@ぴあTOP > インタビュー > 舞台「黒執事」 松下優也×阪本奨悟

演じたキャラクターとの共通点は?

――自分と共通しているところはありましたか?

松下「う〜ん、どうなんだろ? セバスって猫が好きで、猫を見るといきなり顔が変わるんですよ。そこは共通してますけど、あとは……人間離れしてるので、実際あったら困りますね(笑)」

阪本「僕の役どころのシエルは子供なんだけど、考え方は大人というか。自分に威厳を持たせたいと大人ぶってる生意気なところとか、ほかの子供とは違うところが、ある意味シエルの魅力なのかなと」

――自分とシエルの共通点は?

阪本「生意気なところが似てると周りに言われますけど(笑)。あと、クールなところとか」

松下「確かにクールですね。ていうか、僕からしたら素のままに近いんじゃないかって。もちろんシエルほどえらそうじゃないですし、伯爵でもないですし(笑)。でも、普通に立ってる姿とか顔つきとか。年齢より物事をしっかり考えてるところとか、共通するものがあるなって。まあ、実際に話してみたらまた違った部分もあるんですけど、ある種、僕が外から見ている奨悟にシエルは近いですね」

――ちなみに舞台期間中、思わず役柄が憑依して普段の生活の中でも役柄の台詞を思わず口にしてみたりってことはなかったですか?

阪本「僕はさっきも言ったんですけど、普段と仕事のスイッチが切り替わるんで大丈夫でしたね」

松下「ある意味、舞台の内容が現実とかけ離れすぎているので、オーバーラップしにくいといいますか。帰りに歩きながらセバスの声で一人で台詞をボソボソ言っていたときとかはありましたけど(笑)、普段はまったくなかったですね」

阪本「楽屋でも本番前はみんなワイワイしてましたからね。僕は毎回(青柳)塁斗君とデュエットする場面があったんですけど、本番の15分前ぐらいに一緒に練習しはじめると、一気にシエルに成り代わるんです」

松下「僕はステージに出る本当に直前まで心の中はふざけてますね(笑)」

――えっ? 余裕ということ?

松下「これはライブのときからそうなんですけど、毎回本番前は同じことを繰り返すんですよ。ストレッチにしろ、台詞回しにしろ、同じメニューをやって最終確認するんです。あと、ちょっとだけ自分の行動をセバスチャンにしてみたり。でも、本番直前はふざけてるという(笑)」

――緊張をクールダウンさせるために?

松下「それはありますね。セバスチャンは姿勢がいいので、僕がステージに登場する音が鳴った瞬間、いきなりスッとした立ち振る舞いに切り替わってましたね」

――舞台上、本番中のエピソードはありますか?

阪本「松下君は初舞台にもかかわらず、アドリブが飛び出して。“いきなりやっちゃうの?”ってびっくりしましたね(笑)」

松下「ポケットに入っていた小さなペーパーナイフが落ちてしまって。しかも、静かなシーンだったので、思い切り音が鳴ってしまって。心の中では“やばい!”って思ったんですけど、『おっと私としたことが』っていかにもセバスの台詞にあったように拾って」

阪本「あのときは感動しましたね。あと、僕的にはよく噛みました(笑)」

松下「普段しゃべりなれない言葉の使い方だったので僕もそれは毎回課題でしたね」

舞台『音楽舞闘会「黒執事」その執事、友好』より

(C)枢やな/「生執事」製作委員会

阪本「“おっしゃいました”とか」

松下「へりくだってるんですよ」

――中でも特に難しかった台詞は?

阪本「サ行が2個続くのが難しかったですね」

松下「“させて”とか」

阪本「頬の筋肉が震えるんですよ」

松下「しかも、そこばっかり気になってしまて。頭の中が“させて、させて”ばかりになってしまって(笑)」

――まだまだ裏話がたくさんありそうですね。そういった意味でもこの秋行われる鑑賞会、「『半生執事〜舞台「黒執事」鑑賞会〜』がますます楽しみですが。なにやらトークもあるようで。

阪本「そうなんですよ。まだ何を話すかは決まってないんですけど、『黒執事』にまつわるいろんなお話を各地で楽しくできたらと思ってます」

――ちなみに人前で話すのは得意なほうですか?

松下「あまり得意じゃないですね。しかも、2人とも関西出身で、普段は関西弁なんですよ。前回カーテンコールで感想をひとりずつしゃべっていったんですけど、僕が普通に関西弁で話したら観客のかたに笑われて」

――確かにセバスチャンとはギャップが大きいですからね。

松下「なので、今回もセバスチャンとのギャップに戸惑うかたもいらっしゃるかもしれないですけど、トークを通して素の僕もわかっていただけたらいいなと思います」

――今回もまたいろんな見所がありそうですね。

阪本「また今回舞台を映像で見れるということで、もちろん舞台は生のよさというものが魅力だと思うんですけど、改めて映像になったことで、その日にできた世界観とかキャスト一人一人の表情をさまざまな視点から細かく見れると思うんです。そういった意味でまた舞台のときとは違ったよさが感じてもらえると思うので、舞台にいらしていただいた方もさらに楽しめる内容になると思いますし、今回初めてという方は新鮮な気持ちで一気に『黒執事』のディープな世界を楽しんでいただけると思います」

――そもそもチケットが入手不可能となった人気舞台なだけに今回もチケット争奪戦はまぬがれなさそうですね。

松下「僕らとしてはすごく光栄ですね。舞台って自分なりのアングル切り替えをして見ると思うんですけど、映像になると編集されているぶん、さっきも奨悟がいったように、舞台では見れなかったひとりひとりの細かい表情や動きが見れると思うので、舞台とはまた別物としてぜひ来ていただけたらうれしいですね。『黒執事』の舞台であった“生”の世界観を今回は“半生”で感じ取ってもらえたらと思います!」

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PROFILE

松下優也(まつしたゆうや)
2008年11月26日にシングル『foolish foolish』で歌手デビュー。8月26日に3rdシングル『Honesty / 願いがかなうなら・・・』をリリースし、9月末に東名阪でワンマンライブを行う。
公式サイト
阪本奨悟(さかもとしょうご)
2007年、『ミュージカル テニスの王子様』の4代目越前リョーマ役で舞台デビュー。1stDVD「ボクのプレゼント」「キミにプレゼント」が好評発売中!
公式サイト

INFORMATION

  • 10月10日(土)ゆうぽうと簡易保険ホール(東京)、31日(土)ウェルシティ大阪厚生年金会館 芸術ホール(大阪)、11月1日(日)中京大学 文化市民会館 プルニエホール(愛知)で、『半生執事〜舞台「黒執事」鑑賞会〜』が開催される。そして、「音楽舞闘会『黒執事』−その執事、友好−」スペシャルイベントが、8月25日(火)、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場にて開催決定! 入場無料。
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