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Interview

alan デビューからちょうど1年 日本での活動で得たものは?

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今年7月から地球を構成する「地」「空」「風」「火」「水」をテーマに5か月連続シングルリリースをし、デビュー1周年を迎えたalan。この1年の日本での活動についてふり返ってもらった。

Text●川渕一彦

映画『レッドクリフ』の主題歌で全世界が注目

映画『レッドクリフ Part I』の主題歌で全世界が注目

――大ヒット映画『レッドクリフ Part I』の全世界主題歌を歌うアーティストとして、alanさんは一躍注目を浴びる存在になりましたね。

「あの主題歌は、今も昔も変わらない勇気や信念を伝えたいというテーマで、とても壮大なスケールの作品です。最終的にジョン・ウー監督が私のことを選んでいただいたことは、大変光栄でした。これまで努力してきた甲斐も少しはあったのかなって思えたし、あの曲を歌うことができ、また映画に携わることができたことは、とてもうれしかったです。でも、最初は『本当に私が歌えるの?』って、ビックリしてしまったんですけどね(笑)」

――今年は7月から地球を構成する「地」「空」「風」、そして映画『レッドクリフ』の「火」、「水」をテーマにした新曲の『恵みの雨』と、シングルを5か月連続リリースでした。

「この5作品は、私にとってたくさんの収穫があったと思います。環境エコをテーマにした『懐かしい未来 〜longing future〜』という曲は、坂本龍一さんのプロデュースで自らピアノを弾いてくださったんですよ。そして、地球は私たちに命を与えてくれる星です、というメッセージを強くそして優しく訴えた曲だと思います。『空唄』は、エスニック・ポップ調の曲で初めてダンスにも挑戦しました。続く『風の手紙』はロックなテイストで、私のメイクも目がパンダみたいになったし(笑)。そして『RED CLIFF 〜心・戦〜』の次の新曲『恵みの雨』ではバラード。全ての曲が新鮮なチャレンジでしたし、私がみなさんに伝えたいテーマ『愛と平和』を歌うことができました。でも、私がやっぱり思い出深い曲はデビュー曲の『明日への讃歌』です。初めて日本に来たときの不安や、レコーディングの緊張もあって創り上げた一曲ですから」

――新曲『恵みの雨』への思いは?

「バラードのメロディも大好きだし、古内東子さんの歌詞を初めて見たときも感動しました。人が生きていくうえでは、たくさんの感謝があります。恋人や友達や家族との別れがあっても、その人がいたからこそ今の自分がいると思える。そういう感謝もあるかなって。この曲を聴いてくれる人が、それぞれに感じる感謝の気持ちを持ってくれたら、とてもうれしいですね」

――新曲でもalanさん自身が二胡を演奏していますね。二胡という楽器の音色は、とても切ないけれど心に響く美しさがあります。

「そうですね。二胡は『懐かしい未来 〜longing future〜』でも演奏しました。あの曲では、懐かしいという言葉と二胡の奏でる響きがとてもよくマッチしたと思います。幼いころから学んできた二胡を演奏することは、私自身の喜びでもあるし、これからも、もっとたくさんの人に聴いてもらえたらと思っています」

――alanさんは、チベット民謡歌手だったお母さんの影響で学んだ独特の透き通るような高音のフェイクと、二胡の演奏が魅力ですもんね。多くの人にそれを伝えたいですね。

「もちろん(笑)。それが私のルーツだと思っているし、これからも絶対になくすことはできないものですから。たくさんの人に伝えていけるように頑張りたいです(笑)」

――ところで、新曲披露のインストア・ライブでは、ファンとのやりとりもとても楽しそうに盛り上がっていましたね。

「たくさんのファンの方の前でとても気持ちよく歌えたし、感動しました。時には新曲にふさわしく雨模様だったり、とても印象的なライブになりました」

――口笛を吹いたファンに「うるさいよ!」って冗談を言ってウケたり、alanさんの意外なキャラを発見した気分になりましたよ。

「私は、とてもストレートなので(笑)。それに、実はとてもオテンバなんですよ(笑)。小さいころから故郷の山に登ったりして、今でもあちこちキズだらけです。ライブに来てくれるファンには『風邪ひかないように気をつけて』とか『お水をたくさん飲んでください』とか、いつもいっぱいメッセージを送るから、『アランはママみたいだ』って言われているんですよ。でも、お母さんじゃなくて、せめてお姉さんですよね(笑)」

――この11月21日でデビュー1周年を迎えました。振り返ってみての感想は?

「この1年は、とても勉強をしたし、たくさんの挑戦もしたと思います。去年の4月に中国・北京の人民解放軍藝術学院大学の声楽科を卒業して、日本に来てすぐにプロになって、本当にあっという間の1年でした。日本語も、来日してから一生懸命に勉強したんですよ。まだまだですけれど(笑)。日本に来てから大きく変わったことは、歌に対する自信がついたことです。デビュー当時は、歌だけじゃなくて、alanというアーティストがどう受け入れられるかという不安もありました。でも、少し自信がついたから、もっともっといろんなことに挑戦していきたいと思っています」

――alanさん、日本に来て好きになった場所や、オススメのスポットはできました?

「好きなのは、お台場(笑)。お台場は、日本に来たときにレコーディングの打ち合わせをしたりした場所で、ホテルの窓から海が見えたし、夜景がとってもきれいだったので。将来はお台場に住みたいな(笑)。それに、行ってみたいのは沖縄。海がきれいだから。私の故郷の四川省や北京には海がないので、海への憧れはとても大きいんですよね」

――中国から多くの留学生が日本で学んでいますが、彼らに「先輩として」伝えたいことはどんなこと?

「日本はとても自由な国ですし、勉強しながら、遊びもしていろんなことを学んでほしいです。自分の国を離れて心細いかもしれませんが、心を開いてたくさんの友達を作ってほしいな。私もみんなのことを応援していますよ、一緒に頑張りましょう!」

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PROFILE

アラン
1987年7月25日生まれ。中国四川省出身。チベット民族であるalanは、幼い頃から唄と二胡を習い、16歳で中国最高芸術レベルの中国人民解放軍藝術学院声楽科に入学。昨年11月21日に『明日ヘの讃歌』でデビューした。
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