@ぴあTOP > 特集 > 2011Jリーグヤマザキ ナビスコカップ > Jリーグヤマザキナビスコカップとは?
Jリーグヤマザキナビスコカップは国内3大タイトルの一つ
今大会は東日本大震災の影響もあり、大会方式を変更。1回戦、2回戦はホーム&アウェイ、準々決勝以降は1試合のトーナメント方式で優勝を争う。準々決勝からは、AFCチャンピオンズリーグ2011に出場するため、シードされていた名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、セレッソ大阪の4チームも登場。10月29日(土)に国立競技場にて行われる決勝を目指して戦いを繰り広げる。
トーナメント制の色が濃くなった今大会は、劇的な勝利や波乱が起きる可能性も高まっている。今大会はどんな名勝負が生まれ、そして新たなスターが誕生するだろうか…。
歴代優勝クラブ
- 1992年
- ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)
- 1993年
- ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)
- 1994年
- ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)
- 1995年
- 開催なし
- 1996年
- 清水エスパルス
- 1997年
- 鹿島アントラーズ
- 1998年
- ジュビロ磐田
- 1999年
- 柏レイソル
- 2000年
- 鹿島アントラーズ
- 2001年
- 横浜F・マリノス
- 2002年
- 鹿島アントラーズ
- 2003年
- 浦和レッズ
- 2004年
- FC東京
- 2005年
- ジェフユナイテッド千葉
- 2006年
- ジェフユナイテッド千葉
- 2007年
- ガンバ大阪
- 2008年
- 大分トリニータ
- 2009年
- FC東京
- 2010年
- ジュビロ磐田
決勝戦・過去の名勝負3試合

2000年11月4日
川崎フロンターレ 0-2 鹿島アントラーズ
[得点者]
(鹿島)31分:中田浩二/63分:ビスマルク
[MVP]中田浩二(鹿島)
[ニューヒーロー賞]鈴木隆行(鹿島)
J1初昇格を果たした川崎が、初出場したヤマザキナビスコカップで決勝に進出。初のタイトル獲得を目指して鹿島と対戦した。試合は31分に鹿島の中田浩二がペナルティーエリア内の密集から豪快なボレーシュートを決めて先制。鹿島は、DFでは秋田豊、名良橋晃、相馬直樹、MFでは本田泰人といった経験豊富な選手たちが中心となり川崎にゴールを許さず、63分にもビスマルクが加点し、2-0で勝利した。このタイトル獲得で勢いに乗った鹿島は、その後、Jリーグ優勝を成し遂げると、天皇杯でもトロフィーを掲げ、Jリーグ発足以来、初となる国内三冠を達成した。

2005年11月5日
ジェフユナイテッド千葉 0-0(5PK4) ガンバ大阪
[MVP]立石智紀(千葉)
[ニューヒーロー賞]阿部勇樹(千葉)
西野朗監督率いるG大阪がアラウージョ、大黒将志の2トップを軸に千葉ゴールに襲いかかる。中盤からは遠藤保仁がゲームを組み立て、橋本英郎がミドルを狙う。イビチャ・オシム監督の指導により成長した千葉の選手たちも負けてはいなかった。ニューヒーロー賞に輝いた阿部勇樹が、橋本に負けじとミドルで強襲する。ファウルにより取り消されたが、巻誠一郎が執念で、クロスを胸でゴールに押し込む惜しいシーンもあり、一進一退の攻防を繰り広げた。両チームともに体力、気力を振り絞り120分を戦うも得点は生まれず、決着はPK戦へ。千葉のGK立石智紀が1番手・遠藤保仁のシュートをストップ。千葉の1番手・阿部勇樹が確実にゴールに沈めると、そのリードを守り、千葉が国立競技場の空に高々とトロフィーを掲げた。

2010年11月3日
ジュビロ磐田 5-3 サンフレッチェ広島
[得点者]
(磐田)36分:船谷圭祐/89分:前田遼一/102分:菅沼実/104分:山崎亮平/109分:前田遼一
(広島)43分:李忠成/48分:山岸智/105+3分:槙野智章
[MVP]前田遼一(磐田)
[ニューヒーロー賞]高萩洋次郎(広島)
一発勝負の決勝は、失点を避け守備から入るため、ロースコアになる傾向が強いが、この試合は合計8得点が生まれた。先制したのは磐田。36分、前田遼一の右クロスを船谷圭祐が頭で決める。ただし広島も黙っていなかった。43分、李忠成が同点弾を挙げると、48分には山岸智が自らドリブルで仕掛け逆転に成功する。広島が初の戴冠を成し遂げるのか。そう思われた89分、前田が仕事をする。CKからヘディングシュートを叩き込み、延長戦に持ち込むと、磐田は102分に菅沼実がCKの流れから勝ち越しゴール。その後2得点を奪い、5-3で激闘を制した。
Photo:(C)J.LEAGUE PHOTOS
Text:原田大輔
