Q81 「もう歌は続けられないかも」と思ったことはありますか?
深刻に思ったことはないですね。「これはクリエイティブなことと言えるんだろうか?」と考えたことはありますが。
Q82 歌を続けてきたことで得られた、一番大きいことは?
人との出会いは大きいです。音楽を作るうえでも、人としても。
Q83 ベスト盤にも楽曲を収録しているTRICERATOPSはどんな人たち?
それぞれを認め合って、“3人”にこだわってるところがカッコいいな、と思います。
Q84 スキマスイッチは?
会う前は「真太君(常田真太郎)のほうが神経質なのかな」と思ってたんですが、実際は大橋(卓弥)君のほうが繊細なのかな。あと、くだらない話を延々とできる友達だと思ってます、私は(笑)。
Q85 小田和正さんは?
最初にお会いしたときは「すごく緊張感を与える方だな」と思ったんですけど、そのうちにチャーミングなところも見つけられるようになって。小田さんのツアーにコーラスとして参加するっていうのが、私の最終目標です!
Q86 竹内まりやさんは?
『みんなひとり』という曲を書いていただいたとき、直筆の歌詞とお手紙がいっしょに届いたのがすごく印象的で。女性としてもとても魅力的な方です。
Q87 コンサートの魅力とは?
まっすぐに歌って、それを受け取ってくれる人がいる、超健康的なやりとりが実現する場所だなって思いました。
Q88 2001年に行った初コンサートの印象は?
優秀なスタッフとミュージシャンに支えられました。「こっちも初めてだけど、お客さんだって私のコンサートは初めてなんだから」っていう強みもあったかも(笑)。
Q89 本番前にやることは?
息を吐く。
Q90 これまでのライブ活動のなかで、一番印象に残っていることは?
残念ながら年内で閉館してしまう、大阪フェスティバルホールでライブができたこと。みんなが言ってるように、本当にいいホールでした。
Q91 松さんのMC、どうしてあんなに滑舌が良いのでしょう?
(笑)。上手く話せないから、せめてハッキリ言おうと思っているのかな?
Q92 ノドの状態を保つために、気をつけていることはありますか?
当たり前ですけど、乾燥には気をつけています。あとはもう、おいしいものを楽しく食べるってこと。
Q93 デビュー曲『明日、春が来たら』をはじめて聴いたときの印象は?
最初は別の曲でデビューするはずだったんです。それがいきなり変わって……「突然、やってきた曲」っていうイメージですね。
Q94 自作曲『夢のしずく』がシングルとしてリリースされたとき、どんなことを感じましたか?
自分のクセ、好きな展開がいっぱいつまっている曲なんですよ。それがカタチになっているのが、すごく不思議でした。
Q95 シンガー・ソングライターになりたいと思ったことは?
それよりも、歌のない音楽(インストゥルメンタル)を作ったり、弾いたりするほうに興味があったんですよね、小さい頃は。
Q96 10年前の自分に「これだけはやっておいたほうがいいよ」とアドバイスするとすれば?
ライブは早めに経験したほうがいいよ、かな。
Q97 10年後、どんなアーティストになっていたいですか?
曲を書くことが、もっと日常的になってればいいなって思います。
Q98 20代と30代、自分の歌が変わってきたと思いますか?
思います。いつも精一杯じゃなくて、ふだんの声で歌ってもいいってことがわかってきました。
Q99 松さんにとって“歌”とは?
まだまだ、つかみどころがないものですね。
Q100 歌を続けていて良かった、と感じるのはどんなとき?
私の思いとはまったく別のところで、聴いてくれる方がそれぞれの思いを重ねてくれている――それが実感できたときはうれしいですね。それは自分の想像を超えていることなので。
表現者としての強烈な才能を持ちながら、ごくフツーの日常を大切にし、ナチュラルな育ちの良さもしっかりキープ。彼女のあまりにも奥深い魅力は、質問を重ねるたびにどんどん広がっていくような気がした。シンガーとして女優として、その真っ直ぐな存在感はこれから、さらに大きくなっていくだろう。
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