TOP > 今週のこの人 > ASKA

ーーいつもそんなにあるんですか?

「今回はとくに多い。もう1枚アルバムできるくらいある!」

ーー調子がいいんですか?

「前からそうだけど、もともと曲を作るのはそんなに時間がかからない。ただ、歌詞はその何倍もかける。曲は自分がいいと思ったアドリブの瞬間を組み合わせて完成させるものだけど、歌詞はそういうわけにはいかない。テーマがあって、タイトルがあって、そこにブレがないように、きちんと伝わるように作らないといけないから」

ASKA

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ーー今回のアルバムで、各楽曲のテーマとして通底したものはなにかありますか?

「自分ではよくわからない。それは聴いてくださる方が感じることで、それが、そのときの、そのシンガーの、キャラクターになると思うんですよ」

ーーアルバムの曲順はすぐに決まりましたか?

「それは時間かからなかったね。30分くらいだったかな」

ーー曲順の確定は各楽曲の調子といいますか、音のノリで決まるんですか? それとも歌詞を重視してのものですか?

「アルバムの曲順は音の繋がりだとぼくは思う。ある楽曲のエンディングと次の楽曲のイントロ、キー、リズム感の組み合わせでふさわしい流れになるかどうかが決まる。歌詞は気持ちを切り替えればその世界に入り込むことができるから、曲順はやっぱり、サウンドだね」

ーーASKAさんはまず、メロディ、サウンドでリスナーを引き込んでいくタイプのアーティストだと思うんですけど。

「そうだね。曲で振り向かせて、歌詞はあとからじっくりと付き合ってもらう。歌詞に対するこだわりはもちろん大きいけど、自分としてはメロディ・メイカーでありたい」

ーーただ、『SCRAMBLE』はASKAさんの伝えたいこと、その気持ちや意志がこれまで以上に強く響く言葉の作品でもあって、それは、いまという時代の時間を強く意識しているからこそ

のものじゃないですか?

「意識してますね。時間というものは、哲学になっちゃうけど、命と同義だから絶えず意識していることではあるんですよ」

ーー若い頃は時間をそこまで意識しなかったですよね?

「何事も深く考えるようになったということなのかな……」

ーーどうしたって「3.11」の件は、ひとりの人間としてはいうまでもなく、アーティストとして歌詞を書く上で意識しないわけにはいかない出来事だったわけですけど、そのことについてはどうですか?

「十分に影響していますよ。そのことに触れたシンガーはたくさんいて、ただ、そこにあえて触れないということも選択肢としてはあるんです。それに、テーマにすることはできても、いまはうまく書けない言葉が自分にはあって、そのことに葛藤はなかったけど、どうすべきかの判断は随時行ってましたよ。その、裏テーマとして込めたものに対する評価は、聴いてくださった方が自由にしていただければ……」

ーー裏テーマに限らず、こんなふうにアルバムを聴いてもらえたらという希望や欲はないってことですか?

「あるのは、全曲いいといわれること(笑)」

ーーアルバムのマスタリングが終わった瞬間、どんな気持ちになったか憶えていますか?

「よく間に合ったなあ、と。発売日に間に合うギリギリまで作業してましたから。でも、次はそうならないよう、すでに曲を書き始めています(笑)」

ーーそれは、いま伝えたいことがまだまだあると解釈していいですか?

「テーマというものはいつもすぐそこにある。自分が見つけていないだけで、見つけることが可能である限りは楽曲作りをしていきたいですね」

ーー半径数メートル以内のリアリティを作品化していくということですか?

「そう。その中にこそ人生があるわけだから」

ーーなるほど。では、『SCRAMBLE』を携えたツアーはどのようなものになりそうですか?

「ライブは1曲目から最後までをひとつの人生にたとえることができて、そのハイライトは曲でいうとサビになるんです。そうやってライブの構成を考えていくんですけど、今回はそのことで悩むことはないだろうと思ってます」

ーー余裕がある証拠ですか? 豊かな気持ちから生まれる余裕という意味なんですけど。

「そうかもしれないね。だから、ツアーをするのにふさわしい状態ともいえるし、だいたい、早く廻りたいって、こんなに強く思うのはめずらしいんですよ。いつももう少し時間があったらと思うほうなので」

ーーアルバム制作だけじゃなく、ツアーの準備もギリギリまで?

「曲順とか、最後の最後まで悩むから(笑)」

ーーよくなる可能性があるからよくしたいということで……いいことじゃないですか!

「早くやりたい!」

ASKA

ASKA

ーー『SCRAMBLE』といういいアルバムができたのでツアーもいいものになると思うんですよ。となると、その次のアルバムに対するファンの期待が高まっていくはずなんですよね。

「その期待が大きくなりすぎないうちに次のアルバムは出しますよ。制作に時間がかかればかかるほどハードルが上がることは今回、よーくわかったので(笑)。なるべく、アルバムは気楽なリリースを心がけないといけないね!」

ASKAから最新のコメントが到着!

Text●島田諭 Photo●吉田圭子

PROFILE

‘79年、CHAGE and ASKA(当時はチャゲ&飛鳥)としてシングル『ひとり咲き』でデビュー。’87年にはシングル『MY Mr.LONELY HEART』を発表し、ソロ活動を本格的にスタート。代表曲『はじまりはいつも雨』は、ミリオンヒットを記録。7年ぶりのオリジナルアルバム『SCRAMBLE』を発表し、12月からは全国ツアーを敢行する。
オフィシャルホームページ


TICKET

『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』

⇒12月14日(金) 東京・オリンパスホール八王子
⇒12月19日(水) 千葉・森のホール21
⇒12月22日(土) 宮城・仙台サンプラザホール
⇒12月23日(日・祝) 宮城・仙台サンプラザホール
⇒12月25日(火)神奈川・神奈川県民ホール
⇒1月5日(土)  大阪・オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
⇒1月6日(日) 大阪・オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
⇒1月11日(金) 愛知・刈谷市総合文化センター
⇒1月13日(日) 愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
⇒1月14日(月・祝)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
⇒1月19日(土) 北海道・ニトリ文化ホール(旧 北海道厚生年金会館)
⇒1月20日(日) 北海道・旭川市民文化会館
⇒1月25日(金) 東京・東京国際フォーラム ホールA
⇒1月26日(土) 東京・東京国際フォーラム ホールA
⇒1月31日(木)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
⇒2月1日(金)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
⇒2月3日(日)福岡・サザンクス筑後
⇒2月9日(土)広島・広島文化学園HBGホール(広島市文化交流会館)
⇒2月10日(日)広島・広島文化学園HBGホール(広島市文化交流会館)
⇒2月11日(月・祝)岡山・岡山市民会館
⇒2月15日(金)新潟・新潟県民会館
⇒2月16日(土)埼玉・さいたま市文化センター
⇒2月22日(金)群馬・桐生市市民文化会館
⇒2月23日(土)栃木・宇都宮市文化会館
⇒3月1日(金)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
⇒3月3日(日)石川・本多の森ホール(旧 石川厚生年金会館)
⇒3月15日(金)静岡・静岡市清水文化会館マリナート ホール
⇒3月17日(日)香川・アルファあなぶきホール(香川県県民ホール)
⇒3月19日(火)大阪・オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
⇒3月20日(水・祝)大阪・オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)


公演・チケット情報



RELEASE

Album
『SCRAMBLE』
10月17日(水)リリース
4500円
ユニバーサルシグマ
【仕様】CD+グルーレイ&豪華ブックレット
POCS-22020
Amazonでのご購入はこちら

Blu-ray
『ASKA CONCERT 2012昭和が見ていたクリスマス!?Prelude to The Bookend』
10月17日(水)リリース
6090円
ユニバーサルシグマ
POXS-22020 
Amazonでのご購入はこちら

BOOK
『ぴあ&ASKA』
10月16日(火)発売
1000円
A4変型
96P

シンガーソングライター・ASKA初のMOOK本が発売! ロングインタビューはもちろん、堂本剛とのスペシャル対談や、女優・天海祐希や漫画家・弘兼憲史のインタビュー、作家・万城目学によるエッセイ寄稿、CD・ギター・本などの愛用コレクション紹介、本人による映画特選、100問100答、ASKAトリビア、ファンによるアンケートの結果発表、ヒストリー&秘蔵写真など、多彩な企画がもりだくさんの1冊です。さらには情報誌「ぴあ」の名物だった読者投稿企画「はみだしYOUとPIA」も復活。投稿者は、なんとChage! ファンはもちろん、初めての人でも楽しめるMOOKです。
ぴあBOOKSHOPでのご購入はこちら


2012.10.16更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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