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ASIAN KUNG-FU GENERATION

『NANO-MUGEN FES.』に先駆けて、6月4日から全国4ヵ所でライブサーキット「NANO-MUGEN CIRCUIT 2012」を展開し、各地で熱いアクトを披露したことも記憶に新しいASIAN KUNG-FU GENERATION。彼らが主催する「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.2012」が、7月15日(日)・16日(月・祭)に横浜アリーナで開催される。今回で10回目を迎える同フェスを振り返りつつ、今年の出演者、そして6月27日(水)にリリースとなる『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2012』に収録された新曲『夜を越えて』について、メンバー4人に話を聞いた。

――2003年の新宿LOFTからスタートした『NANO-MUGEN FES.』も、今回で10回目ですね。

山田貴洋 2003年に新宿LOFTで1回目を開催したときには、まさかこんなに長く、しかもこんな規模で続けているなんて、当時は想像もできなかったですね。10回続けてきたことによって、ひとつのフェスとして成長してきましたよね。アーティスト主催ということもあって、ほかのフェスとは違う独特の空気感があるというか、個性のあるフェスになってきたと思います。

伊地知潔 横浜アリーナで開催するようになった2005年、翌年の06年と試行錯誤があって、08年くらいから感触を掴んで、ある程度出来上がってきた感じはありますね。05年以降は会場も一緒だから、前年度の反省を活かしつつ翌年に繋げる。だから、どんどん良くなっているとは思います。

――確かに、お客さんとして参加した人がどんどん快適に過ごせるようになっていると思います。続けてきたことで、得たものはどんなことですか?

後藤正文 いろんな音楽にアクセスする人を増やすことができたかなって気持ちはありますね。

後藤正文(vo&g)

後藤正文(vo&g)

――05年に、始めて横浜アリーナで開催して、アッシュやファラーといった海外バンドを呼んだときは、まだ洋楽ファン、邦楽ファンが分断されていた感じはありましたけど、徐々にその壁はなくなっていきましたよね。

後藤 洋楽しか聴かないっていうリスナーも、昔はたくさんいたと思うんだけど、僕らの世代くらいからは、洋邦両方聴く人が増えてきて。そういう流れに、『NANO-MUGEN FES.』は少しは協力できているのかなって気持ちはありますね。

――続けていくことは、本当に大変だと思うのですが、そんな中で続けてきた意志っていうのは、洋邦・ジャンルの壁を越えたいとか、根本的にはそういう思いがあったからですか?

後藤 そうなっていなかいと、自分たちが正当に評価されないっていう思いもありますけどね。音楽好きのためにもなるし、自分たちのためにもなる。決して奉仕の気持ちでやっているわけではなくて、自分たちにとってもプラスになることだから。

――洋邦・ジャンル関係なく新な音楽を知るきっかけの場のひとつを提供してもらえるのは、音楽好きには嬉しいですよ。

喜多建介 アジカンきっかけで見に来てくれたとしても、そこに新しいバンドとの出会いがあったら、それは嬉しいですね。

――続けてきたことで、海外のアーティストにも『NANO-MUGEN FES.』が浸透している感じもしますよね。

喜多 過去には、アッシュのティムがマット・シャープに『NANO-MUGEN FES.』出演を勧めてくれたこともありました。海外から呼んだアーティストにとって、『NANO-MUGEN FES.』が印象に残るものだったら嬉しいですね。出演してくれる海外バンドが増えれば増えるほど、次に他の海外アーティストを呼びやすい、プレゼンしやすい環境もできますから。得体の知れない日本のバンドがやっているフェスではありますけど(笑)、“ステレオフォニックス、マニックス、ウィーザー、アッシュも過去に出てるんだ”って、思ってくれるのかもしれないですね。

――今年も豪華な出演者が並びました。1組ずつ、アーティストの紹介をお願いします。まずは、両日出演のアメリカからファウンテンズ・オブ・ウェイン。アジカンとの共演、今回で3回目なんですよね。

喜多 僕たちがデビューした03年に、CLUB CITTA’でオープング・アクトをやらせてもらいましたが、それ以前からアルバムを聴いて好きだったんです。ポップさとロックさがいい感じで融合しているし、メンバーのキャラもたった自分の理想的なバンド、ずっと憧れていますね。

山田 彼らの3rdアルバムが大好きで、まさかオープニングアクトをできるなんてって思いだったので、あの日のことはよく覚えています。2006年のアジカンのライブにも参加してくれましたし、縁を感じますね。

――そして、同じくアメリカからモーション・シティ・サウンドトラックも両日登場です。

伊地知 1stアルバムから好きで、前にフジロックで来日したステージも見に行きました。エモーショナルな感じが好きです。

後藤 1stアルバムが出た当時、日本で一番プッシュしていたのは俺だって思うくらい好きですね。『The Future Freaks Me Out』って曲がめちゃくちゃ良くて、ラジオでも相当かけさせてもらったんですよ。

――ファウンテンズ・オブ・ウェインのアダムがプロデュースに参加したアルバムもありますよね。

喜多 3rdアルバムですね。以前から、『NANO-MUGEN FES.』に来てほしいバンド・リストに名前を挙げさせてもらっていたので、やっと叶いました!

――彼らの過去のインタビューを読むと“僕らがやっているのは、できる限りオール・エイジが入れるライブであろうとしていること。影響力のあるバンドはこうやってライブハウスを解放的にしていくべきだよね”と発言していて、『NANO-MUGEN FES.』の思いに通ずるものを感じました。

伊地知 それって、『NANO-MUGEN FES.』の趣旨ですね。気が合いそうです!

――そして、こちらもアメリカからメイツ・オブ・ステイツ。こちらはご夫婦によるドラムとキーボードのシンセ・ポップ・デュオです。

後藤 チャットモンチーがカバーしていたこともあって、招聘しました。チャットにも喜んでもらえれば、嬉しいですよね。

山田 中毒性のある音楽性が面白いです。

――初日には、イギリスからフィーダーが登場します。

山田 新作『ジェネレイション・フリークショウ』がすごく良かったです。日本盤には、ゴッチ(後藤)も参加していて。ゴッチがベースのタカさんを通じて繋がっているんだけど、よく考えてみたらすごいことだなって思います。去年、韓国のフェスで一緒になったときも、ステージを見てやっぱ違うなって思いました。

山田貴洋(b&vo)

山田貴洋(b&vo)

後藤 タカさんは、TwitterやFacebookを介して出会いましたけど、日本人で海外で活躍している方と、こういうふうに繋がっていくのは嬉しいですよね。

――そして、国内からお馴染みのストレイテナーが初日に。

山田 一緒に『NANO-MUGEN FES.』を引っ張ってきてくれたバンドで、ひとつの顔ですね。

喜多 メンバーそれぞれが別の活動もしていて、さらにパワーアップしたステージになるんじゃないでしょうか。僕らもすごく楽しみです。

――イギリスからは、2度目の出演でスペース・カウボーイも参戦ですね。

喜多 DJアクトも『NANO-MUGEN FES.』のお客さんは楽しんでくれているし、欠かせないですね。2度目の出演ありがとうございます。

伊地知 腰の低い本当にいい人なんですよ。2度も出たいと思ってくれるのが、嬉しいですよね。今回も一盛り上がり作ってくれるんじゃないですかね。

Text●ぴあ Photo●TEPPEI(ライブ写真)

PROFILE

メンバーは、後藤正文(vo&g)、喜多建介(g&vo)、山田貴洋(b&vo)、伊地知潔(ds)。96年大学の音楽サークルにて結成。02年、インディーズ・レーベルから初の正式音源となるミニ・アルバム『崩壊アンプリファー』を発表。03年4月、同作を異例の再リリースという形でメジャー・デビュー。同年より新宿LOFTにて『NANO-MUGEN FES.』をスタート、04年より洋楽のアーティストも迎え、会場も日本武道館、横浜アリーナと規模を拡大、今年で10回目を迎える。04年10月に発売した2ndアルバム『ソルファ』が、2週連続オリコン・チャート1位を記録。06年のフジロックで、初の“GREEN STAGE”への出演を果たす。これまでに8枚のオリジナル・アルバムをリリース。今年1月には、キャリア初となるベスト・アルバム『BEST HIT AKG』を発表。後藤の描くリアルな焦燥感、絶望さえ推進力に昇華する圧倒的なエモーション、パワフルかつ緻密に練られたバンド・サウンド、“日本語で鳴らすロック”で日本のミュージックシーンを牽引し続け、世代を超えて絶大な支持を得ている。

オフィシャルホームページ


TICKET

「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.2012」
7月15日(日)・16日(月・祭) 横浜アリーナ

公演・チケット情報



「KESEN ROCK FESTIVAL’12」
7月22日(日) 岩手県 種山々原森林公園 種山々原イベント広場
「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO」
8月11日(土) 北海道 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
「MONSTER baSH 2012」
8月25日(土) 国営讃岐まんのう公園内 芝生広場(香川県仲多度郡まんのう町)
「AIR JAM 2012」
9月16日(日) 宮城県 国営みちのく杜の湖畔公園 みちのく公園北区『風の草原』

公演・チケット情報



後藤正文ソロで出演
「京都音楽博覧会 2012 IN 梅小路公園」 
9月22日(土) 京都府 京都梅小路公園・芝生広場

公演・チケット情報



RELEASE

NEW ALBUM
『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2012』
6月27日(水)リリース
3059円
キューンミュージック
KSCL-2056/7
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2012.06.19更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
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  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
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