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Interview

Aira Mitsuki エレクトロだけじゃない原点は観て楽しめるライブ

Aira Mitsuki

5月20日に4thシングル『BARBiE BARBiE』とライブDVD『Aira Mitsuki Special LiVE“090319”in LIQUIDROOM』を同時リリースしたAira Mitsukiが、7月22日に2ndアルバム『PLASTIC』を発表する。さらに、初の東名阪ツアーも決定した。勢いに乗る彼女を直撃!

Text●道明利友

“本当に実在してるのか?”って言われてたんです

――3月の恵比寿リキッドルームに続くワンマンライブが決定しましたね。今回は東名阪のツアーになりましたが、意気込みは?

「いつもライブは、音もそうなんですけど、“観て楽しめるライブ”っていうのを作りたいなっていうのがあって。なので、例えば照明だったらLEDを入れたりだとか、VJの人が映像を使ってくれたりするんですけど。そういう、音でも観ても楽しめるものっていうフィールドの中では、3月のリキッドルームは自分的にはやりきった感がすごくあったので、次はまた一歩、ステップアップできたらいいなと。『BARBiE BARBiE』にも、“NEXT LEVEL,NEXT STAGE”っていうキャッチフレーズが書かれてるんで……。ライブも、“ネクスト・ステージ”に行けるようなものにできたらなとは思ってるんですけどね」

――DVDでもリリースされた3月のリキッドルームの映像を観させてもらったんですけど、たしかに、エンタテインメントなステージをやってますよね。歌って、踊って、衣装替えして機材を操って……。やることがたくさんで、めちゃくちゃ忙しそう(笑)。

「そうですね(笑)。いちばん大変なのは……。サビは歌って“Micro KORG”でボコーダーを使って、その他のところでは前に出てダンサーと踊って、またサビで戻ってきてボコーダーを使ってっていう。1曲の中で何回移動してんだ、みたいな(笑)」

――あれは、『BARBiE BARBiE』のジャケットに映ってるのと同じものですよね? いわゆる、シンセサイザーの一種。

「はい。“Micro KORG”を。あれを鍵盤として弾いたりもするんですけど、ほとんどはボコーダーを使っていて。マイクスタンドをふたつ立てて、ひとつをオートチューン(ヒップホップ系アーティストなどに大流行中の、録音された声に電気的な特殊効果を与える技術)にして歌うようにしといて、もうひとつはボコーダーにして声を加工して。ダフトパンクみたいな感じになるように」

――ボコーダーは、ロボットみたいな声になる特殊効果のことですね。

「そうそう。そういう機材をいじったりもそうだし、色んなことをやってみるのは好きなんで、アルバム以降のライブでも色んな楽器に挑戦してみたいなって。だからこれからは、楽器の幅も音楽の幅ももっと広げていきたいなとと思ってるんですけど」

――衣装も含めたビジュアル面でも、ご自身からのアイデアを色々活かしてるんですか?

「そうですね。ライブは、ジャケットの衣装のまんまでやったりもするんですけど……。前回のシングルだと、『BARBiE BARBiE』っていうタイトルで“バービー人形”がコンセプトだったんで、それに合わせたブロンドウィッグをかぶったりだとか。そういうのを、スタイリストさんと話し合って決めたりもします」

――ブログには、ファッションデザイナーとか、モード雑誌の編集長になりたかったみたいなことも書いてましたね。ミュージシャンではない夢も、昔は持ってたんですか。

「はい、そうなんです。小学生のころとかに好きだったアーティストが、元ジュディマリのYUKIさんだったりとか……。母がピチカート・ファイヴの野宮真貴さんがすごい好きで、その影響で野宮さんのファッションも憧れていたので、そういうところから音楽に入ったんです。だから、さっきのライブの話にもリンクするんですけど、ただ聴かせるだけじゃなくて、ファッションとかビジュアルとか色んな側面で発信してるアーティストにすごく憧れがあったんで、自分もそういう存在になりたいんですよね」

――お母さんの影響があったとはいえ……。小学生でピチカートの音楽に触れていたっていうルーツは、ちょっと驚きです(笑)。そのくらいだと、テレビとかでもよく流れてるJ-POPなんかを聴くのが普通でしょう。

「ですよね(笑)。まわりではSPEEDとか流行ってました。でも私は、ピチカートもそうだし、小山田さん(小山田圭吾)とかもそうだし……。フリッパーズ・ギターが家でかかってたりとかした影響ですよね」

――コーネリアスは、『STAR FRUITS SURF RIDER』のカバーにも挑戦してましたね。という、現在の音楽性にはかなり独特なものがあると思うんですけど……。なにげに、激しいのもお好きですよね? JUSTICEだとか、レーベルだとエド・バンガーあたりのフレンチ・エレクトロものとか好きそうだなって、これまでの作品を聴くと想像できたり。

好きですね! そういうフランス系のものも好きだし、あと、ドイツとかのそっち系も好きなんです。Boys Noiseとか、最近だったらShadow Dancerとか。でも、また最近は……。“Kaskadeみたいな、ちょっと爽やかなハウス寄りなのもいいんじゃないの?”って、自分のなかでは思えてきて。ニューヨーク・ハウスよりはエレクトロ・ハウス派なんですけど、ちょっと爽やか寄りもいいなって。バキバキの4つ打ちばっかりずっと聴いてたんで、そういうテイストが新鮮なんです」

――そういうテイストを基本に、2ndフルアルバムではどういう世界観を開拓しようと?

「次のアルバムは…………(熟考)。“すごいです!”とか言っちゃったりして(笑)」

――単刀直入にすごいぞ、と(笑)。

「はい! リミキサーには80Kidzとか、髭(HiGE)の斉藤祐樹さんとか。ゲストボーカルは、SBKのShigeoさんだったりAYUSE KOZUEさんだったり……。色んなジャンルの人と組むことで音楽性を広げたいなって。今まではやっぱり、“エレクトロポップのAira Mitsukiね”ってイメージで見られてたと思うんです。そういうAiraが、思いっきり振り切ったJ-POPをやったりしても面白いし」

――かと思ったら、『CHANGE MY WILL』(『BARBiE BARBiE』収録)ではロッキン・ドラムンベースな感じの激しい音をやってたり。振り幅、広いですよね。あの曲はかなりアガるんで、個人的に大好きなんですけど。

「ホントですか! Airaもあの曲は大好きで。ちょっと前はThe Prodigyとか、ロックの要素もあるエレクトロみたいなのをよく聴いてて。だから……。そういうロックな曲のときは、みんなで<Oi!>って叫んでたり。そういうのもあれば、すごいカワイくみんな一緒に振りつけをやっちゃってる場面もあれば……。クラバーもいれば、お父さんお母さん世代から学生さんまでいて、ライブの客層はすごい幅広くて、ノリかたも色々なんです」

――ニュー・アルバムで音楽性がさらに広がって、ライブのノリもさらに幅広くなって……。次のツアー、盛り上がりそうですね。

「頑張ります! 結構、よく言われるのが……。Aira Mitsukiって、動いてる映像を今まであんまり表に出したりしてなかったこともあって、“本当に実在してるのか?”みたいなことを言われてたんですよ」

――(笑)都市伝説みたいな。

「そう(笑)。なので、まずは実在してるのを見に来てほしいなって(笑)。あとは、さっきも言ったように、ロックな感じからハウスな感じまであったり、パフォーマンスも幅広く色んなことをやってるんだよって知ってもらえたら嬉しいですね。みんなそれぞれ、好きなように楽しんでもらいたいです!」

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Aira Mitsuki

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PROFILE

アイラミツキ
2007年に『カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9』でCDデビューし、2008年3月リリースのメジャーデビュー盤『チャイナ・ディスコティカ』がスマッシュヒット。3rdシングル『サヨナラ TECHNOPOLiS』は自身最高位となるオリコンチャート15位にチャートインした。
公式サイト

INFORMATION

★8月から9月にかけて東名阪ツアー『Aira Mitsuki LIVE TOUR 2009』を開催! 9月18日(金)にはShibuya O-EASTに登場。

★東京公演WEB特別先行実施中。
6月19日(金)23:59まで!

チケット情報

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ALBUM

『PLASTIC』

7月22日(水)リリース / D-topia Entertainment

初回盤A『PLASTIC』

[初回盤A]CD+DVD
3300円/VUZD-1

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初回盤B『PLASTIC』

[初回盤B]CD+RemixCD
3300円/VUZD-2

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通常盤『PLASTIC』

[通常盤]CD
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