFILE

ロックバンド・KEMURIのフロントマンとして国内外で活躍。'07年にバンドは解散するが、同時にソロ活動をスタート。俳優としての活動も行う。KEMURI時代からスローガンとして掲げるPMA(Positive Mental Attitude=肯定的精神姿勢)は、現在もなお伊藤ふみおを語る上で欠かせないキーワードだ。'09年10月にソロアルバム「MIDAGE RIOT」をリリース。
■伊藤ふみおfacebook■
Fumio ito @facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=571943278&ref=tn_tnmn


TICKET

『Fumio Ito ska/punk show 'the tinderbox 1'』
⇒6月2日(土) 18:30
CLUB QUATTRO
自由-4000円 ※ドリンク代別途必要

■プリセール実施!■
4月10日(火) 10:00より発売
※本サイトでの発売開始日時となります。予定枚数終了しだい発売終了となります。

公演・チケット情報



RELEASE

アルバム
『MIDAGE RIOT』
発売中
3059円
AICL-2057
Amazonでのご購入はこちら


2012.04.10更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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